錦ちゃんのほろ酔い日記

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宗派よりも建立が古いお寺

​以前にも書きましたが、父の実家は愛知県岡崎市です。
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私のおじいさんのお墓には物部連とあります、幼いころに父から聞いていたのは物部守屋が蘇我氏・聖徳太子らに負けて戦死した後、物部真福という人が聖徳太子に負けを認めて仏教に帰依しお寺を建てたのが真福寺だと聞いていたのですが、調べていくうちにすごいことがわかってきました。

以前、愛知県のお寺を紹介する本を読んでいて真福寺は曹洞宗のお寺と記載がありました。
その時は、曹洞宗の開祖より真福寺の建立の方が古いなんて変な話だなくらいにしか考えていなかったのですが、本の記事が間違っていて同じ名前のお寺が他にもたくさんあって、京都の真福寺や山口県・秋田県などの各地の真福寺が曹洞宗で岡崎の真福寺は天台宗だという確認できました。

しかし、最澄が天台宗を起こしたのが806年の1月26日とされていますのでいずれにしても宗派が確立されるより真福寺の建立の方が古いということになります。
ちなみに、曹洞宗は本家中国でも９世紀末に確立された宗派とのことで、日本では６世紀末にはまだ宗派そのものが確立されてはいなかった時代の建てられたお寺度という事ですね。
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実は法隆寺より古かった

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真福寺は物部氏が滅んだ後に建てられたと聞いていたのは間違いで、本当は推古天皇2年（594年）にこの地で物部守屋の次男、物部真福が願い出て聖徳太子が建立したお寺だそうです。
この寺は聖徳太子建立の46カ寺の一つであり、物部真福が父守屋のために願主となって聖徳太子が建てたという説と、真福が守屋のために建立したという説があります。

真福寺のホームページには「東海最古　594年聖徳太子建立」とあります。
本当に594年に建てられたなら飛鳥寺より古いということになってしましますが、594年に建てられたのではなく、この地は霊験あらたかな所なのでお寺を建てたいと願い出て許可されたのが594年ということなのかもしれません。

日本最古のお寺が飛鳥寺とされておりその建立は596年ですが発願は588年だそうですので、お寺を建てるという事に同じくらいの期間がかかるとすれば、真福寺が実際に建てられたのは8年足して604年とかもしれませんが、法隆寺が607年建立ですのでほぼ同時期かそれより数年早いと考えても無理のない時期ではないでしょうか。

今年は聖徳太子の1,400年遠忌にあたるそうですが、聖徳太子が推古天皇の摂政として活躍していたころの建立は間違いないですからお寺ができたのは1,400年以上前というとてつもなく古いお寺なんですね。

敷地は広く山の中にあるお寺なのですが今の建物はそのころのままというわけにはいきません。
1151年に全山焼失してしまったので建立当時の面影は見ることが出来ません。

東名高速豊田ジャンクションを北へ東海環状道へ入ってすぐの豊田東インターで降りると10分くらいでつきますので是非お出かけください。
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眼病に効くと言われています

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ご本尊は薬師如来ですが井戸の水が眼病に効くといわれるところから、水體薬師如来とされています。
私は今年62歳になります、少々乱視が出て老眼が始まっていますが一番度の軽い老眼鏡でもちょっと近いかなというぐらいで、昨年の免許の更新も裸眼で通りました。
これも真福寺へお参りしているおかげと言ってしまうと言い過ぎかもしれませんが、私はそう信じています。
真福寺のすぐそばの岩津天神は学問の神様です、真福寺と一緒にお参りしていましたがこちらのご利益は私には薄いようで、学問も字の下手なのも自分の努力が足らなかったのだと思います。

まとめ

法隆寺より古いというと「本当か？」という人もあるかとは思いますが、他にも岡崎市と豊田市の境に北野廃寺という大きなお寺がたてられてのちに壊されましたというところも発掘調査が進んでおります。（こちらの方が少し新しいようです）
岡崎市民でも知らない人がいるとは思いますが１４００年以上前に建てられたお寺を是非お参りにお出かけください。​