花と実と魔女と

05パリー2
















セーヌ川とマロニエの並木道




滞在中のパリは、どんよりした日が多かったものの、
傘をさすほど降りもせず、
気温も、ちらちら小雪になったのは一晩だけ・・・
あとは、思ったほど寒くも無く、1~2月にしては恵まれていました。




今日からパリの花紀行、いよいよレッスン編です。















上の写真は、レッスンを受けたアラン先生の店舗兼アトリエ入り口。

ここは、パリで古くから複数のアーティストたちの
アトリエが連なる由緒ある路地に在り、
一見おんぼろに見えますが、歴史を重んじるパリ当局が
再開発予定を取り下げ、今なお、アートギャラリーや
建築家の事務所、アトリエが連なっている一角。

かつて、画家たちが軒を連ね
切磋琢磨しつつ、美を夢を 追求した路地・・・・・
















フローリスト・アラン氏のアトリエ内には、生花はもちろん、
こんな風に花器がキャンドルの明かりをうけて
ディスプレーされていました。

キャンドルが灯されていたのは、
レッスンを受ける私たちへの歓迎の現われ・・・

ただそれだけで、もう感激です。

















こちらが、今年還暦を迎えるパリのフローリスト・アラン氏。

若いときに、フローリスト養成校を次席で卒業、
(主席は女性だったと照れくさそうに言っていました)
その後、パリのフローリストとして活躍してきたといいます。

まなざしも、語り口もとてもやさしく
花を愛し、植物が一番奇麗に見えるように・・・と
花を生けている姿は、彼の今までの人生を物語るかのよう。


その後、見せてくれる彼のデモンストレーションが
ますます楽しみになる、そんなオープニングです。








小花ライン



















昨日に続き、アラン氏のアトリエから・・・
これも花器。
ここにもキャンドルが灯され、
ばら色の花器をお楽しみいただけたら嬉しいです。















こちらは、キューブ型のバレンタインを意識した
斑入りのバラのアレンジ。

120厘のバラ(アブラカダブラ)を花首でカット、
丁寧に挿していきます。


右にいる女性は、先日日記でご紹介したSさんで、
日本からパリに花修行に来て早10年。
アラン氏の右腕であり、このお店の後継者でもあります。

あ・うんの呼吸は、まるで親子のようでした。
国境を超えた、師弟愛というのを
間近で見た思いがしましたよ。















リボンをかけて周囲にバラの花びらを散らしたキューブ型アレンジ完成。

フランスでは、アレンジも、ブーケと呼ぶそうなので、
オアシスをつかった作品でも、バラのブーケといいます。



そして、バレンタインはフランスでは
男女を問わずやり取りする習慣で
チョコレートと限らず、お花というのも一般的だそう。

女性からチョコというのは、日本だけなのかもね。
勿論ホワイトデーもありません。

そして、アラン氏がいうには、60歳の彼が若いときには
フランスでもバレンタインの習慣は幸い!?(笑)
無かったといっていましたよ。





小花ライン






















今日もアラン氏のアトリエから、パリの花屋さんニュース(笑)
以前にもご紹介したように、
このアトリエは少し奥まった路地にあります。

しかし、パリのスーパーお金持ち、例えば、石油王や
ファッションブランドの顧客がいる彼の店には、
私たちが伺ったときも、
新鮮な生花が所狭しと仕入れてありました。



お花は、日本で見るのと、そう変わりませんね。
(中央、紫色っぽく見えるのは、葉牡丹)



私たちがレッスンを終えた午後、
上品な感じのご夫妻が来店、
アラン氏と助手のSさんにお友達感覚で
(パリ風に、肩を抱き合って挨拶を交わしながら)
なにやら、花束を注文していました。
















アラン氏のデモンストレーション3作目。

ガラスのコンポート(花器)が見えなくなるほど
こんなに沢山のへデラ(アイビー)や葉物をつかって始まりました。

前日市場で沢山、長~いアイビーを見かけたのを思い出し、
こういう風に、ふんだんに使うんだわ!と納得。















そして、これが完成したブーケ(オ○シスを使ったアレンジ)

18世紀のパリ風ブーケだということです。


花材は ビバーナム、トルコギキョウ、フリージア、へデラ、
バラはイリュージョンという品種。
あえて開花したものを使うことにより、
たった今、庭から切ってきたのよ!っていう感じを出しています。

花の流れを意識し、
グルーピング(かたまり)で活けることによって
インパクトがありながら優美な美しさを表現。


フランス貴族のお屋敷に、
専属ガーデナーが丹精込め育てたバラを
ナチュラルに活けるというイメージかしら・・・




パリの優美・・・歴史と職人技が織り成す文化がここに出来上がりました。





小花ライン






















またまた、アラン氏のアトリエ(お店)から・・・
彼の嗜好が反映された花器の数々
そして、出迎えてくれた蝋燭の数々・・・














左側のブルーのお花はアネモネ。
丈も長く、これだけでも十分美しい・・・ってかんじですね。


ところで、パリのお金持ち、いろんな方がいらっしゃるのでしょうが、
その中でも特筆すべきは、アラブの石油王のパリ別邸。

一晩(数時間)のパーティにかけるお花代だけで30~40万円とか!
確かに、日本でもウエディングの装飾花なんかだとありますが、
一年に何回も?開かれるホームパーティにかける桁が違いすぎる!!

もちろんお料理は一番力を入れるのですから、
どれくらいか、私には想像も出来ません。

















さてさて、話変わって、
こちらは私がアレンジの実作指導をしていただいた花器の作り方。

ご覧のように、バスケットにツゲの小枝をどんどんくくりつけ、
中にはプラスチックの落とし(=水受け)を入れたところ。

このように、やさしいアラン先生は、
私たちのために、まずはお手本をみせてくれました。















その後、いよいよ私たちで製作。
花束を作るのですが、その水受けの花器を前の写真のように手作り、
そしてその中に花束(直径25~30センチ)を製作します。

アラン先生がお仲間の作品をアドバイスしてくださっているところ。
















そしてこれが、恥ずかしながら私の製作したもの。
お店の外にある、ベンチの上に置いてパチリ♪

うわ~、これを作っただけでも、はるばるフランスにやってきてヨカッタ!



゜★。.:*:・’゜☆。.:*:・’゜ 。.:*:・’゜☆。.★。.:*:・’゜☆。.:*:・’゜



実はこのブーケ、
私たち日本から行ったメンバー初挑戦の
生花用結束テープ(オアシステープに似ていますが良く伸びるんです)
を使用して、ハンドタイド・ブーケ(手組み)にしました。

とっても便利で、なぜ日本の大手資材屋さんが輸入してないのかな~??って
みんなで不思議に思いました。









小花ライン



















昨日はバラのチョコレートに暖かいメッセージありがとうございました。
ホワイトデーのこと、うっかりしていましたので、
教えてくださった、ゆうたよめちゃんさんありがとうございます。
何か美味しいものでも探してみましょう。


ところで、写真は、セーヌ川の中洲シテ島に架かる「ポンヌフ」
パリで市街地に現存する一番古い橋です。

この橋を渡ってきた所にあるレストランで、
二回目の花のレッスンを受けました。

この日は、パリで4日目となりますが、
着いてからず~っと、「花」づくしで
一般的な観光はまったくありません(笑)















この日のデモンストレーションは
2000年パリのフラワーデザインコンテストで見事、
一等賞に輝いたジュリアン先生です。


彼も、ご多分に漏れずフローリスト。
それも親子三代続く、フローリスト一家の息子さんで、
たしか、現在27歳とお聞きしました。

彼が作って見せてくださっているのは、
カラーを使ったブーケ。
ブーケといっても、こんなに大きいと部屋飾りでしょうね。
(背の高い花嫁さんなら、持てるサイズですが)

このブーケ、どんなサイズの花器にもしっかり収まるように、
花束の下の方を大振りに作っていますね。















完成作品を石畳の上に置いて撮影大会。
ヤマシダの中に見え隠れするようにオバケアンセがアレンジしてあり、
彼のイメージを最大限に生かしたブーケだということが
お伝えできていれば嬉しいです。

花材は、カラー、モンステラの葉、
スチールグラス、オバケアンセ(特大アンセリウム)























さて昨日に続いて、ジュリアンさんのデモンストレーション。
この作品も出始めたばかりのライラック、ビバーナムなどを使って
彼の手で持ちきれないほどのお花たっぷりブーケ。


彼の手にしているのは、ブーケなどを作るときの結束テープ。
花束を束ねるとき、日本では、輪ゴム、ビニール紐、
見せる場合などはラフィア(植物の繊維)を使うのが一般的。

ここフランスのフローリストの間で今一般的に使われているのが
この生花用結束テープのようです。

専門的には、オアシステープに伸縮性をもたせたようなもので
フローラルテープよりずっと堅牢なもの・・・といったところです。

使い方は、それぞれで、
ブーケを束ねるとき、少し花を足しては何回も巻くこともあります。

ということは、かなり、グルグル巻き状態になるのですが・・・




これは、確かにとても便利で、
写真のように、大きなブーケでも、ずれることなく
しっかりと形を作ることが出来ます。

日本の資材屋さんに輸入される日も近いことでしょう・・・ね。
(決して高価なものではないのに、まだ日本では見かけません)


















出来た所で 、レストランの表通りに・・・・・






このブーケの特徴は、実は、ステムと呼ばれる束ねた茎の処理。
なんと、ハランで包むようにラッピング、

そのまま水に入れて、ガラスの花瓶に飾ると
ハランの葉っぱがアクセントになります。

写真でお分かりいただけますでしょうか?



















風が強くて、ヤマシダが暴れていますね~、
実はこの日のパリは風がとっても冷たかったんです。




セーヌ川もどんよりとした曇り空に沈んだ色を見せていました。











小花ライン



















こちらが最後のデモの作品製作中のジュリアン氏
バラをたっぷりと使って、
いわばスタンダードのラウンドスタイルのアレンジ。

給水スポンジを使ってどんどん、
まさしく、惜しみなくバラを挿していきます。













赤ドラセナを丸くして
器を隠すように、二段に側面から飾ってあります。

初め、そのままのつもりだったようですが、
製作中のレクチャーで、こんな風にリボンで飾るのもいいですねって、
やおら、ロールペーパー(トイレットペーパー?)を
リボンに例えて、デコレーションの説明。

ついには、そのペーパーを巻きつけたままで写真撮影♪
















大輪のバラを沢山使い、
大きなラウンドアレンジの出来上がり。

上からの写真でお分かりのように、
色のバランスがいいですよね。
グルーピングで花の個性をより際立たせているのが
良く分かります。


結局、ペーパーはそのままで、完成品となりました(笑)




゜★。.:*:・’゜☆。.:*:・’゜ 。.:*:・’゜☆。.★。.:*:・’゜☆。.:*:・’゜
















シテ島に架かる橋のひとつ。

冬のセーヌ川を渡って来る風は冷たく
空のいろは決して明るくは無いけれど、
石造りの街並みは、やはりパリ。

どこまでも おしゃれで魅惑的です。
















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