きりん日記（仮）

日中は苦手な知人と銀座へ出掛けた。
この時の不愉快かつスッタモンダな出来事は後日書き留めたいと思う！

知人と別れた後は、一人で池袋の東京芸術劇場へ。
毎年恒例の「第九」を聴くのだ（18時開演）。
いつもは職場近くのサントリーホールのプログラムを選んでいたが
今年は趣向を変えて池袋にした。
東京芸術劇場、久し振りだー。

まさに今年一年間の“自分へのご褒美”。
この時ばかりはフンパツして
（と言ってもＳ席じゃなくてＡ席￥8，000。セコイ。）
今日のために前々からチケットを買っておいたのだ。
きりんは学生時代、某・木管楽器をカジっていたから
ワクワクだ。楽しみ！

しかし、ホールに入ってみてガッカリ。
後ろの方の席だとは承知していたが、思ったよりもステージが見づらかった…。
忙しくて遅くにチケットを取ったから しょうがない。

しかも前に座っている初老の男性のマナーが悪くて困った。
合唱に出演している知り合いを見に来ただけ、というのがミエミエ。
演奏中は片時もジッとしていなかった。
その人に 前のめりに座られてしまうと、きりんは全く前方が見えなくなる（涙）
視界のド真ん中でゴチャゴチャ動かれてしまって
全然集中出来なかった。ひーん。
やはり早めに良い席は確保しないといけません。

オケは東京交響楽団。
良かったです。
第１楽章で解釈の面白い所があったような。
けれど何故か今年はいつものように入り込めなかった（前の座席の男性のせい？）。
さすがに合唱が加わる第４楽章は圧倒されたが。
感動が抑えきれず、涙が出そうになった。
曲に集中するため必死にこらえた。

「歓喜の歌」、合唱のドイツ語発音が素晴らしかった。
Ｒの発音がうまかった！

第九が終わると、割れんばかりの拍手喝采とブラボーのコール。
いやぁ、今年も感無量。
じーんときましたよ。

珍しいことにアンコールがあった。
ソリスト達も加わって全員合唱で「ほたるの光」。
これが泣けた…。
ずっと第九でこらえていたのと、
一年間の思い出が走馬灯にように よみがえってきて胸が熱くなった。
ボロボロに涙を流して泣いた。
他の人たちも同じだったらしく、鼻をすする音が多く聞こえた。
消え入るようなステージの照明の演出も
今年も もう終わりなんだぁ…という気にさせてくれた。
やってくれるじゃないの、東京交響楽団っ。

帰りはエネルギーを使い果たして脱力。
満足です。
きりんの一年は、このイベントで終わったも同然。