習い事(油絵)私が油絵に出会ったのは高校で美術を選択したときだった。好きで選択したわけではなく、美術か家庭科のどちらかを選ばなければならなかったからで、 家庭科は好きなのだけれど今まで授業で作品を仕上げたことがなかったから...。 美術はもともと好きで小学校の図工も良い成績だったはず。 「絵」との関わりについて思い出せるのは、幼稚園のときのこと。 クラス合同で作った絵を見て母は「誰がこんなに上手い下絵を描いたんだろう」 と思ったら、その絵を描いたのが自分の子供だと知って更に驚いたらしい。 その絵のことは私も覚えている。 大きな花を描いたのだけれど、花びらを描くときにモスクの屋根みたいな形に描いたんだっけ。 変わった形の花びらが思いのほか上手く描けたことがうれしかった。 そして、その絵を基にみんなが色を塗った卵の殻を貼り付けて立派な花ができた。 その後、小学校では水彩画だったので何度も同じ色を塗っていると斑になるし、画用紙がボロボロになる。 そんなことがあって、絵は好きではなくなっていた。 そんな時に、いつものように紙がボロボロしてきて「失敗」と悲しんでいたら、担任の先生が「絵には失敗はないのよ」と教えてくれた。 確か小学3年生の時で象の絵を描いていたと思う。 そう言われてみれば、ピカソの絵や抽象画など素人には判断できないものもあるし_。 それから絵を描くことが好きになった。 指導者ってすごいな、と思う。 それから学校で汽車の絵を募集していたので応募した。 下書きでは細部も描けたのだけれども、色を塗ると全てが真っ黒。 輪郭などは濃い黒で描いたつもりでも、結局真っ黒。 締切日の前日夜遅くまでかかって泣きながら描いたことを覚えている。 汽車の絵を応募したのは同じクラスの男子と学校で2人だったと思う。 全員応募でもなかったようだし、なぜ泣きながら描いたのか? 同じクラスの男子と2人しか出していないところを見るとたぶん担任の先生が個人的に薦めてくれたのだと思う。 その先生は早稲田の美術を専攻していたと記憶している。 1ヶ月ぐらいして先生から2人とも佳作に入選したと聞かされ、JRの大きな駅に母と見に行った。 それからまた「絵」は好きになっていた。 だけど高校生になるまで特に「絵」を意識することはなかった。 高校でも美術か家庭科の選択で、作品を仕上げればテストがないことを知って美術を選んだのだった。 高校の美術はいままで習った美術よりも専門的で面白かった。 特に油絵は今でも部屋に飾ってある。 姉はその絵をどこかで買ったものだと思っていたらしい。 そして私はその絵を見るたびにいつか手直ししたいと思っていた。 今回、ある大学の生涯学習セミナーで絵画教室を見つけ受講することにした。 特に道具を用意しないで良いと言うことと先生が外人なので英語と油絵を同時に勉強できると安易な考えで申し込んだ。 しかし、日常英会話もままならない私が美術の専門的な質問などできやしない。 ほとんどしゃべらず、黙々と描くだけ。 たまに作品を見せると「グッ、ジョブ」と言われるけど、習っている意味があるかなぁと思うこの頃。 ★作品1「クロード・モネのアルジャントゥーユの橋」(2005.4~2005.6) ★作品2「エドガー・ドガの踊り子」(2005.10~2005.12) ★作品3「ヴァン・ゴッホのアルルの跳ね橋」(2006.4~2006.11) ★作品4「青木繁の 」(2006.12~2007.5) |