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カテゴリ:観る・聴く
昨日、松竹のウェブ・チケットを観ていたら、なんと今日と明日の座席状況が満席でなかった。速効で予約したところ1階3列17番とほぼ中央。ラッキー!
ということで第一部を観てきた。 最初の幕は菅原伝授手習鑑から「加茂堤」。菅原伝授手習鑑は、この3月と4月で通し公演される。その最初の幕。今月時蔵さんの出る唯一の幕なので観たかったのだ。 花道の出で、孝太郎さん扮する苅屋姫を案内する時蔵さんの八重の美しいこと。会場からため息が出ていた。 本舞台は紅白の梅が咲いているはんなりとした春景色。梅玉さんの桜丸と夫婦仲むつまじい様子が演じられ微笑ましい。その後の悲劇を予感させる明るすぎるぐらいの演技がちょうどいいかもの堤(^^;。 時蔵さんと梅玉さんで観るのは2度目だが、役どころも息もぴったり。3月の第一部でストーリー性のあるのはこの加茂堤だけなので短いながら見応えがあってよかった。 後半は緊張感のある場面になる。筋書きのインタビューで時蔵さんが「決して女武道になりすぎないよう工夫している」とのことで、なるほど御所車の牛引きの場面でも、一生懸命に夫の役に立つように女のか弱さで頑張っている感じが出ていた。 2幕目は、絢爛豪華な舞台「楼門五三桐」。短時間だから、たぶん歌舞伎狂言の中でこんな贅沢な舞台はないと思う。桜満開の南禅寺山門の楼閣から絶景かなと名ぜりふの吉右衛門さん扮する石川五右衛門。とても大きく見えた。後半山門がさらに競りあがり菊五郎さんの真柴久吉登場。仕掛けの入った柄杓で五右衛門の小柄を受ける名場面、何度観てもカッコイー。 まさに動く錦絵だ。 第三幕は玉三郎さんの女暫。最初から最後まで客席の笑いが絶えない一幕だった。 一幕目の時蔵さん、二幕目の歌六さん、歌昇さん、三幕目の錦之助さん、梅枝さん、萬太郎、隼人さんと、あらためて萬屋さんの元気ぶりがうかがえたのも嬉しい3月だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.28 18:03:28
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