二日新甫と13日の金曜日4月の初日、以下のような文章を書いたのをご存知だろうか。 今週からはいよいよ名実ともに4月相場入り。そして4月は「二日新甫 (ふつかしんぽ)」。二日新甫とは、その月の1日が日曜日(休日)に 当たり、2日から立ち会いがスタートすることを指す相場用語なのだが、 その月は一般的に荒れると言われているのは、ご存じだろうか。名実 ともに新年度相場入りし、新規資金の流入で堅調な推移が期待され よう。昨年の4月最初の営業日は、東証1部の売買代金が前日比で 約3割増加した経緯がある。果たして今年はどうなるのかな。 この二日新甫なった月は、当然2日から取引が始まることとなり、二日 新甫の月の13日は必ず金曜日となる。よって、今年は4月と7月に ジェイソンの出てくる映画でも有名な不吉な13日の金曜日がやってくる のだ。この映画の影響が強く、13日の金曜日は西洋では忌日とされて いるという俗説が一般に信じられているのだが、この13日の金曜日を 縁起が悪いとしているのは主に英語圏の国々でのこと。この数字が不吉 だとされるのは、最後の晩餐への出席者のうち、その13番目がキリストを 裏切ったユダだったからとか、キリストの磔刑(たっけい)が13日の金曜日に 執行されたからだとかいわれている。日本でいえば、4、9 といった数字と 理解すると分かりやすいかも。13の手前の12という数字は、1,2,3,4,6など 多くの公約数を持ち、調和のとれた数字として洋の東西を問わず神聖視 されており、「十二使徒」、「十二神将」、「十二支」、1年は12ヶ月、時計も 12までなど使途は非常に多い。しかし素数である13は、古くから調和を 乱す存在と考えられており、欧米の建築物でも13番目の階をホテルの 従業員用の更衣室・社員食堂にしたりして、施設を意図的に外す例も あるのは、日本と似ていよう。また、13時13分(中部標準時刻)に打ち 上げられたアポロ13の事故なども13という数字の縁起の悪さを印象づけて おり、確かカーレースのF1においてはカーナンバー13はなかったはず。 ちなみにイタリアでは、17日の金曜日が不吉な日で、イタリアの航空会社 アリタリアの航空機には客席に17列が存在しない。またスペインでは確か、 13日の火曜日が不吉な日とされていたりする。などとかいているうちに、 株の話と違う方向へ来てしまった。 |