新春備忘録。
【寿 初春大歌舞伎(昼の部)】at 新橋演舞場一、相生獅子 長唄囃子連中 歌舞伎の獅子舞いは、以前一度歌舞伎座で観たことがあるが、 魁春、芝雀による上品で華やかな女方ふたりの獅子舞いは、 新春ならではの見応えある演目だった。 二、祗園祭礼信仰記 金閣寺 一幕 梅玉、菊之助、三津五郎らによる豪華絢爛な作品。 桜の木がポイントなのだが、菊之助演ずる雪姫の身に はらはらと舞い散る桜の花びらが、実に効いていて とても美しいシーンだった。三、盲長屋梅加賀鳶 加賀鳶~本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで~四幕六場 菊五郎、三津五郎、菊之助、吉右衛門ら出演者の顔ぶれ、 数だけでも賑やか。 残念ながらしょっぱなが面白かったのに、中盤がやや単調、 ラストがドリフのコントみたくなって、ヘンなオチで シマリなく幕が下りたのが消化不良気味。今回は、初めて正面からじゃない席から観たので、黒子をはじめとする裏方さん達の動きが色々観れて、なかなか興味深かった。演者さんとの絶妙なタイミング、あれはちょっとズレたらほんと大変そう。演目の構成は今回個人的に微妙だったが、裏方の人達の並々ならぬ苦労を垣間見れ、珍しいものを観て、得した気分。 ★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「猫にタッチで静電気。乾燥注意!」