ゆるやかな時間のなかで。
あの大震災がなければもっと早くに再会が実現していたであろう友達とのランチデートが、ようやく叶う。この一年半ほど、お互いほーーーーーんと大変な毎日だった。メールで時々、近況を報告し合って励まし合ってはいたけれど、会って改めて生の声を聞くと、より感じることがある。最初に出会った頃は、初めての会社員生活とファッション、恋バナ、グルメ・・・そんな若さ溢れる眩しいテーマでいっぱいだった私たちも今や、自分自身や夫の健康状態、親の病気や介護、義父母や義兄弟姉妹との関係そんなことがのっけから飛び出すようになるんだから、時の流れの速さは恐ろしい………ホントに偶然だけど、縁あって私たち夫婦がこの町に住み始めてから、なんとか歩いてでも会えそうに近い距離にいるのに、いつでも会えると思っても、思いつきでぷらっと会えないほど、私たちは日々多くの問題と向き合っている。だからこそ、たまの『ご近所ランチ』は私にとって貴重な息抜きだ。彼女を癒してあげられてるかは自信ないけど、私は彼女に会う度に、家じゃ食べられない贅沢なモノを食べ家じゃ絶対に言えない事を吐き出してるから、帰る頃にはお腹は満腹、頭と胸はすっきりだ。いつ会っても最初に会った頃の彼女と変わらない優しく可愛い心に触れ、抜群のファッションセンスとスタイルを拝んでは、ああ私も老け込んでる暇はないのだ、踏ん張ろうというパワーがちょっと漲る。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「たとえば傷ついたノラ猫、保護すべきか否か?」