2012年夏、備忘録。
早いもので華やかにテレビを賑わせていたロンドン五輪もあっという間に過去の記憶となり、地面に落ちて動けない蝉を次々とレスキューする時季になった。テレビでは夏の終わりの風物詩?黄色いTシャツの人達が、未来や絆を叫んでる。この番組があるってことは、ホントに夏がもう終わりに近づいてるってことで、日曜の夜、『笑点』の音楽聴くと急にどんよりするのと同じぐらいちょっぴりブルーになってしまう。夏生まれの私としてはまだまだまだまだまーーだ夏の暑さにまみれていたいけれど時は待ってはくれないようで……蜩の哀愁漂う音色に耳を傾けながら少しずつ、大好きな夏が過ぎ行く気配を日々感じてる。それでも今朝ものすっごく早起きして拝んだ朝焼けは、冬のそれとは違い底知れぬ力が漲ってくるような強い明るい光を放ってた。思わず、ベランダに出て朝日に向かって深呼吸。草臭い澄んだ空気を胸いっぱい吸い込む。この時期ならではの心地好い朝の香りも夜明けを告げる鳥たちのさえずりも蝉時雨ももう少しだけ、私の秘かな楽しみとして続けられたらいいのに。この夏は、ひとつダンナに大きな目標があったので、私はそれに協力する奥さんとして、質素に静かに過ごしてきた。だから、でっかいイベントなど楽しい想い出はあんまりない。でも、関西と関東に離れ離れになって10年近く会ってなかった編集者時代の戦友で親友のHちゃんと仕事にプライベートにと走り回ってた懐かしの表参道で再会デートすることが遂に叶い、これは大きな喜びだった。久しぶりに音楽業界のことや仕事のこと家庭のこと同じ時代を生きてきた彼女との語り合いは、私にまた力をくれた。残念ながらわずか2時間という短い再会だったけれど、会えてよかった。この夏一番の想い出だ。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「その努力があれば、きっと好い方に進んでくはず」