こんな形で再会なんて。
やっとやっと。姑が杖を支えに、ひとりで少しの時間、出かけられるまでに回復。この二ヶ月間のオムツや水や食事の心配を毎時間気にしながらの生活から、ようやく一部解放された。そんなこともあり、休日にダンナと夫婦水入らずでの鎌倉散歩もなんとかできるように。先日は明月院方面だったが、今回は「寿福寺と海蔵寺に行こう」とダンナが思いたち、近所の安ウマ中華ランチを済ませ目的地をめざす。鎌倉駅周辺は、紫陽花シーズン目前ではあるが観光客のグループやカップルがいっぱい。なので早々と人混みから離れる。ちょっと来ない間にまた、通りの店が新しくなってる。古くからの店も頑張ってるからホッとするけど、だんだんオシャレ雑誌に特集されるようなコじゃれた店も点々と・・・とはいえ、閑散とするよりはいいのか、若い世代が町を動かすパワーになって。そんな中のひとつと思われる手ぬぐいから帆布雑貨まで、店主オリジナル商品が並ぶ『ゆる波』。店の前に飾ってあるグッズに、思わず夫婦で釘付けになりそのまま店に吸い込まれ・・・・・・迷わず一品、お買い上げ~。最後に交流してから間もなく一年が経つ。私達夫婦が今の家に越してきた直後に出合い、あっという間に日々の支えになり、きっと向こうは同じテリトリーで過ごす人間の形をした仲間だと思ってたはずの我が町の愛され猫、ボス。あの公園で出合って8年、今の町にふたりが馴染むのが早かったのもきっと彼女のおかげ。そんな彼女にそっくりの猫が帆布にプリントされたトートバッグを見た時に思わず、久々の再会に胸が躍る気がした。それはダンナも同じで。こんなバッグひとつで・・・と、傍から見たら気持ち悪い夫婦かもしれないが、それでもいい。私達にはボスがまた会いに来てくれたくらい、その時は嬉しかった。姑がすべてを自分でできるまでに戻らない限り、今年じゅうに捨て猫の里親になるという夢も、叶えられそうにない。だから今はこのねこえこバッグを相棒にしよう。老齢期を迎えたボスが、どこかの優しい人の愛に包まれて終の棲家で幸せに暮らしていると信じて。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「誰が刃物で握手しろと? 何がしたかったんだろ。」