コンポート。
数年前に最愛の妻を亡くした伯父からの思いがけないおくりもの。彼が家を建てた頃から庭に在る枇杷の木の果実2キロ分くらい、大小混ざってやってきた。「今年のは去年よりうもねぇ(=おいしくない)」と彼の実妹である母は言う。確かに味はかなり薄めだが、噛めば素朴で自然な味が口に広がる。子供の頃に食べた、母方本家の庭に生る枇杷が懐かしい。会うたびに年老いて、重い病を患う伯父も、子供の頃に食べたあの味を、毎年毎年思い出しているのかも。今回、急に私に・・・と思ってくれたのはきっと、今年の年賀状に、前に母経由で届いた庭の柿のお礼を、何気なく書き添えたから、だろう。この枇杷の感想も、梅雨が明けたら綴って送ろう。生の果実は正直、フルーツとしてはかなりおとなしめで地味な印象。その皮を剥き、少しの水とたっぷりのはちみつを混ぜ合わせ、ことこと ことこと ことことと・・・灰汁をマメにとりながら、じっくりあわてず煮ていけば、違った形で楽しめる。あとは冷蔵庫で冷やしてるうち、徐々にしっとりまるくなり、食欲そそる香りも漂う。ヨーグルトやグラノーラとの相性もバッチリ。種もすっかり柔らかく、噛めばほんのりとした苦みのアクセントも。手間はちょっとだけかかるが、時間をかけて煮込んだ分、期待以上にこんなに見事に【他に馴染む】とは。誰かさんにも、見習ってもらいたい。ぜひ。@@@@@@@@@@@先日また義母がちょっとした騒ぎを起こし、ダンナと私を振り回すだけ振り回してくれた。せっかくの穏やかな休日が、いとも簡単に彼女に奪われる。そんなワガママの連続につき合うのも、今度こそ、もう限界。今まで以上に彼女との距離をとることにした。狭い箱の家の中で、顔を合わせないなんて、無理な話だけど・・・・・・私からすれば、姑との家庭内別居宣言をしたようなもの。「次に今日と同じような事件を起こしたとしても、私はつき合いません!」と、かわいそうだがダンナにも、きっぱり言った。愛情こもった叔父からの枇杷も、果実のいいところをせっかく分けてあげたのにあんまりお好みじゃないようなので、叔父の好意も踏みにじられたような悔しさもあり、美味しく煮た方は全部、ダンナとふたりで楽しみながら食べた。思い遣りのない人とは、できるだけもう、関わりたくない。あー。そのガチガチに硬い頭と味気も色気もない性格も、あま~い蜂蜜と一緒に、ぐつぐつ煮てしまいたい!(でも、絶対硬いままで不味いと思う) ★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「やっぱスムージーメーカーほしい!」