軽くなったよ。
5ヶ月は経ったはず。いよいよ自己流アレンジでは手に負えなくなってきたので、新型コロナの感染者数が減ってるらしい“今のうち”、都内の美容院へ。電車で長時間移動するの、姑の一周忌法要以来だ。あれは夏だったから、4ヶ月以上、東京に近づいてないってことか・・・電車が都内に入った途端、電車に乗り込む人が増え、群れた学生があちこちで喋り始める。さっきまでの静まりかえった車内とのギャップがありすぎて、心穏やかじゃない。上京してからずっと、この喧騒に身を置いていたのに、コレが当り前で、むしろ都会が心地好いとさえ思ってたのに・・・今の私にはストレスでしかない。そんな日に限って、電車はまた遅延。最近やたらと、こうして電車が止まるのも、かなり苦痛。閉所恐怖症ではないけれど、この二年間で間違いなく私は、狭い空間で“人混み”や“空気を読まず喋り続ける人”に強いストレスを感じるようになった💧 特に電車は怖い。ソレになんとか耐えながら、やっとの想いで美容室の在る街に辿り着く。予約時間には少し早いので、気を静めるべくいつものスタンドバーで例のドリンクを飲んでリフレッシュ。クリスマスっぽさの増した店店をぶらぶら見て回り、少しずつ気分を解す。美容院に早めに着いたので、雑誌と音楽を楽しみつつ順番を待つ。この時間にいつもは、どんな髪型にしようか考えるのだが、この日は前日のうちに決めていた。・・・・・・・・・・それにしても“よく喋る客”だ。私の時間が押しているのは、彼女のせいもある。だいぶお年を召した声色の、客のお喋りが止まらない。聞き上手な若い美容師さんの相槌に気をよくして、狭いフロアに広がる笑い声とミーハーな芸能情報。周りのことはお構いなしに、彼女のテンションはぐんぐん上がってく一方。よくもまぁ、そんなに次から次へと・・・(見た目年齢のわりに)頭の回転の速さに感心もするが、いかんせん、情報がちょっとずつ間違ってて、その道で働いた経験者で間違いを正すのが仕事な者(=私)には、いちいち突っ込みどころがありすぎて(溜息)。彼女が噂話や謝った情報を知ったかぶりで堂々と発する度、心の中で「ソレ、違うし!」「なかじまななこじゃなくて、まつしまななこが正解。」とか突っ込んでた。ああやって“ウソが真実”のように語られて、世の中にゴシップが拡散されていくのだなぁ。その女性は、自分の知り得る芸能情報を美容師さんに“全部教えてあげた”満足感と綺麗になった髪型を手にして、すっごく好い笑顔で店を後にした。・・・・・・・・店に“静寂”が戻る。ボサノヴァが心地イイ。美容師さん達も、心なしかホッとした表情。聞けば、いつもはどこかしら体調の悪い人だけど、常にあの調子で喋ってるんだそう。きっとこの日の好い天気も影響して、“舌好調“だったんだろう。しかも髪型を綺麗に整えて貰える嬉しさも相まって。おばさんの心躍る気持ち、解らなくもない。私もやっぱりココへ来ると、テンション高くなって、要らないことまでうっかり話してしまいそうになるし。とは言え、自分の家ではないし、隣に別のお客さんも居るわけで。美容師さんの仕事の邪魔にならないように、喋りっぱなしにならないようにしなきゃ、な。変異株も出てきて、まだ安心してお喋りできる環境ではないんだし。と、人の振り見て己を抑えてみたものの・・・久しぶりにウン十年の付き合いの兄貴分(=店長)に会えば、お互いに近況を話したくもなる。できるだけ大人しく振る舞ってみたものの、髪が軽くなるにつれ舌も滑らかに💦お蔭ですっかり身も心も癒やされた。次ココに来れるのは、いつになるだろう? そんなことを思いながら、「佳いお年を」と声を掛け合う。帰り道、髪が短くなってすーすーの首元。今季初巻のストールでぐるぐるにして、なんか急に“冬”を感じた。★ ★ ★ ★ ★今日のふたこと。「指爪のすぐそば(なんて言う?)が痛い。引っ掛かりを切っても、また痛い・・・のループ😢」ライターあるある。ライブレポートで書きがち😂