こころの旅人。
この前ふっと思い出したんだ。「今どうしてるかな? 春の旅には間に合うのかな? でも病み上がりだし一応高齢者だし。自転車が無理なら、今後はバスか電車に乗る旅にしてもいいんじゃないかな・・・・・・」そんな考えが急に浮かんだのは、私なりの“予感”だったのか――――――私の“大好きな番組の大好きな人”火野正平さんが、突然逝ってしまった。今年の春まで持病の腰痛に耐えながらも、視聴者からの手紙に書かれた『想い出の地』を、その一人ひとりの代わりに自転車で訪れていた。スタッフと一心同体で全国各地を走り抜く様は、時に『聖地巡礼』するお遍路さんにも見えた。******私が子供の頃、彼に抱いていた“最悪”の印象は、この番組に出合ってから全く逆のイメージに変わった。旅人として様々な場所で色々な人びとと触れ合う彼の“素の姿”を知れば知るほど、どんどん惹かれていく。彼のことを話す業界関係者は皆、『究極の人たらし』と“愛情をこめて”称する。しかも若い頃、あれだけ女性問題で騒がれてきた人なのに、“別れた相手”も彼を悪く言わない・・・と聞く。******その意味が、この番組を観る度に腑に落ちる。彼はどこに行っても誰に対しても態度を変えず自然体。するっと人の心に入ってしまうので、よちよち歩きの幼児から多感な時期の若者そして同年代かそれ以上のお年寄りまで年代性別問わず(ついでに動物や虫にも!)好かれまくる。そんな人との温かい遣り取りを、画面を通して毎回眺めるのが楽しかった。14年間続いてるから身体の衰えにも負けず、これからも気心の知れたスタッフと共に、“投稿者のこころに寄り添う”旅を続けて(いつかギネスにも載るくらいに)いくんだと・・・勝手に期待していたけれど――――――――――――腰痛での療養が長引いてるだけのはずが。まさかこんな悲しいニュースをいきなり聞くなんて。正平さん、いくら誰にでも愛されるからって、“あっちの人”のリクエストに応えるのはサービスしすぎだよ😿 そこに“とうちゃこ”するのは早すぎだってば!!あー。人の命は、本当にあっけない。今はただただ、さびしい。一語一語丁寧に。愛おしむように唄う声が沁みる😭★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「素敵な谷川俊太郎さんも天命を全うされた😢🙏」