現実を知ること。
『紅白歌合戦常連組』で同局の“朝ドラ”主題歌も担当し、“人気・実力”ともに多くの人に認められている歌手M。数日前、彼がインスタで間近に迫るライブのチケットが「かなり余っている」と、衝撃の告白をして話題に。少し前にも、同じく『紅白歌合戦常連組』で同局の“朝ドラ”主題歌も担当した“ベテラングループI”も、今年開催予定のライブのチケットの売れ行きが芳しくないことを漏らしていたと聞く。彼らよりもずっと前に、「ライブのチケット余ってます!」という“切実な訴え”をしたミュージシャンと言えば。私がデビュー当時から応援してる“岡崎体育”である。彼も“紅白出演”を長年の目標に掲げ、ネット上だけでなく“朝ドラ”や“大河”、民放局ドラマや映画、CM出演、番組MCや楽曲発表・提供等、様々な分野で活躍の場を広げ、認知度を上げる努力を続けている。それでもCDやチケットの売り上げに結びつけるには、まだまだ苦労している。ただし彼の場合、“理解ある根強いファン”がついている。だから本人や事務所がその意見や要望を聞き、次のツアー(会場選び、チケット価格)に活かそうとする誠意ある対応が日頃から感じられる。けれども前に挙げたような“大物”レベルとなると、彼らを支える関係者には受け容れられないオトナの事情がありそうだ。“コロナ禍”のせいでエンタメ界が身動きとれない時期が続いたのが原因か、新型コロナ明けのライブチケット価格のバカ高いこと!!! 私の遠い青春時代には、“1万円”を超えるチケットなんて、外タレかクラシック系くらいだったのに。それが最近じゃ、邦楽アーティストのライブで1枚一万円前後するんだもん。しかも“関連グッズで儲ける”狙いもあるから、コンサートグッズのひとつひとつも“観光地価格”!! そしてツアー終わったと思ったら、間をおかずにまた次のツアー・・・的な詰め込みよう💧 それもドームだホールだと、やたら大きい箱で連日遣りたがる。本人はどう思ってるのか知らないが、本人よりも先ずはその周りの人達が“現実を知る”柔軟さを持つ必要がある。今や会場が大きければそれ相応に集客できるとは限らない。人それぞれが余暇を楽しむ方法は一世代前よりも更に多様化している。お金や物事に対する価値観も“あの頃”とは明らかに違うので、あの頃と同じような規模のライブをあの頃の倍くらいのチケット代で遣ったところで、お互いに“満たされる”はずがない。最近関東圏だけを見ても、あちこちに大きなライブ会場が建設されてて、驚いている。キレイで音響も良ければ、ライブも特別な一日になるだろう。私でも一度は体感してみたいとは思う。でも。“ライブが楽しい”のは、そこじゃない気がする。新しくて大きい箱ってのは、ライブにとってオプションみたいなもので。ミュージシャンやファンにとって本当に大事なのは、彼らの音楽に“最適な空間”であるってことなんじゃ? 個人的にライブは、馬鹿でかいドームよりコンパクトな椅子付きの会場で、“一体感”を味わいながら楽しみたい。そういう“現実”を、ライブを主催する側が受け容れなければ、この先ますます演者本人は“傷つき”、音楽へのモチベーションが下がる(音楽業界自体の衰退)危険があるだろう。★ ★ ★ ★ ★今日のふたこと。「目と額(杉?)が治まったら、今は鼻(檜?)がグズグズ😢今年の花粉症・・・いつもと様子が違うな😔」声自体が弦楽器。