カテゴリ:ヒトコトモノ
恵方巻きの方位が
どっち向きでもよくなってきた2015年。 ここ数年、縁起物だからとりあえず毎年乗っかってみたものの、 高いし、食べにくいし、縁起よくなることもあんまりなかったし むしろ去年は、その後次々災難ふりかかり心身疲れる一方で・・・ だからか 「恵方巻き買わなくていいいよ。普通の納豆巻きで」とダンナ。 巻いたもんじゃんか、結局。 まー、どうするかはその日の気分次第。新年早々、一ヶ月先の自分が、 まるで見えない。一週間無事に終えるのだけで、いっぱいいっぱい。 今年がどんな年になるかなんて事を考えるより、この一ヶ月をどう生きるかしか、頭が回らない。 正月がとっくの昔に思えるくらい、1月も半分が過ぎ・・・ ギリギリセーフで満員電車に乗っちゃったような出だしの 具合の悪さを感じたまま、毎日が流れてく。 そんな中、少しの現実逃避を楽しもうと、昨年に引き続き 夫婦そろってクラシック音楽三昧。 ダンナの趣味につき合ってるうち、最近はだいぶ素人な私の耳も育ってきた? お気に入りの作曲家の音を、ある程度聞き分けられるくらいに成長。 R&Bだのロックだのポップスだのと、刺激を求め燃えてた頃が懐かしい。 これでも職業にしちゃった程、本気で愛して、身を捧げていたのに。 今じゃ何を聴いても、魂が揺さぶられる音が、そこにない。 そんな時に、古典の音楽に触れ、作曲家の生きた時代や込めた想いを知り、 現代音楽にはない魅力や深みにハマりつつある。 クラシックなんかどれも同じと一括りに思っていたが、大きな間違い。 伝統を重んじる安定志向の人、それをぶち壊し革命を起そうとする人・・・ 聴かせちゃう人、踊らせちゃう人、歌わせちゃう人等などナド 遠い昔の作曲家それぞれにも個性があり、夢がある。 指揮者や演奏家も同様。同じ名曲を演奏しても、全く違う響きになっているから それもまた、生で観るタノシミのひとつ。 先日初めてN響の定期公演に行って来た。 ひと昔前ほぼ仕事で訪れてたNHKホールに、まさかクラシックを聴きに戻って来るなんて。 何年ぶりかも思い出せない程、久々に一歩踏み込むと。 古い建物を覆うあの独特な香りに迎えられ、月日の流れを知る。私もその分歳をとったな、と。 Aプログラムと題され、3パートに分かれたこの日の演奏内容のお目当ては やはり、最後に控えるベートーヴェンの「運命」! イタリア出身マエストロ:J・ノセダ氏のアグレッシブなタクトさばきは、 観ている側を飽きさせない。それに牽かれるように演奏者も一層熱く 椅子から転げ落ちんばかりに体を揺らし、全身全霊で音を紡ぐ。 その一体感は、これまでに観た中でも一番。観てて清々しいくらいの。 ただし「運命」に関しては、疾走感がハンパない。 15分の休憩挟んで着席して、身の回りを整えて、さあ聴くぞ! と思った時には既に始まっていた。例の誰もが知ってるあの旋律が、あっ! と言う暇もないまま通り過ぎ、急ぎ足でラストまで駆け抜けていった。 まるで私の運命を暗示してるかのような、そんな気もしないでもない。 そんな事を思いつつ、約2時間のコンサート終了。 安い自由席ゆえ、演奏者の呼吸や表情、手元までは細かくチェックできず その点では評価はできないが、いい音に触れられた満足度は高い。 実生活では、なかなかスッキリとはいかない問題を多々抱えているけれど。 よい音や映像や生き物・・・に触れ、五感を鍛え、感動する心を失わず こつこつ前に進んでいけたらいい。 今年一年それだけは奪われないよう。失わないよう。 2015年、果たして私の運命はいかに??? ★ ★ ★ ★ ★ 今日のひとこと。「やっぱストロベリーの菊田だけ、最高に好きだ!(流星ワゴンの主人公別の人で見たい) 」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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