カテゴリ:ヒトコトモノ
スーパーの食品売り場にて。
私が品物を選んでいると。 「あ! ママだぁ♪」 元気な幼児の声が聞こえた。 その直後。私の視界に入る所に一台のカートを押す 60代と思われる女性がやって来た。正面に孫の男児を 座らせて。 それをチラ見しつつ、ほぼ無反応にモノを眺める私。 すると彼がぽつんと一言。 「ママだ(と思)ったのにな・・・」 ????! どうも男児は、この私を『自分のママ』と 本気で“見間違った”らしい(え?)。 今日は雨が降ってたから、いつもの帽子はかぶっていない。 マスクで顔半分覆われ眼鏡もかけており、近所だから かなりラフで凝ってない服装だ。もしかすると、パッと見 似たような格好の人も来てたのかもしれない。 しかし、それにしても間違えるには無理がある。それも、 ふたり一緒に間違えるだなんて。一体、本当のママは どんな人よ?(こっそり見たかった) あの位の子供はもう親を見分けられるんじゃないの? 大昔、親友の娘をベビーシッターした時。顔をじろじろ 見られた後、数分後には別人と気づかれキッズコーナーで ギャン泣きされた苦い経験をしたが。 この男児は私のそばに来てみてやっと、肌の質感でも見て それが全くの人違いだと判ったっぽかった。 それでも彼は、最後まで自分の間違いを認めたくなかった んだろう。そしてあの言葉になった。 で、何故だかカートを押してたばあばも、孫につられて 間違った・・・の?(え?) どっちかって言うと私、その子にばあばと呼ばれても、 ぐっと奥歯を噛み締めるしかない年齢になってきてるのに? そんなハプニングを老女は誤魔化そうとしたのか、私のそば を通り過ぎた後もしばらく、品良く小声で笑ってた。 「うふふふふふ・・・」 苦笑いしながら遠ざかるその声が、今日はやたら耳に残った。 ★ ★ ★ ★ ★ 今日のひとこと以上。 「『犬神家の一族』は繰り返し観てしまう邦画のひとつ。 もちろん珠世さん=島田さん(合掌)。」 ギターのイントロからもうカッコいい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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