余計なひとこと。
“覚悟”はしていたが、入居時は何もかもピカピカだったこの家も、15年を過ぎた頃からポロポロ不具合が生じるように。その度に管理会社に相談しーの業者に依頼しーの修理や設備交換工事当日を迎えーの・・・を繰り返して何とか乗り切っている。小家族だし、ふたりともケチで“物は何でも大事に愛着を持ってギリギリまで使い続ける”のが当り前。新品よりもむしろ自分達の暮らし方によって、“手に馴染む”形になるのを好む。私は、家はそこに住む人と共に“歳を取る”というよりも共に“成熟する”ものだと考えている。ふたりとも田舎の年季の入った実家で育ったから、“最新機器”に疎い私達には、そういう考え方が性に合っててラクだ。モチロン、設備の故障が多くなったことでタイパやコスパが悪いのも充分解ってる。それでも“まだ使えるのに、新しい物を買う”というのが、ケチだし情があるしで直ぐはできない。日本の古い諺に『女房と畳は新しい方が良い』なんてのがある。ジェンダー平等実現を目指す今の時代には、全くそぐわないが。この偏った価値観が今もなおこの日本で多数派を占めるから、町のスクラップ&ビルドは止まらないし、不自然な皺のばしの整形顔は増えるし、家電等の廃棄量も世界で上位になるんじゃないの?最近我が家に来る業者さんがやたら口にする言葉が引っ掛かる。おそらく向こうは専門家として好意的に“アドバイス”してくれているんだろう。でも毎回のようにソレを言われると、さすがに辟易する。「この家は(設備が)もう古いので・・・」ってさ! 家主の私が言うならまだしも。いくら業者さんでももう少し言い方、配慮したらどうよ? これでも物の扱いは丁寧だ。我が家には耐久年数を遙かに超えた物が多い。知人には、「○○の設備を15年以上も保たせるなんて凄い!」と、驚かれてもいるのだ(実は呆れてるのかもしれないが)。そりゃ、命に関わる危険を伴う状態や近隣迷惑になるレベルなら、直ぐに新しい物に換えてもいい。けど、わざわざリフォームしなくても問題ないのに、そういう話にやんわり誘導するようなこと、してほしくない。「さっき寄ったお宅は・・・」とか隣近所の家の話で釣るのも止めて! 人は人。私に“他人と比べて焦らせ作戦”は効果ない。そっちに簡単に流される質じゃない。自分の頭で考えたい。それに“古くなった”から業者に依頼するのであって、行く先はどれもそこそこ古い家だろうに。最近続けざまに「この家はもう古いので・・・」と言われ、本気で凹んだわ。古くて悪かったね💢 でも、この家の主は、古くなってく様も含めてかなり気に入ってるんだよぉ!渋々交換した新しい設備たちは、以前の物ほど保たないかもしれない。一昔前に比べ今の物は作りが繊細なのか素材がチープなのか脆いから。それでも、これから大事に大事に扱って、今後15年保たせてみせる!!(そこまで私の方が保たないかもしれないが💦)******フランスにはこんな古い諺がある。『女性とワインは古い方がいい』たとえ時代に乗り遅れてると揶揄されても、私は「女性は歳を重ねていくごとに美しくなる」というプラス思考の価値観の方に共感する。それは女性やワインに限らず、人でも物に対しても、同じ考え方を貫きたい。懐古趣味上等! 古くてゴメンね!★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「『眠れる森』再放送はつい観ちゃう。」材木座海岸にて。明日もいい日でありますよう🙏