|
カテゴリ:映画
ウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』という作品が公開され、最近早くもDVDが発売されました。
面白そうだと思いながらも公開当時は見逃してしまったので、さっそくDVDで鑑賞しました。 内容は最新デジタル技術で描くサバイバル物といいますか、『バイオハザード』のようなゾンビ物の流れを汲む作品です。 荒廃した広大な都市が、良く描かれていて、なかなか面白い作品でした。 ゾンビ物といえば、ジョージ・A・ロメロ監督がそのジャンルを確立したといっても良いでしょう。 昔設定された事が今日まで受け継がれ、いくつもの作品が作られているのは凄い事ですね。 見ている人がすでに納得している世界ですから創作しやすいのでしょうね。 ゾンビや吸血鬼などというような発想は日本にはあまりなかったと思います。 怨霊や狐憑きなどはあっても、ゾンビというのはいかにも西洋的であります。 少し的はずれかもしれませんが、傑作の『ターミネーター』だって設定をSFにしているだけで、着想は『13日の金曜日』などでおなじみのどこまでも追いかけてくる不死身の怪人ですし、『エイリアン』もどこにいるかわからない謎の生物の恐怖だけで物語が進む『遊星よりの物体X』(1951年)あたりの延長にあるのではないかと思います。 このように、すでに確立されて今でも受け継がれている決まり事は他にもありそうですね。 サスペンス物なら、犯人はわざわざ崖の上で告白するというようなところでしょうか。 さて、全く予備知識のないままにこの『アイ・アム・レジェンド』を見ていたら、なぜだかかつてチャールトン・ヘストンが主演した『地球最後の男 オメガマン』(1971年)という作品を思い出しました。 当時はこの手の映画はチャールトン・ヘストンの独壇場でしたね。 オメガマンという妙なタイトルをなぜ付けてしまったのかわかりませんが、ギリシャ文字の最後「ω(オメガ)」から最後の男という意味合いを持たせたのだろうと思います。 その『地球最後の男 オメガマン』は公開当時に映画館で観たのですが、細菌か何かで死滅した地域に免疫力があってひとりだけ生き残った男(チャールトン・ヘストン)が、夜な夜な街を徘徊する全員白目で頭巾をかぶった集団(銀河皇帝のような格好です)と孤軍奮闘して攻防戦を繰り広げているという作品でした。 どこかに生きている人間の集団があってそこへ行こうとするようなお話でしたが、詳しい内容は失念してしまいました。 ただ、一人だけが残る設定や夜だけ行動する怪しげな集団などあまりにも『アイ・アム・レジェンド』と類似点が多いのです。 死滅した、あるいは荒廃した世界にひとりだけ生き残るという設定の作品は他にもありそうですが、 内容がよく似ているので、ひょっとして同じ原作なのだろうかと思いました。 そこでさっそく検索してみましたら、確かに、同じ原作でした。 勉強不足でしたが、これはテレビシリーズ『ミステリーゾーン』の脚本でも有名なSF作家リチャード・マシスンの傑作『地球最後の男』の三度目の映画化なのだそうです。 なるほどと納得いたしました。 映画の技術の進歩と共にリアルな描写になり、表現方法も違ってきますね。 (でも、『猿の惑星』はチャールトン・ヘストン主演の旧作の方が面白かったなあ) そんなことを思ううちに『地球最後の男 オメガマン』をまた見てみたくなりました。 予告編をご覧いただけるようです。 『地球最後の男 オメガマン』のDVD 『地球最後の男 オメガマン』のさらに前作『The Last Man On Earth 地球最後の男』(1964年) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/05/24 06:59:54 AM
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|