『七色仮面』第3部「レッドジャガー」編
『七色仮面』は、『月光仮面』の原作者・川内康範が想像した正義の味方で、TV初の仮面ヒーローです。昭和34年=1959年から昭和35年=1960年にテレビで放送されました。私は小学生のころに、よそのお宅で熱狂しながら拝見していたもので、そのうちの数作は地元の映画館(?)でも観ました。このたびは、第3部「レッドジャガー」編のご紹介「汝の手は、夜。ジャガーの目は、炎」と合い言葉を言って、扉を開けると七色仮面が登場するタイトルシーン。偽札やスパイ団の暗躍などを巧に織り込み、とても子供番組とは思えない作品です。この作品が好きな理由に、悪漢・レッドジャガーが江戸弁で話すからです。欄光太郎探偵に「事件から手をしけ(ひけ)!手をしくのだ(ひくのだ)!」と、脅迫しますし、「握られたしみつ(秘密)を、しゃべられてはおしまいだ」とか、「十億あれば、しと暴れ(一暴れ)出来る」といいます。また、レッドジャガーのもうひとつの顔、公安局の調査部長の時には、「あなたの疑惑を、頭からしてい(否定)することもできませんね」「実はししょ(秘書)の八代圭子の事ですが・・・」「はっきりとしたことはわかりませんが、何かしっかかり(ひっかかり)があったと思います」と、言います。さて、第3部「レッドジャガー」編には、八代圭子役で八代万智子さん、ゆきなつこ(字は不明です)役で三瀬滋子(應 蘭芳)さんが出演されています。そして、その八代万智子さんは、『マグマ大使』の「マモルくんのお母さん」役で、また、三瀬滋子(應 蘭芳)さんは、「モル」役でともに、『マグマ大使』にご出演されています。ご両人ともに美しいですね。子供だった私にはその美しさはわかりませんでした・・・。