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カテゴリ:日常生活
今年に入ってから読んだ本。
『清須会議』 三谷幸喜著 年末に役所広司(柴田勝家)大泉洋(羽柴秀吉)で映画化が決まっている作品。 現代風のやり取りで進められるコメディです。 あっという間に読めるが、読後に特にこれと言った感想はありませんでした。 『永遠の0』 百田尚樹著 これまた年末に岡田准一主演で映画化される作品です。 絶対に生き残る事を信条に戦う零戦パイロットが何故最後特効したのか?を孫達が祖父を知る人々を訪ね歩いてその真実を探っていく物語。 太平洋戦争についてあまりに無知で、多くの尊い犠牲の上で現在の日本があることを知りました。 また、戦前・戦中・戦後に対する教育が不十分故に自分たちの国がしたことされたことを知らず、個々に歴史認識が無いままに戦争放棄=平和。それで終わっている気がしました。 他国から言われ放題な現状。 この本を、多くの人に読んで欲しいと思いました。 途中・最後と何度も泣きました。 人の命がはがき一枚の価値と考えらえた上で立案された酷い作戦の数々を知りました。 命を大切にするための道徳教育と言いますが、歴史授業を平成〜逆に教えていくだけでもその効果を発揮する気がします。もう少し大きくなったら子供達にも読ませたいと思います。 『光圀伝』 冲方 丁(うぶかた とう)著 徳川光圀が主人公のお話。 人より優れた才を持っていることで人を見下し自分の才を見せびらかす行動をする。しかし、数段上行く人物に出会い挫折を味わいながら少しずつ成長していく。成長に伴い自分のその時の状況に即した人が集まり、その人々とのやり取りの中から人生の目標を見出し努力し成長していく物語。 今まで数多くの本(主に時代小説)を読んできましたが、この本が今までで一番身近に感じました。 今の時期だからこそだと思いますが、物語の中の若かりし頃の光國の考え方や態度が自分を投影したかの様で痛痒い思いをしました。そこから成長していく様が自分もそうありたいと思えるものでした。 昨年1年間グリーフケアを学び、自分の視野の広がりを感じた。 高知での発表を成功させ他者に自分の能力を認めさせたい試したい気持ちになった。 そんな状況の中でコツコツ毎日勉強しケアマネの試験も合格した。益々勘違いした。 勘違いした故に、やる気も無く、停滞感満載のリハ科に不満を感じてその有り様を変えようと働き掛けた。 自らの唱えることが正論であり、苦もなく反対も無く自分の意見に全員が賛同するものだと疑わなかった。 しかし、各々の立場、プライド、保身、視野の違い、意欲の差など驚くほど中々前に進まない。 変える事、変わる事の必要性などを様々な場所で説明しその反応に一喜一憂の日々だった。 結局現状の僕の立ち位置では、変えられないと悟った。 それが、御三家という立場から将軍家に関わる光圀の立場と一緒で自分の行動を客観視することが出来た。 何か、見通されている感があって怖かった。 リハ科はリハ科であって、少しぐらい良くなったり悪くなったりしても潰れはしない。 安定軌道に乗った徳川幕府が、5代将軍で『生類憐れみの令』や大奥での女人の権力闘争でお金を使いまくっても潰れなかったようにね。 自分は違った方向で成長していけばよい。 何かを欲しがっている間は貰えない。 努力していれば昔欲しかった物が自然と手に入る。しかし、手に入れたときにはそれはもう欲しい物では無かったりするんだろうけどね。 人生は出会いと別れの連続。 心の持ちようで、全ての人が人生の師になる。 人の好きも嫌いも自分次第だなって思いました。 他人が僕をどう思おうと気にせず、こちらの気持ちがある意味大事かと・・・ 自分の環境が変わった5年10年後にもう一度読み返したいと思います。 この本は、今年の本屋大賞11位です。 何時か、映画・ドラマ(大河ドラマ希望)になると思います。 光圀伝の余韻が覚めたら、本屋大賞1位作品『海賊とよばれた男』を読みたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.06.03 04:39:20
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