きみちゃんの「名言集」と「写真展」

＜「しなやかな心」のつくり方：医師＝保坂隆さん＞

◎旬のものと「全体食」
　普段の食事では“旬のもの”を食べるように心掛けるといいです。
　老いると食欲が減って簡単な食事になりがちですが、栄養不足になっていることも。野菜や魚類など、新鮮で旬のものは生命エネルギーに満ちています。季節の旬を逃さないよう、小まめに買い物をしましょう。
　食べ方では、魚なら頭から尾まで食べる「全体食」がお勧めです。生物の個体には、生命活動に必要な栄養分がちゃんと含まれているからです。
　和食には、季節を味わえる全体食も多いので、そうした“食の伝統”を楽しみながら、不足しがちな栄養分を補うようにしたいですね。

……プロフィル
ほさか・たかし：１９５２年、山梨県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。９０年から２年間、米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授などを経て、聖路加国際病院精神腫瘍科部長、聖路加看護大学臨床教授を務める。著書に『医者が教える「見事」な老い方』（角川書店）など多数。