802380 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

きみちゃんの「名言集」と「写真展」

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2014.04.24
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類










おはようございます。
皆様お元気ですか。
きみちゃんの「マイ・ラブ・デイズ」
長編朝ドラ日記の愛読されれば幸せです。


Good morning.
How are you, everyone?
Today too "My Love Day's".
Please read "the morning drama diary of a long piece"!


 


s-line01



【マイ・ラブ・デイズ】
「計画開進…9」
土壁建設法
土壁建設法


 母(富子)は、地元の砂川建設(有)に我が家の建築依頼を、立川市高松町の自宅兼事務所に出かけたのである。木造土壁の平屋瓦葺の設計で、純日本風の予定でお願いに伺ったのである。
 昭和34年の3月15日は、母の誕生月である。記念の日として建築依頼だったのである。日本人として、最高の幸せと喜びを目の前にしたのである。
 契約を済ませて、4月から着工の予定であったが、4月を過ぎて5月になっても建設が始まらなかった。5月の中頃のお昼頃、事務所にお伺いしたのである。事務所には誰も居(お)らず、閑散としていた。母(富子)は少し心配と焦(あせ)りを感じたが、今までの商売根性で、毎日、事務所に様子を見に来ることにしたのだった。
 一週間過ぎた頃、夕方に漸(ようや)く、社長と社長婦人に会えたのであった。お茶を飲みながらの懇談的会話であった。社長からのお詫びと弁解の内容を詳細に聞いた母は、やっと理解ができた。つまり、契約建設の半金が、前年度の不足金に流用したのであった。いわゆる「自転車操業」をしていたのである。それでも母は、残りの半金全額を手渡し、現在ある全ての材料を掻き集めてでも、何とか建築の成功をお願いしたのである。
 世間一般ではこの話からすると、「騙されたから泣き寝入りせよ」か「裁判にかけろ」と言われるかもしれないが、敢(あ)えてそうしなかったのは、母の「人の心を動かす力量」と感じてならないのである。

 この年の秋も過ぎて、落ち葉が散る11月中旬に、我が家の完成となったのである。継ぎ足し継ぎ足しの不格好な木造土壁の家であるが、自分達の手作りの家としての喜びになったのである。
~~~~~朝ドラ日記連載中~~~~~


ブルー・点滅ライン







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.04.24 06:04:24
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X