きみちゃんの「名言集」と「写真展」
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Good morning. How are you, everyone? Today too "My Love Day's". Please read "the morning drama diary of a long piece"!
安藤さんは一雄を阿部社長に紹介した。阿部社長は穏やかな優しい雰囲気の持ち主である。話し方が物静かで、相手の気持ちを揺るがす特長があるようだ。 「おはようございます!」と言って、社長室のドアーお開けた。 「おはようございます。安藤さんから事情は伺いました。あとはアナタ次第です。良かったら、お願いしたいのだが、いかがかな?」…と社長の挨拶である。 「一生懸命、働きたいと思います。宜しくお願いします。」と言ってしまった。 早速、ワンフローアーの20坪工場内を見学され紹介された。小型プレス機械が5台、小型旋盤1台、小型フライス盤1台、小型研磨機1台、全て中古ではあるが、ちゃんと整備されていた。各プレス機械には、近所のおばさん従業員がそれぞれ働いている。組立梱包従業員の女性3名がいた。貨物自動車運転手の営業社員の青年1人だけが、目立って見えた。 社長一人と事務は長女で、副社長は奥さんという、家内工場的雰囲気の有限会社である。日野自動車のエンジンフィルターやエアーフィルターのエレメンツの部品専門の下請け工場であったのだった。 一雄の仕事は、安藤工場長の下(もと)で、プレス金型の修理と整備をすることであった。簡単の様で難しいのが、下請けの使命である。何が何でも数(かず)と納品期日が決められていることであった。だから、夕方になれば、女性従業員全員が一斉に居なくなるため、残っている数合わせのため、安藤さん、一雄と青年運転手の伊藤君の3人で、残業して、明日の納品に備えて行く毎日なのである。 「では、この型の修理からお願いしようかな?」と言って、安藤は一雄に言った。 「はい!解(わか)りました!」 よく見ると、切断面の刃壊れであった。大型サンダーで面の全体を削り、小型研磨機で平面に仕上げた。そして、刃先になる部分を、バーナーで焼きながら少しずつ移動して、同時に後を追うように、ジョウロの水を駆けて行ったのである。これが水による「刃付け作業」である。「刃付け作業」には、水冷式と油冷式がある。水冷式は、非常に難しく、割れが生じやすいのである。油冷は、金型全体焼いた後、直ぐに油槽に浸けて、刃のように固い均一材質にしてしまう作業である。 このようにして、一雄(私)は、毎日、(有)阿部製作所で働くことになったのであった。 ~~~~~朝ドラ日記連載中~~~~~