きみちゃんの「名言集」と「写真展」
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Good morning. How are you, everyone? Today too "My Love Day's". Please read "the morning drama diary of a long piece"!
この頃の理容師がインターンとして働いていた理髪店には、お弟子は合格した後、3ヶ月お礼奉公をするようであった。昔の職人奉公制度が理髪業にもまだ残っていたのである。 弟(純也)は、無事に理容美容学校を合格し卒業したので、今までインターンとして働いていた小平駅前の松本理髪店に、この年(昭和45年)の12月末までお礼奉公として、勤めることになっていた。 既に、純也は、松本理容店の店主の松本肇さんに、働きなだら我が家(阿部家)の事情を細々と話していたようであった。父の事、母の事、兄の事、そして、自分の事などである。 純也は弟として、兄貴が先に相応(ふさわ)しい人と結婚してもらいたい。その後、自分も彼女と世帯(しょたい)を持ちたい。そんな気持ちで話されたようでもあった。 松本肇さんの家庭は、母の松本佳代と父の栄太郎と姉の佳奈の4人家族である。父の栄太郎は、理髪店の店主であったが、年の成か上手(うま)くいかず、長男の肇に後を結でもらったようである。店が忙しい時は、店に出て手伝う程度であった。姉の佳奈は某自動車の販売店の事務仕事として、所沢駅前の営業所に勤めていた。 10月のある日のことである。松本店内で会話である。お客さんが途絶えた一服のお茶を飲みしながら…。 「松ちゃん、どうだろうか。兄貴に合いそうな人はいないだろうか。」と純也。 「純ちゃん、その話だが、姉貴(あねき)やオフクロ(母)にも聞いたんだ。」と肇。 「・・て、どうなんですか。」 「姉貴(佳奈)が、昔からの地元でお付き合いと言うか、遊び相手がいるみたいで、姉貴より少し年下なんだけど、結構、純粋無垢で家族思いの子がいるけど、どうだろうか。って言ってたよ。」 「その話し、徐々に進められないだろうか。」 「ま~、両親と姉貴にもう少し聞いてみないと、なんとも言えないし、この店の看板にも傷を付けないようにしなければならないね。」 「その事、充分知っての事で、話してみて、このとおり、お願い…。」純也は手を合わせた。 「ま~、任せておけって、上手く進むように努力すっから。」と肇。 そんな会話をしていると時・・・・。 「こんにちは~、お願いしま~す。」と親子二人連れのお客が入ってきた。 「いらっしゃいませ~。」と言って、純也と肇は仕事に取りかかったのであった。 ~~~~~朝ドラ日記連載中~~~~~