きみちゃんの「名言集」と「写真展」
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Good morning. How are you, everyone? Today too "My Love Day's". Please read "the morning drama diary of a long piece"!
一雄と智子の二人は、高松町のモーニング喫茶で、軽く朝食を済ませて、次の目的の”旭屋不動産”に向かった。入口の窓ガラスには物件のチラシが貼ってあり、店の中の様子が全然見えない様になっていた。 「おはようございま~す。」一雄達は、ガラス戸を開けて、中に入った。 「いらっしゃいませ!さあ~どーぞ、こちらへ。」と女性従業員が、テーブル席に案内した。左隣のテーブルでは、男の従業員がソロバンを右手に抱えて、何やら帳簿を見つめていた。そして、座っている二人を見て…。 「いらっしゃい、どんな物件をお探しですか。まず、どちら方面物ですか。」と、経理の男が尋ねた。 「急に言われても、お困りでしょう。お名前から順次伺いましょうか?」と、左テーブルの席の女社長が、物静かな口調で二人に声かけた。 「はい、私は、阿部留治と阿部富子の長男で、一雄と申します。このほど結婚して、少しの間、親元を離れて、遠くでもなく、近くでもなく、程々の近隣の距離の所に住みたいと思いまして…。」と一雄は、女社長に説明した。 「は~ん、そうでしたか。あの砂川町の阿部さんのお母さんの子でしたか。思い出しました。あの土地を購入する時に、この店に相談に来たお母さん。その息子でしたか。分かりました。ちょっと、経理の田中さん!面倒見てやってください!」と社長が、経理の男に指差した。 「はいはい、こちらに来てください。」と田中経理が手招きした。二人は経理テーブルの前席に座った。 「まず~。今住んでいる所から、東西南北のどちら方面が宜しいでしょうか?」と田中経理。 「はい!私の勤め先が、小平ですから、北東方面でしょうか?」と一雄は、妻の智子を見返ししながら即答した。 「え~と。ワンルームですが、このアパートの物件は如何でしょうか。」と経理が、物件案内帳を開いて、二人に見せた。 小平市小川町と立川(昔名=砂川)南部住宅(現在名=栄町4丁目)の中間で、砂川九番近くの、けやき台団地近隣に「けやき荘アパート」の二階であった。一雄と智子はジーッと案内帳簿見つめてから…。 「これにしたら…?」と、智子。 「智子がこれでいいならOKにするか。」と一雄。 「社長!お二人さんが、この物件を選びましたよ!」と田中経理が台帳を振り上げてた。 「良かったですね、阿部さん、離れてても、ご両親を大切にしてあげなさい!」と、女社長がにこやかな顔で二人を見つめた。 一雄と智子の二人は、旭屋不動産に来て、アパートを無事選ぶことが出来、少しの安堵感を覚えたのであった。 ~~~「我が人生にありがとう!」連載小説~~~