きむきむ日記

2005/08/09(火)17:38

幽霊に感謝 

はいどうも♪ 明日、いよいよカンボジアの子どもたちが日本にやってきます。 たくさんの人、特にカンボジア人を日本に呼ぶって事は ホントに大変なんですね。 ホントにたくさんの人にお世話になりました。 ありがとうございます。 初めてカンボジアに行って帰ってきたとき、知人に 「キム、カンボジアから何か連れてきてるよ・・・」 と言われました。 実はプノンペンで、今は博物館になっているんですけど ポルポと時代に大量虐殺、そして拷問 された場所に行ってきてたんです。 そこはとーっても重~い所で、拷問されたベットや写真が まだそのままあって、入る事ができない人もチラホラいます。 オイラはそこで、いつかここを平和の象徴になるように たくさんの人の死を無駄にしないように なんて考えながら、お祈りしながら見てまわったんです。 ま、別に日常で困るわけではないので、 「あっそ~なん?」てな感じでした。 オイラは基本的に幽霊なんて見ないし。 真っ暗なお墓とかに夜中に一人で行っても大丈夫な人なんです。 そして何ヶ月かして、ある人のところでお話をしていたら その人が、「木村君カンボジアから随分たくさん連れてきたのね!」 と言いました。 オイラ的には特に何も感じないし、むしろオイラに役に立つ 事があればいいな~くらいに思ってました。 でも、とりあえず、その次カンボジアに行ったときにも そこに立ち寄って、お祈りだけして帰りました。 でも、段々なんか感受性が強くなってきている様な 気がしてきてました。 そんでもって、今回、カンボジアに着いたその日の夜・・・。 オイラは前日徹夜だったこともあり、爆睡していました。 んで、野球なんて楽しくやっている夢を見ていたんですけど、 突然 ハッ!! と目が覚めました。 そして、見えない誰かがいるのがわかりました。 決して見えないし、声が聞こえるわけではありません。 でも、間違えなく誰かがいることが感覚的にわかりました。 オイラはそんなんを感じた事がなかったので 感じたりする事は無いと思ってたんで、初めてのことに 怖くなってきました。 しばらく目を閉じたまま固まっていました。 必死に眠ろうとしたり、誰かに守ってもらおうとしたり 他の事考えたりしようとしたけど、無駄でした。 あきらめて、向き合ってみようと思いました。 その人はとってもノドが渇いていて水を飲んで欲しいみたいでした。 でも、水を飲むには目を開けて水を取りに行かなくては いけないからオイラはずっとモジモジ君。 30分くらいしてやっと意を決して水を飲みにいきました。 不思議なくらいフっと楽になった気がしました。 そして、怖さも和らいできました。 さらに向き合えるようになってきました。 見えない誰かは、大人の男の人と小さい女の子でした。 もう、楽しい事も無く、ずっと苦しんでいかなければ ならないと嘆いているようでした。 オイラはお経をあげられるわけでもないし、 何にもできないので、必死に 「まだまだ、楽しい事なんかいくらでもあるよ」 「生まれ変わって一緒に楽しもう」 「楽しい想像してみようよ」 そんな事を伝え続けました。 段々と楽しげになってきて、苦しむか楽しむかは 自分次第って事に気がついてきたみたいで、 女の子はキャッキャとはしゃぎはじめました。 それが可愛くて、怖いのもドンドン無くなっていきました。 すると、今度はもう一人、若い男の子がいるのに気がつきました。 彼は一生懸命、勉強していたけど、結局それがもとで 命取りになり殺されたみたいでした。 そのこにも同じ様なことを伝え続けました。 彼には好きな女の子がいたみたいで、 女の子と話をしたり、ふざけたりして随分と楽しげになってきました。 見えない人たちが落ち着いてきたので オイラはまた寝る事ができました。 今回のことでオイラが気がついたのは、 オイラは悲惨な現場や人を見てもあまりかわいそうとは 感じなくて、ただ、自分のモチベーションに変えていたんだけど 本当に、彼らのことを理解しようとか、同じ立場にたって みようとか、という気持ちが無さ過ぎたんだな~って。 もっともっと現実をしっかり受け止めなくちゃなって思いました。 そして改めて、人生を楽しむか、苦しむかどうかは自分次第だって ことを感じました。 苦しさを楽しむ。 悲しさを楽しむ。 楽しい事をもっと楽しむ。 そこにもっともっと人生を楽しくするヒントがあるような気がしました。

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