父の日参観日をふりかえって
[ワイズプリスクール代表日記]より半月前のことになってしまいましたが、去る6月17日日曜日に開かれた "Father's Day Open School" (「父の日参観日」)について書きたいと思います。とりわけ、「父の日参観日」を日曜日に実施できたということの「重み」についてお話したいです。ワイズプリスクールは、2005年の開校以来、従来の英語学校、英会話教室と一線を画す努力を続けてきました。「子どもが子どもとして学べる場所(もちろん英語で、です)」を作ることに全力を傾けてきました。それは必然として、幼稚園や保育園のような、教育的・福祉的保育施設を目指すということにつながりました。ですから、スクールの第一義を英語の習得としながらも、日本の幼稚園や保育園が行っているような教育・保育のレベルは、当然にクリアーしたいと考えておりました。初年度、昨年度と、実践できることは限られていましたが、まず何より保育士(幼稚園教諭)を配置するということ、懇談会、参観日、園だよりのような保護者とスクールの連携にかかわる活動、遠足や運動会のような行事活動、そして修了式など、最低限の範囲でしたが、何とか実践して参りました。昨年度末には、郡山市より「認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書」も受けて、園医による健診や消防計画や防災教育など、園児の安全と健康にかかる部分をきちんと整備していくことのみならず、施設や労務にかかる設備・環境の改善にも努力を尽くしているところであります。そして、今年度も、更に充実を図るため、保護者会も巻き込んで、取り組んでいきたいと思っております。2年目までは、ほとんどすべての行事を平日の登園日の範囲内で実施してまいりました。リネット先生と私の二人きりではできることも限られていましたし、私自身、「休みの日にわざわざ来ていただくのは申し訳ない」という気持ちもありました。そのような中で、今回「父の日参観日」として、日曜日にお父さま方をスクールにお招きするというのは、思い切った初の試みでありました。以前から、毎月懇談会を開く中で、お父さま方に、スクールでいかに子どもたちが楽しみながら成長しているのかをもっと知っていただきたい、と思っておりました。子育ては、母親一人が行っているものではありません。もっとも近くに存在する夫(父親)が共に力を合わせて行うことでありますし、お祖父さま・お祖母さまをはじめ、その兄弟や親戚、さらに広範囲にはご近所や地域が一緒になって子どもの成長を見守っていく必要があると思っています。毎朝お会いするお母さま方の中には、ふだんとても忙しくしていらっしゃるお父さま方のために、子育てに孤軍奮闘されていらっしゃる方も少なくないのではないかと思って拝見していました。その一方で、力強く家族を守っていらっしゃるお父さま方も、あらゆる行事が平日に行われたのでは、参加したくても参加できないのではないかとも考えました。そして今年度、スクールの人的資源も充実し、できることが広がりつつありましたので、思い切ってこの行事を取り入れたのです。やはり、かねてから予定が入っていらっしゃったり、日曜日がお休みでない、という方もいらっしゃったりで、お休みされるという方はたくさんいらっしゃいました。それでも、15世帯を超えるご家族にご参加いただきました。実はジュリアン先生もティム先生も、幼いお嬢さんの「パパ」です。その二人が、父子で行うアクティビティで、めいっぱい楽しませてくれました。お父さん方だから迫力満点です。普段は広々と子どもが駆け回る教室も手狭に感じるほどでした。お父さま方が子どもたちの手をとって "Row, row, row your boat" を歌う姿は、本当に微笑ましい光景でした。子どもたちの表情が、いつもより更に輝いていました。クッキングも新鮮でした。お父さまの大きな手が、子どもたちの小さな手と一緒に、小さなタルトを盛り付ける様は、とてもかわいらしかったです。最後の "Musical Chair" ゲームも盛り上がりを見せ、時折どっと歓声が上がっていたのも嬉しいことでした。あっという間の3時間。本当に活気があって、とても楽しい時間でした。ご参加いただいたみなさま方も、私と同じように感じてくださったのなら、これほどの喜びはございません。思い切って日曜参観を取り入れてよかったなと、思います。本当に・・・お父さま方には、貴重なお休みを、半日もスクールのために割いてくださいましたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。心より御礼申し上げます。これから秋にかけて、バーベキューパーティー、運動会、いも煮会と行事が目白押しです。今回のように、みなさまに家族ぐるみで、スクールの行事を楽しんでいただきたいと、強く思いました。