2006/10/11(水)08:12
キエフ・オペラ「トゥーランドット」
プッチーニは、偉大。これにつきるかも♪
先月のフレンツェ歌劇の「トゥーランドット」に引き続き、渋谷オーチャードホールにて「トゥーランドット」を観劇。
キエフ・オペラ~ウクライナ国立歌劇場オペラ~
「トゥーランドット」(原語上演字幕付)
演出:マリオ・コラッディ 首席指揮:ヴォロジミール・ゴジュハル
管弦楽・合唱:キエフ・オペラ管弦楽団・合唱団 バレエ:キエフ・バレエ団
<キャスト>
トゥーランドット(中国の王女): テチヤナ・アニシモヴァ
カラフ(かつてのダッタンの王子・ティムールの息子): オレクサンドル・フレツ
中国皇帝アルトウム(トゥーランドットの父) : オレクダンドル・ジャチェンコ
ティムール(放浪の旧ダッタン王) ; セルヒィ・マヘラ
リュー(若いダッタンの奴隷娘・カラフを慕っている) : リリア・プリイマク
ピン(大蔵大臣) : ペトロ・プリイマク
パン(内大臣) : パヴロ・プリイマク
ポン(総料理長) : ドミトロ・ポポウ
役人 :イーホール・モクレンコ
はっきりいって、演出も装置も衣装も出演者もオーケストラもフレンツェ歌劇の「トゥーランドット」に比べるとずいぶんと見劣りがした。途中から見比べること自体に無理があるなと思い、トゥーランドット姫の美貌を楽しむ。いや美人さんだわ。
しかし、不思議だったのが、ピン・ポン・パンの扱い。この演出では、完全にアルルカン(ピエロ)の扱いで役人ではなかった。また、二幕・三幕と北京の民は、でてこないで、すべて貴族のみ。合唱団が足りなかったのか?
演出・装置は、超豪華なミラノ版を貧相にした感じではあるが(王女が謎が解かれる度に一枚づつ衣装を脱がされていくなど)、それでも、充分 エンタティメントとして楽しめるのは、作品としての力。それから姫が美人だから・・でもやはり許せないのはカラフ。彼が歌った「誰も寝てはならぬ」は、今まで聴いた中でどんけつを争うというか、軽~く最低。拍手する気にもならないでき・・・トホホ。
でも、舞台内容はともかくとして、こんなに日本で「トゥーランドット」を観ること自体が、うれしい驚きであると語りあう帰り道ではある♪
本日のツボ>
二幕、玉座に着こうとした皇帝がつまづいて転びそうになっていた・・・演出だと思った方もいたそうではあるが(^^;;
本日のキモノ:万筋に刺繍(百合と薄)しゃれ三つ紋(裏地が黒の鮫小紋になっている単衣)、帯はつづれ名古屋帯(ペンギン模様で北京とかけ、結晶は氷のような姫君をかける)、黒に絞りの帯揚げ、黒地に♪模様と鍵盤模様のビーズ三部紐、足袋も生成りに♪模様。履物は赤のツボに消し炭の桐草履。
ちなみに今日のコーデは、地味だぁと不評であったが、ペンギンと足袋の♪でかんべんしてもらうことに。