2008/09/04(木)18:00
東京宝塚星組公演『スカーレット・ピンパーネル』(紅はこべ)
スカーレット・ピンパーネル「紅はこべ」を観る。
イギリスの作家バロネス・オルツィの小説「スカーレット・ピンパーネル(紅はこべ)」をミュージカル化した作品。
宝塚的に言えば「ベルサイユのばら」の後日談的なとらえ方もてきる作品であるが、「スカーレット・ピンパーネル(紅はこべ)」は、フランス革命のまっただ中、革命政府に捕らえられた貴族達を救い出す、イギリス貴族たちの秘密結社の名である。
「紅はこべ」の首領・イギリス貴族のパーシー・ブレイクニーと、フランス革命政府全権大使として「紅はこべ」の壊滅に乗り出すショーヴラン、元フランスの人気女優でパーシーの妻・マルグリット、三人の運命と冒険がスピード感豊かにつづられる。
「紅はこべ」は、昔から小説や映画(何と風共のアシュレーことレスリー・ハワード主演だった)で御馴染、数年前にBS2でやったイギリスのテレビドラマも見ていたので、今回もワクワクしながら、楽しむことができた。
結構、脚色(ルイ・シャルルの救出やショーヴランとマルグリットが昔恋人同士だったとか)しているが、大筋は、そのままに冒険活劇としておもしろく見せていたので大満足。
ちなみにOMC貸切公演だったためか、パーシーの肖像画でのアドリブがOMCだったのは、ご愛敬(笑)。主演の安蘭は、豊かな歌唱力と自在な演技力(コメディ部分も含め)で舞台をひっぱり、他の主演二人(遠野、柚希)も聴かせ・魅せるの充実度は、観ていて気持ちがよい♪
衣装も美しく、舞台装置(大橋泰弘)も騒乱のパリからイギリス貴族の館、館から船上への転換で鮮やかな手腕、特に船上への転換は、こう来るかという感じで心躍る見せ場になっている。
9月末にもう一回観るのが、すご~く楽しみである♪
『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』
THE SCARLET PIMPERNEL
脚本・作詞 :ナン・ナイン
作曲 :フランク・ワイルドホーン
1997年にブロードウェイで初演。
潤色・演出:小池修一郎
[主な出演者]
パーシー・ブレイクニー: 安蘭 けい
マルグリット・サン・ジュスト: 遠野 あすか
ショーヴラン: 柚希 礼音
*~*~*
サンシール侯爵、プリンス・オブ・ウェールズ: 英真 なおき
ドゥ・トゥルネー伯爵夫人 :万里 柚美
ロベスピエール: にしき 愛
ジャンヌ: 朝峰 ひかり
ドゥ・トゥルネー伯爵: 紫蘭 ますみ
ピポー軍曹: 美稀 千種
デュハースト: 立樹 遥
フォークス :涼 紫央
シュザンヌ: 琴 まりえ
メルシェ: 祐穂 さとる
シモン :美城 れん
アルマン・サン・ジュスト: 和 涼華
オジー: 彩海 早矢
マリー・グロショルツ: 夢咲 ねね
ルイ・シャルル: 水瀬 千秋
他
本日のきもの:雨模様のため紗紬、地模様が市松になって凝っている。帯はトンボ。色味に桃色の帯締、帯留は蒔絵秋草。