2009/08/08(土)09:47
料亭・福田家で聴く新内
紀尾井町の料亭・福田家で聴く新内。
新内演奏は、富士松小照
心中物の男女の機微を繊細にしっとりと、
また、落語でお馴染みの「応挙のゆうれい」をおもしろおかしく語る。
料亭の座敷で聴く心内江戸情緒の極みですなぁ・・小照姐さんの声のいいこと、うっとりうっとり。
夏物の江戸褄を端正に着こなした姿も、粋で目の保養!!
また、福田家のもてなしが心地よい!!
さすが老舗・・・まず、福田家の玄関先の露地に足を踏み入れ、
玄関をくぐると、鈴虫の声。
そして、二階の座敷にあがると、魯山人ゆかりの田舎家の自由見学など、
新内が始まるまでの間のおもてなしも隙がない。
田舎家では、貴重な魯山人作の陶生の便器(男性用)も拝見、
大花瓶や、彼がデザインしたアールデコ風の灯りのペンダントなど見どころも多くて楽しめた。
こちらは、いただいたお茶とお菓子。
新内演奏を聴いた後、
近くのニューオータニ・ホテルの日本庭園を散策、
その後は、赤坂サカスのマキシム一階・コート・ド・ジュールにてお茶。
マキシムと言えば苺のミルフィーユであるが、今回は、季節のイチジクのミルフィーユをいただく(フォト)。イチジクの味がそのまま生きておいしい!!
ちなみに、マキシム二階のヴィエイユ・ヴィーニュの
アフタヌーンティセット(14:00~17:00)も、おいしそう。
<富士松小照>
新内演奏家。東京下町本所に生まれ、9才のとき富士松加賀照に出会い新内を始める。
その後鶴賀朝太夫のもとで修行。昭和50年よりリサイタル「富士松小照の会」を意欲的に続け、これまでに61回を数える。
文楽義太夫との掛合いや文楽人形との共演、歌舞伎俳優、舞踏家との舞台も多い。
本日のきもの:夏の黒八丈に熱帯魚が描かれた麻地の名古屋帯、帯留は貴石に貝の彫り物。
8月にはしては涼しい日であった!