000000
HOME \| DIARY \| PROFILE	【フォローする】【ログイン】

キモノで観劇・感激日記

[美術展など] カテゴリの記事

全37件 (37件中 1-37件目)

浴衣で楽しむ「上野国立博物館」

上野東京国立博物館で浮世絵体験をする。国立博物館のパスポート会員なので、時々ふらりと時間があれば、上野に行って、お気に入りの仏さまのお顔を拝見し、和むのが好きである。さて、本日は、夏休特別企画で浮世絵体験。ハガキをいただき、刷るのだが、時間もあってか夏休みなのに、子供はいなくて、外国人多数と日本人数人の大人ばかりでの体験と相成った。ハンズオン体験コーナー「北斎の冨士を作ろう！」しかし、こういうのって性格がでるというか何というか・・とっても慎重な人、一度聞けばさっさと刷る人、説明を聞いても自信がないのか、ひとつひとつ説明をしてもらわないと出来ない人などなど色々。私は、どれか？ご想像にお任せします♪本日の浴衣：鳴海絞りの浴衣に、余り布で作った紗の絹の半幅。帯留は陶器の茄子（リアルでおいしそうである）

August 2, 2009

コメント(0)
阿修羅像に再会

何年か振りで興福寺の阿修羅像に再会した。煌めくばかりの宝石を見た後なので、今回は、仏像中心に見ることに各仏像の詳細は、こちら今回は、ガラス越しでは無いためずっと阿修羅を見つめているとガラスに映り込んだ己の姿を見ていたということもなく、天平の美少年と謳われる彼を３６０度自由な位置から堪能することができるのである。普段は、観ることができない正面から左側の顔の下唇を噛んでいるのを確認できたのもうれしかったし、麗しの背中を見れたのもいい。かつて極彩色に塗られていたであろう姿も、1300年の時を経て、今は、華麗な色彩も失い、黄金の衣装もところどころ薄くなっているが、時を超えて、かつての彼の姿を想像し心ときめくのだから、想像力というのは便利なものである。天平6年(734)、光明皇后が母橘三千代の1周忌供養の菩提を弔うために造像させた麻と漆で固められた華麗な姿は、その優美なる姿で、今も人々を魅了するのである。八部衆像(国宝)の初々しい姿（阿修羅像も八部衆のひとつ）、その中の迦楼羅（かるら）像の顔はドナルドダックに似ているなとかもと思えて微笑ましさも。十大弟子像(国宝)の峻厳な個性、鎌倉時代に収めらた康慶（運慶の父）作四天王立像(重要文化財)の豪快なさまとその写実力薬王・薬上菩薩立像(重要文化財)は、どうやって奈良の御寺から上野・東京まで運ぶことができたのかと思える巨大さ。いや～～眼福眼福な一時でありました。しかし、阿修羅像に再会したら、今度は、京都は広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像に会いたくなりましたね。秋に行ってこようかなぁ～～～♪平成館の入り口の巨大な阿修羅のポスターを写メでパチリ阿修羅を観た後は、某宝ジェンヌのお茶会へ出席のため人形町へ向かうことに。結局、この日は、10時前に我が家を出て、11時30分過ぎに帰宅という、先週の土曜日に引き続き、ハードな一日となりました・・(^^;;

May 23, 2009

コメント(0)
カルティエクリエイション　宝石の煌めきに魅せられる！

阿修羅展の混雑を避けるため、東京国立博物館　表慶館の日仏交流150周年記念特別展「Story of …」カルティエクリエイション～めぐり逢う美の記憶を見ることに！！詳細は、こちらダイヤモンド・ダイヤモンド・・エメラルド、ルビー、サファイア、真珠、翡翠など宝石の数々は、煌めいて、そのあまりの輝きに溜息のみといったところであろうか？いままで、ダイヤモンド展（上野科学博物館）や、、アクセサリー展（東京庭園美術館）などを見ていたのだが、規模としては、今までで最大では、なかろうか？１８４７年、パリで、幕を開けたカルティエの伝説は、王侯貴族と世界の桁違いのセレブに支えられ、今も息づく。エジプトで墓が発見されれば、エジプト風のアクセサリー、ロシアのバレエ・リュスが評判になればロシア風とそれぞれの時代の流行りをデザインに取り入れながら、より洗練されたゴージャスを生み出す技と力。ティアラのロシア風、エジプト風、モナコ王妃・グレースケリーのティアラセット（ティアラ、ブレスレット、ネックレス）もかすむほどの豪華絢爛さである。個人的に吃驚したのは、首からウエストまでを覆うマハラジャ　ネックレス（カルティエ・パリ　スペシャルオーダー：1928年）とっても重そうで、女性がしたら首が折れそうでは、と思いましたが（ちなみ男性用）、重さは、どれくらいなのだろうか？その他にもインド風、中国風、日本風、アメリカ風（インディアンモチーフ）など276点の美しい宝石が、おしゃれに飾られていて表慶館の素敵な空間を埋めてる。表慶館は、大正天皇のご成婚記念に建てられた建物で、明治時代末期の洋風建築を代表する建築として重要文化財に指定されている。老朽化のため、修理されていたのが、再度、展示がされるようになったのだが、入ってすぐのドームの天井画など風格がある。ここで、コンサートを聴いたことがあるが、音響のすばらしさに吃驚したものである！！カルティエのポスター

May 23, 2009

コメント(0)
「巨匠ピカソ　愛と創造の軌跡」を観る。

本日は、仕事場の設立記念日。体調も悪く天気もいまいちのため予定していた昭和記念公園のコスモスをあきらめ、昨日、友人と行こうと思っていた「巨匠ピカソ　愛と創造の軌跡」を国立新美術館に見に行く。招待券を無駄にしては、おしかろうと着物を着てお出かけ・・・。バルセルナのピカソの絵に出会って以来、彼は、天才だぁと認識した私は、それ以降、デフォルメした絵に対しても親近感というか理解をしようと積極的に見るようになったと思う・・・以前は、とても消極的であったのである。午後に郵便局と銀行へ出向き、のんびりと乃木坂へ。まずは、美術館の一階のテラスでティタイム。木々に囲まれた静けさのなかをまったりと過ごす。ちなみに月曜日休館多い美術館であるが、こちらは、火曜日休館である。思ったお通り、美術館は、空いていて、絵を見るのにぴったりの空間。ひさかたぶりのピカソとその恋人たちを、ゆっくりと鑑賞する。ピカソの妻でロシア・バレエ団のバレリーナ「肘掛け椅子に座るオルガの肖像」や、ピカソ芸術のよき理解者でもあり『ゲルニカ』の制作過程を写真に記録した知的で情熱的な愛人「ドラ・マールの肖像」と同時代に暮らした若く清楚な「マリー・テレーズ・ワルテル」を並べて展示していたり（こちら）、親友のブラックから影響を受けたと思われる「ヴァイオリン」など、変化に富んでおもしろい。91歳で没するまで、彼の愛と情熱のエネルギーに溢れた人生は、我々を圧倒する。最後の部屋に展示してあった「ヤギ」（ブロンズ）の、老いさらばえ醜く肥大した腹部をさらした姿は、自らを揶揄するようなブラックユーモアに満ちて興味深いものがある。芸術の秋である♪　絵を観た後に、のんびりとお茶をするのも楽しい♪本日のきもの：葡萄酒色の市松の大島、帯は黒にポイントの赤の絞り名古屋、帯留は黒の漆に菊模様、半衿は黒の絞、足袋は藤色の麻葉模様。（フォトは取り忘れ）

October 27, 2008

コメント(0)
魅惑の陶芸「板谷波山」

桧枝岐から別行動をとり、有楽町は出光美術館で待ち合わせし、出光コレクションによる　「近代日本の巨匠たち」を見る。スポーツと芸術の秋である♪圧巻は、出光コレクションが誇る板谷波山の葆光彩磁（ほこうさいじ）。かの磁器の醸し出す淡い優美な色彩は、幻想的で見る人を魅了してやまない。。20世紀、近代日本陶芸界が生んだ、最も偉大な陶芸家、それは、板谷波山（明治5年～昭和38年、91歳で死去）であろう。帰りがけに、銀座の通りを歩くと木の根もとにハロウィンの飾り付けが・・思わず携帯でパチリ。----------------ハロウィン、あるいはハロウィーン(Halloween) は、カトリックの諸聖人の日（万聖節）の前晩（10月31日）に行われる伝統行事。諸聖人の日の旧称"All Hallows"のeve（前夜祭）であることから、Halloweenと呼ばれるようになったらしい。ケルト人の収穫感謝祭がカトリックに取り入れられたものとされている。黒とオレンジ色が伝統的なハロウィンの色で「ジャックランタン」(Jack-o’-lantern)」（お化け蕪、蕪ちょうちん）は、白色の蕪をくりぬき、刻み目を入れ、内側からろうそくで照らしたもの。英国とアイルランドでは、今なおカブを使っているところもあるが、アメリカへの移民たちは、刻みやすいカボチャを早くから使い始めた。ハロウィーンを祝う家庭では、カボチャを刻んで怖い顔や滑稽な顔を作り、悪い霊を怖がらせて追い払うため、ハロウィンの晩、家の戸口の上り段に置く。（Wikipedeia より抜粋）

October 19, 2008

コメント(0)
「フェルメール展～光の天才画家とデルフトの巨匠たち～」

上野東京都美術館で、オペラの前に「フェルメール展～光の天才画家とデルフトの巨匠たち～」を観る。フェルメールの作品は、結構観ていて、あ～これ覚えがあると思えるものが二・三あった。フェルメールは、オランダで一番美しいと呼ばれたデルフトの街で1632年に生まれ、旅館を営み、画商の仕事を兼ねながら、絵を描いていたらしい。43年の生涯に、残した絵は30数点で、今回は、そのうちの７点が来日。彼が描いた、ゆいつの宗教画、神話画が来ているということで、足を運ぶ。「マルタとマリアの家のキリスト」「ディアナとニンフたち」、「小路」、「リュートを調弦する女」、真贋で話題になった「バァジナルの前に座る若い女」、「手紙を書く婦人と召使」、そして、今回、おもしろかった「ワイングラスを持つ娘」この絵の娘は、酔っぱらいの紳士に迫られながら、困ったような視線を絵を見る者に向ける。私は、絵の前が空いているのをよいことに、娘の視線を絵に向かって、右から左に追ってみた・・思ったとおり、右から左へずっとその視線を捉えることができた。絵の解説には、ないが、絵の前が空いていたら、ぜひお試しあれ。魅力的な瞳と微笑みを独り占めできるのは、間違いない。至福のひと時である。「ワイングラスを持つ娘」は、こちら一時間あまり、フェルメールを堪能した一時であった。ちなみに、今回は、来日していませんが、フェルメールでは、やはり、真珠の耳飾りの女が一番好き！ 44.5 x 39 cm と小品では、ありますが、その絵の少女の瞳は、永遠の光の中で見る者を魅了してやまない憂いを秘め、謎めいている。本日のきもの：長襦袢は紅葉柄。無双の袖は内側を黄色に染めて季節を楽しむ。

October 15, 2008

コメント(0)
対決・巨匠たちの日本美術

不快指数をものともぜず、麻のちぢみを着て特別展「対決－巨匠たちの日本美術」を観るために上野博物館へ行って参りました。月曜日は、博物館は御休みなのですが、今日は特別招待ということで、時間毎に人数制限を設けて見せてくれるというもの。日本美術の歴史に燦然と輝く傑作の数々とそれを生み出した名品・優品を、中世から近代までの巨匠たちを2人づつ組み合わせて「対決」させる形で展示し、計100余件の名品（国宝10余件、重要文化財約40件を含む）を、実際に見ながら比較できるというのは、目の保養も兼ねておもしろかったですね。　■ 運慶 vs 快慶　　人に象る仏の性　■ 雪舟 vs 雪村　　画趣に秘める禅境　■ 永徳 vs 等伯　　墨と彩の気韻生動　■ 長次郎 vs 光悦　楽碗に競うわび数寄の美　■ 宗達 vs 光琳　　画想無碍・画才無尽　■ 仁清 vs 乾山　　彩雅陶から書画陶へ?　■ 円空 vs 木喰　　仏縁世に満ちみつ　■ 大雅 vs 蕪村　　詩は画の心・画は句の姿　■ 若冲 vs 蕭白　　画人・画狂・画仙・画魔　■ 応挙 vs 芦雪　　写生の静・奇想の動　■ 歌麿 vs 写楽　　憂き世を浮き世に化粧して　■ 鉄斎 vs 大観　　温故創新の双巨峰わたしは、安土桃山時代から江戸初期の国宝・松林図屏風（長谷川等伯）VS　国宝・檜図屏風（狩野永徳）の墨絵の余白と色彩の美、重文・松図襖（俵屋宗達筆）VS菊図屏風（尾形光琳）の躍動と優美に圧倒されましたね。特に、宗達の松図は、リズム感が凄くて踊る松という風情があっておもしろかったです。江戸中期以降の　重文・仙人掌群鶏図襖（伊藤若冲）VS　重文・群仙図屏風（曽我蕭白）の自然体と狂気の妙も魅力的。重文・婦人相学十躰・浮気之相（歌麿）と重文・市川鰕蔵の竹村定之進（写楽）の女性美と個性も、おもしろかったです。他には、光悦の国宝・舟橋蒔絵硯箱は、いつ見てもその抜きんでたデザイン性に目を見張ります。ともかく、2時間弱、日本の美を堪能することができ大満足！遅めのランチは、こちら、上野の杜　韻松亭上野の森の「静寂」を楽しめる空間で緑を見ながらのランチは、16時までOKなのでのんびりできる。花籠膳雪1890円）を食べたが、塩味絶妙な豆ご飯がおいしくて二人ともお替りを。ちなみに、ご飯、赤だしはお替り自由なのがうれしい。お腹が、満腹になった後は、夜の部「ミスサイゴン」のプレビュー初日へと続くのである。本日のきもの：不快指数は、どのくらいあるのかという感じなので麻のちぢみに手を通す。お気にいりの雪輪柄である。帯は献上帯、珊瑚に月のデザインのブローチを帯留にして色を添える。半衿は黒地に珊瑚色の渦巻き模様。足袋は珊瑚色の水玉模様の麻で涼しく。

July 14, 2008

コメント(0)
世界ラン展2008

午前中、人間ドックへ行った後、待ち合わせて東京ドームへ色とりどりのランの花を観に行く（世界ラン展2008）。華麗に咲くランの花は、豪華で美しくエキゾチック。花の王様の風情はさすが。今年の日本大賞、ユーロフィエラレンプレリアナ‘ヨウコＹ．サイトウ’全長２メートルを越し、花の数は２３０以上とか。華やかな飾りつけこちらもそれもあれも花嫁衣装もランの花（振袖も）香りも豊かに和風なお庭にも個性的なランの花たち（１）（２）（３）（４）3時間余り良く歩いたなぁ～～～♪人間ドックで、少し落ち込んだ気持ちが、ランの花と香りで癒された。美しいものは、よきかな！

February 26, 2008

コメント(0)
「和モード―日本女性、華やぎの装い」展

宝塚星組公演を観た後、遅めのランチをして、その後、東京ミッドタウンにあるサントリー美術館に向かいました。せっかくの招待券を無駄にしては、もったいないということで、行ったのですが、これが大正解～～。年末年始企画展「和モード―日本女性、華やぎの装い」展美しい屏風や、麗しの豪華な刺繍内掛け、絞りと刺繍などを駆使した小袖、漆蒔絵の化粧道具、櫛・笄など螺鈿や蒔絵・珊瑚など、江戸時代のものを中心に展示された作品は、ため息が出る豪華さ。特に櫛と笄は、裏と表に違う模様の精緻な彫り込みで物語になっていたりとその技術のすばらしさに思わずうっとりと見惚れてしまいました！館内では、着物姿の方も多く見る事ができて、それも目の保養でしたね。ちなみに友人は、波の模様の江戸小紋ににひとつ紋、昔の黒の絵羽織を道行コートに仕立てなおしたものを着ていましたが、上品な彼女にぴったりで素敵でした。6時近くまで和モードを楽しんだ後、ミッドタウンのガレリア内・浅野屋さんでお茶をしました。甘く香るパンがおいしそうでしたが、帰りがけにパンを購入しようと思ったらあらかたうれていたのには吃驚。友人いわく軽井沢？に本店があるとか、とても人気のあるお店のようです。次回は、ぜひチーズを練りこんだパンを購入したいと思ったのでした♪

January 13, 2008

コメント(0)
フェルメール「牛乳を注ぐ女」

仕事場の休み（創立記念日）を利用して、フェルメール「牛乳を注ぐ女」と国立新美術館で再会する。20数年前に、オランダに行ったときにアムステルダム国立美術館で、彼女にあっている・・ただ記憶は、あいまい。この美術館では、レンブラントの「夜警」大きさとその迫力に圧倒され、絵画の持つ力強さをあらためて思い知らされたのであった。今回は、国立新美術館開館記念ということでアムステルダム国立美術館所蔵のフェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展が開催されている。「牛乳を注ぐ女」は、「モナリザ」と同様に小品ではあるが、エプロンの美しい青（ラピラズリを粉にして絵の具とする）が映え、光の陰影に富んで美しく繊細な表情は観ていてあきない。この絵のちょうど後ろに食堂から台所を見るという視点のコーナーがあり、興味深く観た。全体的には、比較的地味目な展示ではあるが、１７世紀当時の働く女性たちのたくましさが感じられる作品群や、オランダの陶器やリュートなどの古楽器も展示されていて工夫をしているといった感じであろうか。ちなみにわたしが今まで見たフェルメールで一番好きなのが映画にもなった「真珠の耳飾の少女」。少女の青いターバンとその瞳の深さに吸い込まれそうになったのを思い出す。本日のきもの：この季節定番の葡萄模様を織った大島紬、絞の名古屋帯。帯留は銀のアンティークブローチを使ってみる。帯揚げと帯締めは葡萄と赤ワインの色を意識した取り合わせ。半襟は緑色の絞。足袋は紫色の麻の葉模様。歩きやすい下駄を履く。

October 22, 2007

コメント(0)
着物で行く「トプカプ宮殿の至宝展」

地上波デジタルの工事のため、最後の夏休を使う。マンションの工事は、上下の階の３軒が揃わないとケーブルを引っ張ることができないので大変・・午後２時間近くを使う。手持ちの招待券を無駄にするのは、もったいないと上野東京都美術館で開催されている「トプカプ宮殿の至宝展」へと向かう。展覧会は、華麗にして豪華、オスマン帝国とスルタンが如何に偉大な権力をもっていたか、当時のイスラムの威勢がヨーロッパをしのぐ文化をもっていたのを伺い知ることができる。しかし、歴史の証人たちの何と煌びやかであることか・・・目がきんきら。展示は、４つに分かれている。１）世界帝国に君臨したスルタン　（花押や宝石で飾られた兜、刀、細密な肖像画など）２）宮廷文化と秘められた世界・ハレム（金の指輪やネックレス、アンクレット、入浴に使う宝飾サンダル、宝石で飾られたコーヒーカップ、弦楽器、化粧箱、団扇）３）輝くオスマン王朝の栄華（水差し、巨大な５センチのエメラルドにダイヤモンドを添えたターバン飾り、水晶の丸彫りの器、カフタン）４）スルタンが愛した東洋の美　（青磁や藍の器が銀等で装飾され宮殿を彩る）。そして特別展示は、黄金に輝き華麗なる宝石に彩られた門外不出のゆりかご、その宝石のきらめき（ダイアモンド、エメラルド、ルビー、トルコ石など、その数なんと2000個）にはため息が漏れる。今回は、悠仁親王殿下ご誕生のお祝いのしるしとしての展示だそうである。初めて見た巨大なエメラルドにも吃驚であったが、一番、興味深かったのは、ハレムの女性が手に持つ宝石で飾られた団扇。ベールで隠された彼女たちの想いを団扇の動きで伝えたらしいのである。頬からずらす：あなたを愛しています顔を隠す：あなたと知り合いになりたい左手で扇をせわしげに回す：そんなに急がないで閉じて見せる：私の事を愛していますか右頬に当てる：はい左頬に当てる：いいえ小指を扇から離し、かざす：さようなら。「私の事を待っていて下さい」「キスして」などの愛情を示す動きや、「他の人を愛しています」「ほっといて。つきまとわないで」といった拒絶の内容を表すものもあったらしい。雄弁なるかな華麗なる団扇である。また、ハレムに暮らす女性達は全員外国からの奴隷で、トルコ女性は1人もいなかったことや、スルタンは正式の結婚をしてはいけないと決められていたなど興味深々。ちなみに第二展示室ではバラの香りが巻かれ馥郁とした優雅な気分で展示を見ることができた。昔、塩野七生さん著「イタリア遺聞」（新潮文庫）や「コンスタンティノープルの陥落」などを読み一度は、見たい行きたいトプカプ宮殿だったので今回は、大満足の展覧会であった♪本日のきもの：両面の江戸絽小紋（表：香色のすずらん、裏：草色の鮫）に稲穂模様に泥金の紬名古屋（この季節に占めるのが毎年楽しみにである。）帯締は練り翡翠つき。まだまだ３０度以上の暑さである。

September 12, 2007

コメント(2)
着物を着て「金比羅宮-書院の美」

着物を着て美術館へ・・ということで本日は「金比羅宮-書院の美」を上野東京芸術大学美術館で見る。こんぴらさんの国の重要文化財に指定されている表書院と奥書院の障壁画（応挙や若冲さらには岸派２代目・岸岱(がんたい)や邨田丹陵）から、襖絵など約130面を美術館に移動し、可能な限り両書院の空間を展示室内に再現してなかなか雰囲気がある。もちろん一部複写もあるが、展示としては画期的ではなかろうか。美しい日本の美にはため息がでるばかり、応挙の「虎の間」の八方にらみの虎も含め、どこか愛嬌があり、彼らと向かい会ううれしさは、格別である。３年前ぐらいに江戸博物館で開かれた円山応挙作・大乗寺（兵庫県香住町）の「松に孔雀図襖絵」「郭子儀図襖絵」「山水図襖絵」を立体的に公開したことがあったが、同目線では、なかったので、今回　の展示の仕方は、非常にうれしかった。また、若冲が描いた「花丸図」の花たちは、あふれるばかりの色彩感に虫食いのさまなどが詳細に描かれており、座り込んで凝視してしまった。金粉を吹き付けての襖の金色も奥行きをまして美しい。岸岱の「水辺柳樹白鷺図」の優美さ、邨田丹陵の「巻き狩り」の余白の大胆なとり方と躍動する人馬の詳細さなど、いつまでも見飽きることがないすばらしさだった。もう一回見たいが、東京上野は、９日（日）が最後なんですよね。ちょっと残念かも。本日のきもの：残暑厳しいので壁上布・大好きな草色。帯は秋を感じての茸模様の夏紬名古屋帯。市松帯締に本鼈甲の帯留。帯揚は絽蜻蛉模様。

September 7, 2007

コメント(0)
プラハ国立美術館展　ルーベンスとブリューゲルの時代

文化村からいただいた招待券を無駄にしては、もったいないと、「エリザ」を観劇後、渋谷にかけつける道すがら、友人とその可愛い姫に出会う。姫のパパとおじいさまが「エリザベート」を御観劇のお出迎えだったとのこと。姫のまつげの長さに驚嘆しながら、しばし立ち話。未来の宝ジェンヌに期待が高まる♪ということで、待合せの文化村ミュージアムへ。「プラハ国立美術館展　ルーベンスとブリューゲルの時代」展示品は、小粒かなという感じでは、あったが、収穫が。１７世紀フランドルのルーベンスとブリューゲル。まるで異なるタッチの画家二人を見比べるというのは、なかなかおもしろい。ルーベンスの躍動感溢れるダイナミックな画風と、農民画で一世を風靡した「ブリューゲル・ファミリー」の細密な描写。個人的には、イギリスの王侯貴族の肖像画で有名なファン・ダイクが、ルーベンス工房の出身だったことも確認できてうれしい発見。本日のきもの：沖縄の夏紬(頂き物のおそらく壁上布）、帯は金魚模様。半襟は水玉、足袋も水玉で夏を楽しむ。青系のコーディネートで涼を呼ぶ！

July 21, 2007

コメント(0)
「東京タワーだ！ゆかたで無料！｣

今年も、「東京タワーだ！ゆかたで無料！｣をやるそうです。7月5日(木)～7日(土)の3日間、ゆかた、または甚平を着用の場合、大展望台までの料金が無料。詳細は、こちらいいですねぇ～～～～♪ぜひぜひ、皆様、浴衣で！昨年、購入した浴衣も仕立てて、楽しみ倍増。こちらは、昨年のアジサイの帯にカタツムリの帯留、浴衣は紫の蜘蛛絞り。

June 19, 2007

コメント(6)
サントリー美術館会館記念展「日本を祝う」

東京ミッドタウンにオープンしたサントリー美術館の開館記念展「日本を祝う」を観る。新しい美術館は「伝統と現代の融合」をテーマに設計されたものだそうで、美術館としての機能はもとより、都市の居間としての快適性を備えた居心地の良い空間の誕生だそうですある。でも、わたしには、ミッドタウンは、大きなビルの集合体といったところか、近くに人工的ではあるが公園があるのが救いかもとは思える雰囲気である。ミッドタウンは、各ショップが充実しているのだが、二人とも、あまり買い物に興味がないため、開館記念の日本の美を堪能する。鎌倉期の浮線綾螺鈿蒔絵手箱の美、焼き物では、仁阿弥道八作の京焼の艶やかさや乾山のモダンな現代性、そして、豪華な刺繍にため息がでる小袖の美、薩摩切子の青の美、蒔絵のほどこされた化粧道具の精緻な美、うっとりとながめて至福の時を楽しむ。本日のきもの：愛嬌のあるフクロウ模様の単衣紬に柳模様の博多帯（地は濃い緑色）で森のイメージ、帯留に菖蒲蒔絵を使い季節を楽しむ。今年初めての絽の長じゅばん。

June 2, 2007

コメント(0)
特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ　－天才の実像」

緑濃くなった上野の森の国立博物館へ、夕闇迫る中、天才「ダ・ヴィンチ」と「受胎告知」再会を楽しみに赴く。昔、フレンチェで見たときよりも明るいイメージで迫ってくる「受胎告知」は、バックの風景が、空気の中で揺らめきながら、青い衣のマドンナは、理知的で清掃無垢な美を魅せる。今回、初めてしったのだか、この作品、実は、右斜め前から鑑賞するように描かれているらしい。そこから見ると確かに正面から見る不自然な長さに写る書籍盤に置かれた右手のバランスがよいし、背景の建物のブロックも落ち着くのである。しかし、大天使・ガブリエルとマドンナの足元の花々の美しいこと・・うっとりであった。今回は、ダビンチのマルチな才能を見せながら、天文学、物理学、解剖学、建築学、絵画などの多彩な分野を彼の手稿に基づいて紐解いて行く展示になっていてなかなかおもしろい。でも絵画を期待して観に行くとあまりおもしろくないかも知れない。わたしが気に入ったのが、映画の中の《最後の晩餐》の映像。レオナルドの最後の晩餐をそのまま模したものもあれば、パロディもありで見ていて楽しめる。また、映画の巨匠エイゼンシュテインの《最後の晩餐》の映像も興味深い。結合する人物像として《聖アンナ、聖母子と洗礼者聖ヨハネ》のアンナと聖母子の足が同じであるという映像の解説もわかりやすい。展示された実物大のダ・ヴィンチの人力飛行機は、巨大で、これは、飛行は、無理だろうと思ったら、やはり重量過多で実際には、飛ぶことができないというのは、納得であった。天才にも誤りは、あるのである。ともかく、例によってわたしの観音様に法隆寺館で拝謁し、その後、5時過ぎから8時近くまでゆっくり楽しめた一時であった。実は、本館の能と衣装展も見たかったのだか、日中、日比谷で観劇をしていたため、暑さと疲れが出て体力切れ時間切れになったのは、残念であった！本日のキモノ：頂き物の総絞りの着物に、網に魚が大胆に跳ねる袋帯。帯は復刻物のようである。5月5日の鯉にあわせたコーディネート。半襟はこれでもかのクリームと橙の花刺繍。帯揚げとあわせてみる。足袋は歩きも考えて薄鼠桜色の無地、履物は紫三石の桐草履である。

May 4, 2007

コメント(2)
特別展　花　FLOWER　～太古の花から青いバラまで～

白い色は、空気の粒・粒・・・着物を着て、またまた上野へ。太古の花から青いバラまでと題して国立科学博物館で、開催されている「花　FLOWER」展に行って参りました。花を科学的に解析しようと、色々展示されているが、おもしろかったのが、花には、白い色というのは、ないという驚き。石鹸を泡てると空気を含んで真っ白になる。あれと同じ原理で空気の粒がよりそって白い色になっているそう・・すごいロマンだわぁ。これから白い花を見ると、これは”うたかた”だから儚いのだわと感慨深い思いにかられそう。わたしは、紫や青い花（筆竜胆や、菖蒲、桔梗、飛燕草）が好きでは、あるが、薔薇やカーネーションは、青や紫（カーネーションは、きつい色の紫で、ちょっとである）より、赤かピンク、白のものが好きかも。芥子の青は、好みではある。キモノも展示されていて、熊の刺繍が何ともラブリー。招待引き換え券を贈ってくれた友よ、ありがとう！科学館では、ひさしぶりにミジンコにも、類人猿にも、恐竜にも、太古の巨大なみみずが這った化石にも、巨大な鯨にも出会えて幸せ。ただ、疲れがでたのか２０時前には、バタッと倒れて眠りに入ってしまった私。本日のキモノ：色を挿した御所車模様の大島に、かっぱが花見で宴をはるおもしろ名古屋帯。このときは、桜の帯留であるが、じっさいは、鼈甲のひょうたんに変える。足元は、絞り鼻緒の下駄。足袋は砂色の無地で気軽に。半襟は薄鼠色に白い桜刺繍で、小物で散り行く桜を、控えめに楽しむ。

April 7, 2007

コメント(8)
2007年世界蘭展-東京ドーム

人間ドックの帰りに、毎年恒例になっている後楽園の世界蘭展を見に行く。今回は、はじめてチケットを購入、2000円もしていたことをはじめて知ったのだが、昨年までの招待券に感謝である。しかし、人間て現金なもので、自分で支払うとなると毎年一時間強ぐらいで、ちょいちょいと見終わってしまっていたのが、今年は3時間かけて展示を見ることに（笑）。まずエントラス正面入り口のギリシャ神話をメインにしたという太陽と月。（今年のテーマがギリシャ神話なのだそうである）黄色（太陽）と白（月）の蘭に彩られたディスプレイであるが、うーん、ちょっと安っぽい感じがある（特に太陽）・・・・こちらは、昨年の四季（春・夏・秋・冬）が、なかなか力の入った美しさだったので、ちょっと残念かも。また、今年の、蘭人形は、大河ドラマ「風林火」より、信玄、謙信、勘助の男性三人で、個人的にはヒロインの由布姫がいないのが寂しい限り！一番、おぉ～と思ったのは、個人が何年もかけて作成した「心」という題の白糸の滝を見たときの感激を元にした作品。ベースと木に緑のこけを埋め込み、枝には、小さなウチョウ蘭を何百輪とメインに、可憐な春蘭を数種咲かせ、大木の真ん中の部分に真っ白なクマガイソウを中心に配して、なんとも幻想美にあふれた中に、水を細い糸に落とし音色を奏でる。派手さはないが、森深く迷い込み清新な空気を胸いっぱいに吸い込んだ雰囲気にさせてくれ、ずっとその世界に留まっていたいような気持ちにさせてくれる作品に出会えて幸せ♪また今回は、会場に満ちる馥郁たる香りに酔う心地である。蘭展の主体になる胡蝶蘭は、香りの無い花であるが、オレンジ色の蘭の種類で香り高いものがあり、何ともよい匂いであった。そして、目についたのが、パンジーをおおきくしたような蘭。昨年のしだれる華麗な蘭が、今回は、少なくなっており、それがディスプレイを地味目にしていたようにも感じられたが、まぁ、蘭＆蘭の豪華な世界は、楽しめること請け合いである。ちなみに、蘭の花をモチーフにした着物も二点ほど見る。訪問着と振袖。振袖は、あまりに色彩・柄とも大胆な感じがあり？？では、あったが、訪問着はシックでまぁまぁといったところか。今週の土曜日には、きものショーもあるようである。しかし、土・日は、人でごった返しそうなので、どうぞお出かけの方は、お気をつけて。蘭を見に行き人ばかりだったという結果にもなりそうな気が・・・(^^;;フォトは日本大賞を受賞した蘭：デントロビュームゴールドシュミッディアナム”コイズミ”（蘭といわれるとうーむと思えるような感じではある。）

February 27, 2007

コメント(2)
わたしが始めて見たホームランと「百年目の帰郷」

わたしが、はじめて野球場というところに足を踏み入れたのは、おそらく小学二年生のときに父に連れて行ってもらった後楽園だったと思う。そのとき、揺るがすような声援のもと、ホームランを打ったのが、彼・王貞治氏。実は、長嶋茂雄氏もでていたのだが、おそらく、その日、彼は、ホームランは、打っていなかったのだろうと思う。それから、数度、父に連れられて、神宮球場、後楽園球場などへ行き、黄金カードであった巨人阪神の優勝戦を観た記憶がおぼろげにある（実は、縁あって両球場とも内野席無料だったと記憶）。しばらく足が遠のき、その後は、仕事場の男性諸氏に連れられて西武球場と後楽園など、清原も野茂も、そしてイチローも若くて素敵だったなぁ～。イチローが、アメリカへ渡ってから、誘われても球場へ行くことがなくなった・・・なぁと思う今日この頃。秋の夜長、世界のホームラン王のルーツをたどる「百年目の帰郷」を読んだ。国民的ヒーロー・王貞治氏と、その父・仕福氏の物語は、人の品格を問うて深く味わい深いのである。この父にしてこの子あり、親子の縁と、人との出会いの運命、祖国、国籍、そして血縁とは何かを問う、第５回２１世紀国際ノンフィクション大賞受賞作の文庫化は、わたしにとって、懐かしくもうれしい一冊となった。

December 14, 2006

コメント(2)
上野の森のライトアップ「上野国立博物館」

１１月５日まで、上野の森でライトアップが行われている。偶然、昨日、オペラ「アイーダ」を観劇に行き、その後、上野博物館へ行ったら偶然、午後５時からのライトアップが・・・！邦楽に演奏も行われ、なかなか幻想的な雰囲気を味わえたのでご紹介。キモノで散策の方も多く目の保養であった♪ちなみに博物館のメンバーは、無料であるのでお徳感がある。光彩時空―光と音が織りなす幻想夜景絵巻― 　照明デザインの第一人者である石井幹子氏のプロデュースによる光と音のイベント「光彩時空」を開催。　東京国立博物館には、表慶館（明治42年・重要文化財）、本館（昭和13年・重要文化財）、法隆寺宝物館（平成11年・谷口吉生設計）など、明治から平成までの各時代を代表するすばらしい建築があり、建築ファンにも人気のスポット。「光彩時空」では、これらのすぐれた建築群と、庭園、上野の森に囲まれたこの場の特徴を活かし、スペシャルライトアップと邦楽ライブをお楽しみいただる。　期間中の展示は、特別展「仏像　一木にこめられた祈り」を含む全館で、20:00までの夜間開館を実施。2006年10月31日（火）～11月5日（日）　17:00～21:00　スペシャルライトアップ　17:00～21:00　邦楽ライブ　17:30～20:30 会場東京国立博物館　屋外スペース（７０歳以上は、無料）ちなみに、わたしは、庭園が目当てであったが、残念ながら４時までで時間にまにあわずであった。公園は、陶磁市も行われていて、これもなかなか楽しかった♪

November 4, 2006

コメント(2)
萩焼の造形美　人間国宝　三輪壽雪の世界

大好きなレトロな建物。明治のおもかげを残す東京国立近代美術館・工芸館に鬼萩を観に行く。萩焼の人間国宝・三輪壽雪の若き日の作品から、鬼萩にいたるまでの作品　およそ２００点近くが展示されていた。彼の代表作・鬼萩の茶碗たちは、ある意味獰猛な存在感を発揮しながらユーモアをたたえみるものにせまる。高台の大きく十字に切られた造詣にはまいった！いや～おもしろかったぁ。工芸館の建物は、旧近衛師団司令部庁舎を保存活用したもの。明治４３（１９１０）年３月、陸軍技師田村鎮（やすし）の設計により、近衛師団司令部庁舎として建築されましたそうである。２階建煉瓦造で、正面中央の玄関部に小さな八角形の塔屋をのせ、両翼部に張り出しがある簡素なゴシック様式の建物は、緑の公演に赤いレンガが映えて、何とも美しい。花組「ファントム」観劇後の散歩もかね、公園の緑もあざやかな初秋の一時♪本日のキモノ：某美術織物のモノトーン紬訪問着・前身ごろにびっしりと刺繍された梟は、模様が夫々異なり、このメーカーのデザイン性の豊かさよ。ちなみに梟の刺繍には月の照りかえりのように密かに金糸も使われている。月の美しさをめでて月にウサギの名古屋帯。このキモノにこの帯を締めるかと言う遊び心である。帯揚は塩瀬の渋い臙脂。帯締は臙脂と生成りの市松に月をイメージした銀と珊瑚の帯留。半襟は藤鼠色に乱菊刺繍。足袋は生成りと黒のストライプ。履物はモノトーンに赤のツボの鼻緒に消し墨の桐草履

September 23, 2006

コメント(0)
花鳥－愛でる心、彩る技　＜若冲を中心に＞

午後から、仕事を休み、「乳がん」の再・再検査。今年二回目である。結構、大きなしこりが広がっており、さて良性が悪性か？ということで、「マーモ　→　触診　→　超音波　→　問診」。で、結果は、大丈夫♪となった。ちょっと一安心である。ただ、年一回、必ず、「マーモ　→　触診　→　超音波　→　問診」を受けることとあいなった。まぁ色々あります。ということで、終わった時間が３時過ぎだったので、皇居に向かう。目当ては、「花鳥－愛でる心、彩る技　＜若冲を中心に＞」の第五期。円山応挙の孔雀図も展示されていて、のんびり見学。若冲のユーモア感覚は、第四期のほうが、あったが、親蛸の足の上に乗っている子蛸を見ると思わず頬がゆるむ。やはり若冲は大好き(*^^*) 今回は、｢動植綵絵｣の葉書、30枚が1200円で販売されていたので喜んで購入。どれもなかなか美しい印刷で、満足♪この展示も9月10日（日）まで。寂しいかも。そういえば、6日は、親王が、ご誕生されていたのを帰宅後気づく。何事も遅めな私・・・(^^;;フォトは、江戸城の面影を残す！

September 6, 2006

コメント(16)
浴衣でウロウロ→結局「若冲」を見に上野へ(^^;;

本日も夏休みである。午後から、浴衣に博多の献上帯を結び、銀行へ行ったり、郵便局へ行ったり、市役所へ税金を納めに行ったりと普段できないことを色々。金曜日は、上野国立博物館が20時まで開場しているということを知り、結局、再度、「若冲」を見に上野へ行くことにする。若冲の”水墨画の鶴屏風”に再会したくなったのと、江戸絵画の光と影の演出を夕刻迫る中でみて見たかったのである。さすがに27日が最後のためか、第一会場は、かなり混んでいたが、第二会場は空いていてゆっくりと２時間ばかり絵画を楽しむことができた。あ～幸せ。追加（8/27)若冲（プライスコレクション）は、9月から11月にかけて京都でも観ることができる。京都国立美術館本日のキモノ：綿紅梅風の紅葉柄水色浴衣に紫の紗献上帯（銀座結び）。帯締は、空色に藍色の市松三分紐にガラスに葡萄模様（季節の先取りである）帯揚げは翠色。足袋はベージュに水玉＆碇模様が除く。履物は水色系のインド綿鼻緒に赤いツボの桐。

August 25, 2006

コメント(4)
旧朝香宮邸のアール･デコ

ひさしぶりに、旧朝香宮邸こと東京都庭園美術館に行く。夏休みを取ろうと思っていたら、仕事が入りしぶしぶ仕事。なれど午後より休暇を取り今日の目的である月曜日のみ公開している茶室「光華」を見るため、目黒へ向かう。結局、4時ごろになってしまったが、「時代布　池田」を横目にみつつ庭園美術館へ。何とキモノ姿での入館は、２割引きだそうで思わずラッキーと口をついてでる私(^^)Vまずは、手荷物をロッカーに預け、今回、初公開の小客室へ。香水塔の左手に二つの客室があり、素敵な風情を見ることができるのだが、何と言ってもうれしかったのは、香水塔を右手に身近に感じながら、その客室に入れることである。小客室の壁は、淡い翠色の植物絵に彩られ、落ち着いた雰囲気である。二階には、ルネ・ラリックの香水瓶や皇室の記念品である銀や陶器でできたボンボニエール（ボンボン等、砂糖菓子を入れる小箱）が展示されていて目を楽しませてくれる。また、今回、はじめてあがった三階のウィンターガーデンと二階のバルコニーの床が同じ白黒の市松模様であることは、うれしい発見であった！目当ての、茶室「光華」は、右手奥の日本庭園に位置するのだが、いつもは、入ることができない部屋で、庭園を観賞することができ、吹き抜ける風が何とも心地よい一時であった。日本人に生まれて幸せかも。三年ぶりの公開で、色々イベントがあるようである。こちら月一回（月）入館料のみの無料のミュージアムコンサートがあるのは、なんと気が利いていることであろうか。17時過ぎまで楽しみ、その後、歌舞伎座「天守物語」千秋楽を見るべく、待ち合わせ場所の木挽町へ向かう私であった。←　今は、姫路の天守のトンボです～～～♪♪本日のキモノ：鼠色に黒と白の縦縞・地には市松が織り出された紗紬（母のものである）、鼠色に白の市松・トンボ模様の麻の帯（天守物語の可愛いトンボ・女童にかけて）。彩りに桃色の四分紐・アールデコ風の銀に珊瑚の月モチーフのブローチを帯留に（これは、天守物語にかかる三日月も模す）。帯揚げは鼠緑色の市松模様。半襟は鴇色のビーズ。足袋は白に黒の水玉。履物は黒の印伝鼻緒にツボは赤の桐草履。全体的にモノトーンでまとめてみた。

July 31, 2006

コメント(5)
プライスコレクション「若沖と江戸絵画展」

久しぶりに皇居で若沖を見たので、上野でも見るべく東京国立博物館へ。実は、国立博物館の会員なので平常展なら自由に何回でも無料で見ることができるのである。ただし、特別展は、年６回のみ。ということで特別展の今回、大変、充実した内容を見る。プライスコレクションの若沖は、もちろんすばらしかったのであるが、非常に気に入ったのが、唐獅子図屏風（水上作）。大胆な構図とユーモアあふれるその姿におもわずクスクスである。若沖では、水墨画の鶴図屏風の鶴のまるまるした曲線が、とても気に入った。そして、今回の展示の白眉は、なんといっても「特別展示（光と絵画の表情）」のコーナーでは、なかろうか。照明装置を使って刻々と変化する光に照らし出される銀や金地に描かれた絵の表情は、雰囲気があり、ガラスケースを通さない生の絵の趣は、格別である。幽霊図など、怖さ倍増（笑）で、画期的な展示には拍手である。なお、特別展示のチケットで本館などの平常展も見れるのでお時間のある方は、お勧め。本日のキモノ：　展示にあわせて、柳にトンボ（トンボの羽に鴇色の指し色）の灰色の絽の小紋(母のキモノ）。薄に万寿菊の鴇色の箔おき紗の織名古屋帯。半襟は帯にあわせて鴇色のビーズ。帯揚げは薄翠色の夏物のスカーフを利用。帯締は濃淡の灰色の市松三部紐に帯留は銀の葉っぱにトンボ、真珠の水玉のブローチ。足袋は麻の灰色濃淡の水玉。履物は赤のツボに黒の絞鼻緒の桐草履。キモノで博物館もよいものである。　

July 22, 2006

コメント(2)
似ている若沖と手塚治(^^)

ひさしぶりに皇居に行ってきた。目当ては、若沖である。１０年ぐらい前だろうか、こちらで若沖の動植物の絵３０幅をはじめてみたのは。宮内庁のその保存のよさに目を見張ったものであるが、一番、そのときに心に残ったのが、若沖のユーモア感覚あふれる動物たちであった。どこかでみたことあるぞ～な彼ら。そのときに、次回の若沖の展示は、ありますか？と質問したら、もう二度とこちらで、展示することは、ないと断言されてしまった。なぜなら、今あるお宝を、この場所で展示していくと60年では足りないのだそうである。で、その後、こちらの若沖の絵を見たのは、上野での皇室の至宝展？だったかに二点ばかりでていたように記憶している。ちなみに、この皇室の至宝展？で展示されていたお宝は、７０％近くが、皇居で、がらがらの中、無料でみたものばかりだったのでまめに通ったもの勝ちであるよなぁと思った記憶がある。今回は、皇居で6年かけて修復され、ますます輝きをました若沖の絵を含む花鳥を５期にわたって無料展示中。（酒井抱一　花鳥十二ヶ月図も展示されていたが、実に保存状態がよい）４期目の現在、わたしが昔見て、手塚治氏の漫画に似ているのなぁと思ったオウムと鳳凰と鶏を目当てに暑い中、日本青年館で観劇・食事後、皇居に向かう。で、やっぱり火の鳥に似ている～で、にまにまする私(^_^)このオウムが可愛いのだが、これは、３期目に展示されていたため小さなパネルのみ。図録を売っているレディに、手塚治に似てますよねぇと言ったら彼女、まじめな顔で、「若沖のほうが、早く生まれてますから（怒）」と返された(^^;;それは、わかってますってあなた。ユーモアがないなぁ～～～～～大手門のおまわりさんのほうがよっぽど愛想がいい！暑いのにキモノでお疲れ～という感じでね。あ～でも、群鶏図、池辺群虫図、貝甲図もじっくりゆっり見れたのは、とてもうれしいことである。追記＞今回の修復での新発見として、若沖は、絹の裏側からも墨や絵の具で表現を追加することで絵と色彩に深みを与えていることがわかったそうである。しかし、その豊かな色彩感と細密でありながら大胆な構図には、圧倒される。追記２＞伊藤若沖（１７２６－１８００）江戸時代中期の異彩の画家。

July 15, 2006

コメント(4)
薔薇の花と鶴！

お庭の薔薇が綺麗に咲いているし、めったにみることができない竹内栖鳳作の金屏風「二羽鶴」を間近に見たくて、日曜日、歌舞伎を見る前に途中下車して音羽にある洋館・鳩山会館を訪れた。庭には、馥郁と香る薔薇・薔薇、そして、池の錦鯉が涼を呼び洋館の客間のソファに座り、お茶を飲みながら庭を見ていると、ゆったりと優雅な気分に浸れる。二回の大広間には、鳩山会館10周年を記念して、6/30まで、竹内栖鳳作の金屏風「二羽鶴」が展示されていた。金の余白に遊ぶ５羽の鶴がりんとして美しく高貴である。こういう時間もあってよいなぁと思う一時であった！薔薇と洋館（日照不足気味）

June 28, 2006

コメント(2)
キモノを着て「ナポレオンとヴェルサイユ展」両国江戸博物館へ

午前中、雑事を片付け、遅めのお昼をとり、いざ両国は江戸博物館へと向かう。折角の招待券、無駄にしては、もったいなぁ～ということで、皇帝戴冠200周年記念「ナポレオンとヴェルサイユ展」に行く。江戸博物館は・・・円山応挙以来？ヴェルサイユ宮殿美術館にある、彼ゆかりの絵画、彫刻、家具、工芸品などなどの中に、ナポレオンの大好きな緑色の家具が懐かしい。セーヴル磁器の飾り壷も豪華。しかし、今回の目玉は、○グロ作《アルコル橋のボナパルト将軍（1976年11月17日）》旗を振っている上半身の姿○ジャック＝ルイ・ダヴィッド作《サン＝ベルナール山からアルプスを越えるボナパルト（1800年5月20日）》白い馬に騎乗し風に吹かれる姿○フランソワ・ジェラール作《載冠式の正装の皇帝ナポレオン》戴冠式の正装姿であろう。国外に三点出すなんて気前がよいなぁとつくづく思える展示である。おもしろかったのは、彼の対照的な二人の妻○ギヨーム・ギヨン作（通称ギヨン＝ルチエール）《正装の皇妃ジェゼフィーヌ》最初の年上の妻○ロベール・ルフェーヴル《正装の皇妃マリー＝ルイーズ》オーストリアの皇女ジェゼフィーヌが、知り合いにプレゼントした繊細な鳩模様の首飾りとイヤリングが、彼女の高い美意識を示しているのが興味深い。フランス革命、恐怖政治をへて、ナポレオンの台頭、そして皇帝即位、彼の死。彼が生み出した近代社会の萌芽を語る美術品などなど、なかなか見ごたえのある美術展であった。時間が足りなくて、５階で展示されているらしい「日本人から見たナポレオン像」を見ることができなかったのは残念。本日のキモノ：シャリ感がうれしい塩沢紬の燕模様の藍色単衣（ほしいと思った浴衣に模様が良く似ている。燕模様の夏キモノは、香色でももっている。燕好きかも）このフォトでは、燕がわからんですなぁ。帯は、薄い藤色地の絽の染め帯（地には薄く紅ぼかし）・柄は手書き友禅で鉄線が咲く。帯締は、鈴豊さんで購入したリバーシブル三部紐の藍色側（もうひとつは桜色で、一本で二本分の活用度）。帯留は、いただきものガラスの帯留。足袋は花田色の麻の葉模様。履物は長谷川で購入した桜台に持ち込みの紬鼻緒。何にでもあうお気に入りの履物である。追記＞博物館に来ていた外国人に”芸者さんか？”と声をかけらえる・・絶句の後、もちろん違うと応えたが、その後”写真撮らせて～”は、お断りした。彼が国へ帰って写真を「芸者」と紹介したら、本物の芸者さんに申し訳ないもの(--;;

June 14, 2006

コメント(4)
上野国立科学博物館でパール展を歩く恐竜！

一年に一回の人間ドックの日である。奇跡的に、結果の問診も含め、11時過ぎには終了。いつもは、結果の問診を聞くのが、1時３０分ごろからなのに吃驚の早さ空き具合であった。看護婦さんも暇そうなので、胃の検診の待ち時間に、木曜日は、いつも空いているの？とか質問をしてしまった(^^;;で、あまりに早く終わったので、さて、歌舞伎でも観るかとか思ったのだか、久しぶりに、ご先祖さま（ミトコンドリア）と恐竜にあいたくなって上野国立科学博物館へ。パール展も開催していたので、こちらも目の保養に見学。久しぶりにチケットを購入。美しいパールの輝きにみせられたが、しかし、照明が暗いためか微妙な色の美しさが半減して見えるのは残念である。驚いたのは、オレンジ色に輝く真珠。特大サイズのタランチュラのブローチにはめ込まれたオレンジ色の真珠は、これが真珠といわれても、信じられないような色なのである。ネパールの大冠に、飾られた白い美しい珠玉の白玉もみもの。また、ミキモトパールからは、帯留・矢車が展示されておりため息。真珠を中心に、プラチナ、18金ホワイトゴールドで細工されダイヤモンド、エメラルド、サファイアなどが輝く美術工芸品・矢車は、帯留を基本に、12通りの使い分け（ブローチ、簪、指輪etc)ができる多機能ジュエリー。1937年のパリ万国博覧会に出品され、博覧会終了後に販売された後ゆくえ不明になっていたが、半世紀を経た平成元年、ニューヨークのオークションに登場し、ミキモトが落札。その精巧さと発想の豊かさは、昭和初期を代表する日本のジュエリーの逸品である。パール展、見学後、本館は、只今工事中ということで、新館に飾られている恐竜を見に行く。わたしが踏みしめている同じ大地をこの巨大な生き物が、かっぽしていたのかと思うと生物の不思議と、それらを育む地球に対して改めて驚異を抱く。母なる地球～～。今回、新発見は、鯨。二年前？に静岡に打ち上げられた鯨の骨の剥製だとか・・・現在、地球上の最大の哺乳類の大きさに驚嘆。３時間近く、科学館博物館で、ちょっと童心に戻りながら楽しんだ一時であった・・・ただ、今回は、残念ながらご先祖さまには、時間切れでお会いできず。少しばかり心残りかも。

January 19, 2006

コメント(0)
古九谷展・吉田屋窯

７０歳を過ぎてから、夢をかなえた江戸時代の文化人・吉田屋伝右衛門松屋で催されていた古九谷展を浅草へ行く前に観てきました。これから全国を回るようなのではありますが・・こちら時をさかのぼること180年の昔。加賀大聖寺城下の豪商（御用商人でもある）・吉田屋伝右衛門が７２歳の時に、九谷焼再興に尽力し開いたのが吉田屋窯。わずか７年間・伝右衛門の死とともに閉窯されるが、その功績は、現在までつづく。伝右衛門は、酒造を営み藩に火薬を収める御用商人であったが、ちなみに伝右衛門は、幼児より学問に秀で儒学・詩・短歌・絵画・書に精通し、石翁と号した一級の文化人でもあった。緑と黄色、紫、青、赤に彩色されたあでやかな作品は、その大胆なデザインと共に、目を奪う内容。今回の展示品は、色的には、緑が勝ったものが多くなかなか優美でもある。特に百合の大皿は、美しく、写しの小皿を予約購入。予約購入したもの（今、作成中ゆえ手許にないが）吉田屋百合図平鉢（よしだやゆりずひらばち）の写し。4200円の小皿　２枚（　（江戸時代後期、１９世紀、口径３３．５、高５．８、高台径１８．２）　石川県九谷焼美術館蔵

January 17, 2006

コメント(0)
ワダエミ衣装展に行く～

色の乱舞に包まれて・・ワダエミの色彩の魔術に酔う！青山の梅窓院・祖師堂ホールで開かれた、ワダエミの衣装展に行ってきた。祖師堂ホールは、竹林の和風味を生かしたモダンな建物、黒澤の「乱」の衣装でアカデミー賞を受賞して依頼、世界で活躍するワダエミに相応しい会場である。展示されているのは、オペラ「マクベス」、映画「HERO」や「LOVERS」、懐かしや映画「夢」からはお雛様の平安装束、舞台からは、「白墨の輪」「浪人街」などの豪華衣装。そして新春ドラマ「里見八犬伝」などなど。映画用に、或いは舞台用に、色が織り成す繊細で大胆なタッチ。「浪人街」では、衣装を直接、触れることができ、それぞれの手触りを楽しむことができたのが新鮮。また、衣装の紋が、舞台上の効果を考えてか貼り付け紋になっていたのが、おもしろい！また、清水寺に奉納された青龍と、それを扱う随行の衣装、巫女の衣装も展示されており、写経された和紙で作られた頭（かしら）、押さえた色目でありながら千変万化を見せる鱗などに目を奪われた。しかし、ワダエミの衣装は、作品、演じての雰囲気など、彼女の豊かな想像力と表現力、それを実行するパワーを感じさせ圧巻。凄いわ～～～。出口には、インタビューで使われた青い薄絹があり、それに触れながら（触れることができる）、思わず頬を寄せたくなるような、母なる海に包まれたような、そんな感覚を味合う。色の海に漂ったそんな一時であった！本日のキモノ：（クリスマス仕様）生成りの結城紬、葉っぱの模様がなんとんなくクリスマスっぽいかも。帯：黒地に銀の綺羅めき。今年十二月に購入した綿の遊び名古屋帯。帯締：臙脂と生成りの市松五部紐・ウィーン産のトナカイの帯留帯揚：渋い臙脂色長襦袢：黒＆生成りの匹田模様にの半襟に、金茶の綸子長襦袢足袋：黒地に銀の綺羅めき。昨年購入したもの。偶然、帯と同じ生地であった。履物：香り色鼻緒の桐草履コート：大胆な葡萄模様銘仙の道中着。裏は金茶の市松のリバーシブル。本日は銘仙。←　本日も見知らぬ方からほめられる(^^)

December 24, 2005

コメント(2)
レカンのランチとプーシキンと東京タワーの水族館

本日は、仕事場の設立記念日でお休み～幸せな平日のお出かけ日である。ということで、上野駅の貴賓室を改装してレストランにしたブラッセリー・レカンにてランチ。なかなかレトロな雰囲気である。ご一緒につきあっていただいた方が、素敵に矢絣＆レトロな半襟を大正ロマン風に着こなしていらっして、店内の雰囲気にぴったりマッチ。優雅だぁ。わたしも矢絣銘仙を着てくればよかったぁ～と、彼女のコーディネートを見ながら反省。れいによって動きやすい大島。早い話、銘仙のことは、頭からすっかり抜けていた・・ボケがはじまっているのか（笑）ともかくおいしい食事に舌鼓を打ちながら、１時～３時過ぎまで楽しいあれこれの話題がつきない。ランチ後、東京都美術館で行われたプーシキン美術館の内覧会にて印象派美術を楽しむ。いや～さすが内覧会、すいていてじっくりと、ルノワール、モネ、シスレー、ピサロ、ゴーギャン、マティス、ロートレック、ルソー、ピカソを見ることができて感激。美術の秋を楽しむ。特に印象に残ったのが、モネの「白い水練」、マティスの「金魚」、ピカソの「女王イザボー」と「アルルカンと女友達」。その後、同じく無料で、夜の東京タワーの水族館へ。東京タワーに水族館があったとは、はじめて知ったのだが、こちらの水族館では、お魚も売っていて吃驚。館内には、可愛い日本庭園があり錦鯉が泳いでいた。まじかで見るライトアップされた東京タワーの迫力ある姿とともに、なかなかおもしろい経験であった。本日のキモノ：泥大島・飛び柄なモダンな花が織り出されている。しかし、地味～。色大島とデザインで有名な○○織物製。帯：ちりめん染め帯。黒地に大胆な菊模様。角だし予定だったが、椅子に深く座って休みたいので取りやめ。帯揚：大島の八掛の渋い桃色にあわせて薄桃色。帯締：萌黄色と桃色の市松三部紐、帯留：恵比寿・大黒さんの薄桃色珊瑚デビュー足袋：黄土の麻の葉模様。履物：黒絞り模様にツボは赤、桐草履

October 24, 2005

コメント(2)
ユネスコ村「ゆり園」に行く（7月3日）

7月3日午前、招待券をいただき、ユネスコ村自然散策園「ゆり園」に行く！あじさいや、菖蒲は、結構見ているが、こんなにたくさんの百合を見るのは、生まれてはじめてのわたし！ビロードのような赤、黄色、白、ピンク、オレンジなど、散策コースに溢れるばかりに咲き誇っている。３日の日は、涼しく散歩日和、ぶらぶらと百合の香りにほろ酔い気分になりながら楽しむ！ゆり園のHPは、こちら：http://www.seibu-group.co.jp/rec/unesco/yuri.html恐竜館の近くの斜面沿いに、約40種・25万株が咲き乱れるさまは圧巻！見ものであった(*^^*)美しいものを見るのは、幸せ！

July 4, 2005

コメント(0)
愛知万博・夜の部

愛知万博・夜の部（2300円）に、ゆかたをキモノふうに着て行って参りました。運のよいことに、目当てだったマンモス君を１０分ほどの待ち時間で見ることができ感激！！！　毛も残っているんですね。また郵政省のわなにもまんまとはまり、”どびだすマンモス切手”も購入・・・（笑）ちなみに、長久手から瀬戸会場への話題のゴンドラも体験（無料）プライバシーを守るためのガラス窓が曇って見えなくなるシステムに８名で感動している私達でした。今回、購入目当てのデザートローズは、ショップが9時には、閉店しており、残念ながら手にできず～～(--;;まぁ、鯉の池での夜のイベントや、食事をしながら楽しめた野外イベントなど、2300円ならまぁまぁかも。しかし、帰りは、すごかったぁ～行きはよいよい帰りは怖いを地でいく混雑振り。わたしのように名古屋へ行ったついでに時間があるので、万博見学というのならともかく、ただ、これ目当てに遠くから行く場合は、話題の企業間での前もっての予約は、必須かも！本日のキモノ：笠仙の紅梅ゆかたをキモノふうに。白地に緑色笹模様。帯：藤色大きな花の更紗模様・綿の半巾。帯揚：パステルオレンジ帯締：緑色三部紐、帯留：菖蒲蒔絵長襦袢：藤色半襟つきうそつき夏襦袢足袋：無地カーキ色履物：藤色無地の花緒の下駄

June 24, 2005

コメント(0)
青梅・吉野梅郷

あ～～今週は、仕事が忙しかったぁ。って、まだまだ週明けから忙しくなりそう・・・日曜日は、身体OKなら、夕方から仕事をしに行くかとちょと思えるが・・。でも、実は、その忙しい合間を縫って、東京青梅・吉野梅郷に観梅ハイキング。お天気もよく、梅も満開。JR青梅腺のひなわだ駅から神代橋（多摩川）を渡り、梅の公園へ。中央入り口を入ると満開のサンシュの黄色と紅白の梅が出迎えてくれる。一山すべてが梅＆梅、美内すずえの長編「ガラスの仮面」紅天女の故郷は、ここに違いないと思えるような美しさ・・幸せ～～～(*^^*)ここの公園のよさは、商売気がないところかも。ほとんど、みやげもの屋もなく静かな雰囲気の中、花と自然にふれることができるのである。一応、入園料は、200円だか、それも3月31日まで。今年は、今が満開なので、無料で梅を楽しめるのだから、いいなぁ。今日も行きたいぐらいな私。で梅の公園を抜ける、中道梅園、鎌倉梅、森の越梅園、岩割りの梅即清寺の招春梅など、梅尽くしのハイキングを楽しみながら青空の中を歩く。豊かな自然に包まれて幸せ感・・時には激しさを振るう自然では、あるが、こんなにも人に対してやさしく美しい。そんなことを思いながら、吉川英治記念館に到着。昔・吉川英治が住んでいた庄屋屋敷を、資料館をつけて記念館として公開したもので、書斎や彼の著作（宮本武蔵や新平家物語、私本・太平記などの初版本etc)などが公開されている。何といっても、心和ませるのが、自然を生かした庭。紅梅の梅、枝垂桜が満開、苔むした水のせせらぎの傍では、可憐なカタクリの花が微笑み、伊予みずき、土佐みずきの楚々とした花も可憐である。サンシュの花も鮮やかに黄色の花びら満開。美しい日本の春を楽しんだ一時。桜もよいが、梅の楚々とした風情もよいですね。しかし、花粉症なのに、ハイキングしているときは、ぜんぜん平気だったのが、帰宅してから目のかゆみと鼻水・くしゃみに悩まされる。やはり、花粉症と廃棄ガスの関係は、大なり・・・(^^;;

April 2, 2005

コメント(0)
池田重子コレクション「日本のおしゃれ展」

３月２０日、銀座・松屋に池田重子コレクション「日本のおしゃれ展」を「ヤマトタケル」と「北の零年」の間に見に行く。大正から昭和の”粋”で”モダン”な当時のキモノを中心に、華麗なキモノ、歌舞伎をモチーフにしたもの（団十郎の昼夜帯）などを展示。見ていて、気に入ったのが藤色の絞りに丸紋の刺繍の訪問着が凄く上品で美しくほれぼれ。また、藤色桜模様・友禅の羽織も、大きく桜の模様を描いて美しかったぁ～～。また、華麗で粋な帯留（宝石、彫金、象牙など）のコレクションも目の保養。キモノ好きには、たまらなく楽しい美術展。あ～楽しかった(*^^*)

March 26, 2005

コメント(2)
世界らん展と内視鏡・・・(^^;;

２００５年世界らん展に行ってきた！で、行く前に内視鏡検査のため、9時半より某クリニックへ。３年ぶりではあるが、やっぱりまずいぃ～～大変な思いをして飲み、その後、撮った写真を見ながら医者の問診。医「ちょっとただれがありますね。最近、何か吐き気とか気持ち悪いとかありますか？」私「ぜんぜん！」医「大きなビランがありますが、胃が重いとかは？」私「う～ん、わからないんですが、重いってどんな感じなんでしょうか？」医「いやぁ、自分でわからなければ、別にたいしたことでは、ないかも。細胞検査しますので、二週間後、結果を聞きにきてくださいね」私「はい」（心の中で、また、来るのか・・・自覚症状なしだしね・・・・--;;）一時間は、飲んだり食べたりしては、いけませんといわれたので、その足で招待券もいただいたことだし、世界らん展・初日に行くとこにする。まだ、午前中（着いたのが、11時30分頃）だったためか、割りと空いていてラッキー。世界らん展１５周年とかで、入口のメインエントランスの飾られた「四季の庭園」が壮観。庭園の中央には、びっしりと蘭の花に飾られた時計が置かれ、もう蘭＆蘭らんランである。「四季の庭園」は、春夏秋冬で蘭で彩られているのだが、春は、胡蝶蘭のピンク色を桜のイメージに見立てていたが、豪華では、あるが、ちょっと色がきつめ。桜の花には、遠く及ばずで、もっと淡い色の蘭をつかったほうがイメージにあったのでは。圧巻は、白の胡蝶蘭を使い冬のイメージ、雪に見立てた庭。白の清らかさと蘭の華やかさで人々のため息を誘っていた。夏の庭の白と紫の蘭の取り合わせもなかなか爽やか。秋は、黄色と小さ目の蘭で紅葉をイメージして雰囲気あり。しかし、それぞれディスプレイが見事で、特に、ジャングルを蘭の花で飾った森？は壮観。思わずため息がもれる豪華さ。でその華麗なるジャングルを見ながら、勘違いした○○さまが「蘭てこういうふうに自生しているのね」とおっしゃたのには、えぇ～～それは、違うからと心の中でつっこんだ私であった！フレグランスの蘭では、高貴な香りを、エビネ種では、侘びを、だがしかし、もっとも印象に残ったのは、寄せ植え審査部門。小さな庭に愛着を覚える日本人な私であることよ(^^;;ちなみに、今年の大賞は、オレンジ色の花の大きさ3センチあるかないかの小さな蘭（Den. cuthbertsonii 'Gold Mountain'、デンドロビュームカスバートソニー ‘ゴールドマウンテン’）一度咲くと一年くらい咲く場合もある珍種だそうである。派手な蘭では、ないのためか、優秀賞の大輪の白（センターが赤）のカトレア（Lc. Melody Fair 'Sachi'、レリオカトレアメロディーフェア‘サチ’）に、花の豪華さでは、完全に負けていた。観客も「こっちのほうが綺麗だねぇ？」と言う方もいて、いや、私も一部同意ではあるが、でも、ゴールド・マウンテンは、愛らしく一生懸命で咲いていてなかなか。何とも、華麗な別世界ならん展であった！その他、印象に残ったディスプレイ。勧進帳：歌舞伎の登場人物の衣装に蘭を埋め込むというもの。ただし、菊人形のようにでは、なく、単に展示した衣装に蘭の花を埋め込んだだけのものなので今一。お雛様：お雛さまの顔や衣装に蘭を使ってのもの。これも本物のお雛さまのほうが豪華では、あるが、でも季節感という意味では、結構気に入ったかも。PS.ちなみにらん展の会場は、12時30分を過ぎたあたりから込み始め、おそらく４倍強って感じになったような気が。

February 19, 2005

コメント(0)

全37件 (37件中 1-37件目)

ジャンル別一覧

人気のクチコミテーマ

バッグ・旅行かばん・デイパック・財…

晴れたので☀

(2024-04-25 11:36:46)
ナチュラル＆シンプルスタイルファッ…

*soulberryさん*6アイテムが期間限定…

(2024-04-22 17:05:07)
本日のお買い得情報

人気の骨取りさば半額！

(2024-04-25 13:13:40)

キモノで観劇・感激日記

[美術展など] カテゴリの記事

浴衣で楽しむ「上野国立博物館」

阿修羅像に再会

カルティエ クリエイション 宝石の煌めきに魅せられる！

「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」を観る。

魅惑の陶芸「板谷波山」

「フェルメール展～光の天才画家とデルフトの巨匠たち～」

対決・巨匠たちの日本美術

世界ラン展2008

「和モード―日本女性、華やぎの装い」展

フェルメール「牛乳を注ぐ女」

着物で行く「トプカプ宮殿の至宝展」

着物を着て「金比羅宮-書院の美」

プラハ国立美術館展 ルーベンスとブリューゲルの時代

「東京タワーだ！ゆかたで無料！｣

サントリー美術館会館記念展「日本を祝う」

特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ －天才の実像」

特別展 花 FLOWER ～太古の花から青いバラまで～

2007年世界蘭展-東京ドーム

わたしが始めて見たホームランと「百年目の帰郷」

上野の森のライトアップ「上野国立博物館」

萩焼の造形美 人間国宝 三輪壽雪の世界

花鳥－愛でる心、彩る技 ＜若冲を中心に＞

浴衣でウロウロ→結局「若冲」を見に上野へ(^^;;

旧朝香宮邸のアール･デコ

プライスコレクション「若沖と江戸絵画展」

似ている若沖と手塚治(^^)

薔薇の花と鶴！

キモノを着て「ナポレオンとヴェルサイユ展」両国江戸博物館へ

上野国立科学博物館でパール展を歩く恐竜！

古九谷展・吉田屋窯

ワダエミ衣装展に行く～

レカンのランチとプーシキンと東京タワーの水族館

ユネスコ村「ゆり園」に行く（7月3日）

愛知万博・夜の部

青梅・吉野梅郷

池田重子コレクション「日本のおしゃれ展」

世界らん展と内視鏡・・・(^^;;

カルティエクリエイション　宝石の煌めきに魅せられる！

「巨匠ピカソ　愛と創造の軌跡」を観る。

プラハ国立美術館展　ルーベンスとブリューゲルの時代

特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ　－天才の実像」

特別展　花　FLOWER　～太古の花から青いバラまで～

萩焼の造形美　人間国宝　三輪壽雪の世界

花鳥－愛でる心、彩る技　＜若冲を中心に＞