コワイ美人画・芭蕉布と間違えられる◎画像付◎
今日は美術館へ。音が気になる下駄はやめておきます。赤紫色のパールがかった鼻緒の草履なので、それに合わせて帯揚げは藤色、半襟も藤色に。白地に井桁柄の紬に朱色地に唐草柄の帯にしました。今日の展覧会のメインは「京都画壇の百年」!京都で活躍した日本画家の作品をわんさと展示してあるのです。着物で行く以外に何を着て行けと言うのか(笑)実際、展覧会会場で着物着てるのは私一人だったりしました。イヤーン!福田平八郎、甲斐庄など、そうそうたる名前が並びます。福田平八郎が好きなので、2作品ほど発見し、えへへとにやつきながら鑑賞。さぞかし周囲の人から見たら気持ち悪かったことでしょう。図録を買わなかったので名前を忘れた画家さんもいましたが、風景画も楽しく、会場を3周もする始末でした。『ぼっけえ、きょうてえ』(岩井志麻子)の表紙にもなった甲斐庄の『横櫛』は圧巻でした。怖いようー!妙に迫力がありました。同行していた弟(ホワイト)が「この人、襦袢の柄が怖いよ!」と指摘。描かれた女性は着物を半ば脱いで襦袢をあらわにしているのですが、襦袢が炎の模様(ちょっと地獄っぽい)で、半襟が天人模様という、天国と地獄を地でいってます、という襦袢姿。展覧会場で作品の見張り&解説を受け持っている女性が何人かいらっしゃいましたが、そのうちの一人がすすすっと私の前へ。「何かいけないことでもしたかしらん」と思ったのですが、女性は「失礼ですが」と切り出しました。・・・うう。何か作品を傷つけたのであろうか。先ほど、木陰に猫が寝ている絵を「昼寝」と勝手にタイトルを付けたのがいけないのか(汗)多分、そのときそばで座っていた彼女には丸聞こえだったでしょうし。「失礼ですが、お召しになっているのは沖縄の芭蕉布ではございませんか?」・・・おお!着物のことだったのですね。OKです。私は無罪だー!「いいえ、紬なんです。古くなっているので色がちょっと生成になってますので、似ているようですね」と応じたら、「あら、そうでございますか。でも、ステキだわ」などとほめていただき、嬉しい私でした。でも、芭蕉布を手に入れても、もったいなくて着られないかも(笑)それより、芭蕉布を買うお金はどうやっても工面できそうにないのですが(爆)芭蕉布を作るドキュメント番組を以前NHK(だったと思う)で見たところ、繊維を1本ずつ取り出して、ミクロ単位くらいの細かな結び目で繊維をつないでました。結び目が細かすぎて視認できないほどなのです。何て手間がかかるんでしょう!こりゃ高いのも当たり前だわー!と思ったことがあります。 芭蕉布と間違えられたこの紬、八掛け付でそろそろ暑いんですよね。気に入ってるけど、秋までお休みになる予定です。多分、今日が着納め。