遅ればせながら鬼滅の刃を全巻読破した ~ていっぱいネタバレ~
世の中が鬼滅の刃に染まる中、流行に乗り遅れるまま過ごしていた今日この頃。さすがにプレシャスのハロウィンでも染まりまくりという噂を聞き、これは読まねばと決意する。が、読み始めるまで正月までかかる。さて、いつも通り直截なネタバレはしないつもりだけど、わかる人にはわかるネタバレ。懐かしのジャンプ!話を伝え聞く限り、どうも「〇の錬金術師」に似ているような…という先入観あり。ほぼアタリ。コスプレ的なところも似ている鴨葱。ただ他にも「聖闘〇矢」とか「〇斗の拳」を彷彿する何か。まったくの無知な状態から読んでいるはずなのにデジャブを感じる不思議なジャンプ感。あれかね、やっぱ「友情・努力・勝利」?の、割に新しさも覚えるんですよね。今までのジャンプを踏襲しながらも、新しい何か。あれかなぁ、主人公の性格かなぁ。いわゆる、いい子ですよね。旦那とも話したんですがすげーいい子。ケン〇ロウほど不器用でもなく、〇矢ほど暑苦しくもなく、〇フィほどうざくなく、〇空ほど異次元じゃない。身体能力も他の子よりもちょっとすごいけど、そりゃチートじゃなくてたまたま受け継いでいた。〇ドほどエラソーでもないしなぁ。たぶん昭和の子じゃないんでしょうねぇ。舞台は大正だから確かに昭和の子ではないんだけどさ…。個人的に昭和ドンピシャという意味ではア〇ロなんですけど、どエラい違い。ア〇ロは親父にも殴られたことなかったけど、ちょびっと殴りたくなる気持ちはわかったが、こちらの子は柱じゃなくても守りたくなったでしょうね。あ、殴りませんよ、是認しませんよ、暴力反対。庇護対象になりうるというかメンタルが鋼じゃないというか、鋼を志向しないというか。みんなそれしか道がないからその道を進んでいるだけで、別にメンタルが強いわけじゃなかったですね。。。そういった意味では共感しやすいのかもしれないですね。世の中の大半はヒーローではないけれど、世の中の大半は人生を精一杯生きてますからねぇ。でもこれが大ヒットの理由ではないでしょうね。やっぱり他でも言われていることですけれど、コロナ禍の中だったのは大きい。鬼は平安時代の昔から存在していますが、伝染病もそのはるか昔から存在してた。祟りとされた事件のうちの一つですし、遷都の理由の一つになったこともある。鬼も祟りのうちに数えられるようなものと思えば…。ここで祟りというのは罰ではなく、災害のようなものだと思うんですよね。みんながそれこそ物忌みのような状態でいるわけですから、そりゃそんな時にこういう物語があったらそりゃシンクロするよと。昔の本を読んでいても、それこそ古典と呼ばれるような本を読んでいても、昔を描写した映画を見ても伝染病はかなり出てくるんですよね。村一つなくなる勢いで出てきます。村八分っていう言葉もなぁ、今この時にいたっては、昔の多少嫌な言葉と片づけられないものがありますね。そういう時に鬼や妖魔が跋扈するってのは、嫌なことですけど、事実なのかな。鬼滅の刃 1【電子書籍】[ 吾峠呼世晴 ]あれ、なんか転売されてる???電子書籍しかひっかからないんだけど。思い返してみれば、我々の若いころですら、HIVはAIDS(スペルうろ覚え)になったら死ぬ病気でしたし、エボラ出血熱は猛威をふるっていました。もう20年前ぐらいですかね。死なない病気になったの最近ですし、最後のエボラ患者が報道されたのこの間ですし、子供たちが一時期連続ワクチン打ちまくり状態になるのも、病気との闘いの長い歴史ですしね。コロナ疲れとかいうんですけど、どう考えてもすぐに元の世界には戻らないので、現代の鬼滅隊を信じて、もう少し、やれることをやれたらいいなぁと思ってます。…そう思うと、最終話はやっぱりあれでいいんですかね。必要かな?とも思いましたけど、今の戦いが後の世代の安寧を生むという意味では妥当なのかもしれんですね。でも、あの、武力衝突はだめっすよ。武力による戦争やらかすのは政治が無能なせいなんで。外交で勝てや!鬼滅隊が戦っているのは災害じゃし!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー中年には、デジャブを感じながら時代の流れを知るという不思議な読み物でしたが、面白かったですよ。こういうのって世界に入るのに苦労するかどうかだと思うんですけど、そこを苦労せずに読ませるってのは(しかも中年をだ)、共感力のある物語ってことでしょうからね。