映画のノベライズ ~E.T~ すさまじくネタバレ。
高校生くらいかな、映画のノベライズを読むことにはまっていました。原作ではないのがミソ。E・Tというのは、長らく興行配収1位の金字塔をおったてた有名映画なわけなんですけど。まぁ、子供向けですよね。で、ハニーとE.Tは映画だけを見て登場人物の行動に納得するのは難しいという話になったんですね。そんで、私「ありゃノベライズ読むとかなり理解が進むのよ。」ハニー「でも、キースがワケわかんない。」・・・・・・・・。読んでるんかい!!?読まなきゃキース誰のことだかわかんないだろ???読んだそうですよ…。自分で読んでおいてなんですが、まさかE.Tのノベライズ読んでいる人に出くわすとは思わなんだ。すごいな、ハニー。ここから少しネタバレになりますが、たぶん見た人にもワケわかんないネタバレです…。が、E.Tを見たことがなくてネタバレを見たくない人は読まないでください。キースってのはラ〇ュタ行けないまま大人になったパ〇ーみたいな人です。悪人じゃないム〇カ的な。まー他人んちにいきなり不法侵入するのは悪人かもしれんが。でもアメリカっていきなり強権発動とかフツーにやりそうでなぁ。そこに私は違和感を感じてはいなかったのですが…。ハニーはワケわからんかったいうてましたね。そうですね、ノベライズ見てなかったら確かにワケわからん映画だ。私初見は確か高校生の時だったんですが、ありゃ脳みそが柔らかい子供のほうが視聴に向いているのかもしれぬ…。とにかくキースって人はE.Tに遭遇するのが人生の悲願になっている人で、なんとなくエリオットの大人版みたいな人です(私感)。なのでまったくの他人なのに一番エリオットを理解できる人間の大人かもしんないです。ちなみにE・Tは何しに地球に来てたかっていうと調査に来てたんです。彼は植物学者ってか科学者なんですね。なので畑違いですがキースみたいな宇宙人です。ちなみにE・Tにとっては地球人が宇宙人なので、地球人はこう…醜怪な見た目らしいですよ。ただエリオットママだけは「いとしいヤナギ」と彼の心の中で呼んでおったんですが…。まぁ映画にはないエピソード。ちなみにエリオットママと子供たちとの間が少し微妙なのは、エリオットパパがママの親友と駆け落ちしてシンママになり生活に余裕がない設定でしたかね。なので、いまいちエリオットを理解する余裕がない。助けが欲しいと思っている。ちなみにエリオットがどうしてE・Tと死にかけたかっていうと、E・Tは超能力が使えて(傷を治したりできる)テレパスもどうやら使えるみたいで、エリオットとシンクロ状態になったんです。映画にもそういう描写がありますね。ギリギリのところであきらめたE・Tが「ここにいて」とエリオットを切り離しましたが。ありゃ「そばにいて」じゃなくて、「生きて」だったんですね。なにしろE・T英語が不自由だったんで。その時に「E・T行かないで!」「E・Tのことがわかるのは僕だ!(だったかな?)とエリオットが叫ぶんですけど。エリオットは周りに理解者を持たない孤独な少年だったので、迷子になったE・Tにそれだけ深く入り込んじゃったんでしょう。エリオットママと兄と妹と、キースでさえテレパスの影響を若干受けているらしいんですが、一番エリオットが同調しちゃった。キースが一番エリオットを理解できる大人と書きましたが、おそらく彼は熱烈E・T遭遇希望者なんで周りに理解者いなかったと思う…。だからエリオットのことがわかる。E・Tは相当に高度な知能を持った宇宙人で、の、わりにたぶん調査に夢中になりすぎて宇宙船に逃げ込むのが遅れたと思うんですが、M&Mに夢中になったり(非常に高性能な舌で成分分析を試みている@ノベライズ)空腹のあまり皮を剥かずにオレンジ食って高性能な舌に「次からは洗って食え」と指示が出てたり、すんげえ速さで英語覚えたり(でもカタコト)カタコト英語でヨタヨタ歩いて、着せ替え人形にされたりするのに宇宙との通信機器を作っちゃったり、たぶん子供の成長と共感するところがあるんでしょうね。だから最初見た目にびっくりするのにエリオットと同じように感情移入していく。勇敢な宇宙船の船長が危険をおしてE・Tを迎えにきてくれるんですが、今度はエリオットに「一緒に行こう」って誘うけど、エリオットは「残る」っていうんですよね。それで「いつまでもそばにいるよ」ってE・Tは言う。うーむ、「さよならだけが人生だ」。そう、出会いがあれば必ず別れがある。エリオットはE・Tに出会ったことで、自分に似たE・Tに自己を投影させたことによって、自分は孤独じゃないことに気づくんじゃないですかね。E・Tに迎えがきたように自分には家族がいますからね。居丈高だけど協力を惜しまない兄と、天真爛漫だけど同じようにE・Tを愛した妹と、何が何でも自分を守ろうとする母親がいますからね。一緒にE・Tを助けたお友達もいる。昔々、水野晴郎さんが「キースとエリオットママは結ばれるんですね」とおっしゃってましたが、映画には確かにエリオットママを気遣うキースの描写がありましたね。まぁ、だったらいいね~くらいの話なんですけど。確かさすがにノベライズにはそんな描写はなかったよ…。映画にあった描写かどうかはわからないけど、不法侵入の前にキースに会ったママの感想ではセクシーイケメン(書き方は違うよ)がファーストインプレッションでしたが、その後に宇宙人の話をされてザンメン(残念なイケメン)認定してたっけ。でも宇宙船を一緒に見て、立場は違うが一緒にエリオットを心配して、あの時点ではたしかに一番近い同世代の異性。ほら、キースって重要な登場人物でしょう!と、いう…。たぶんE・Tを見た人にもわからない登場人物の私的感想を書いてしまった。いや、賛否両論あるんでしょうけど、荒唐無稽なようで人間の人生にせまった映画だったんですね。当時の特撮が駆使された映画でしたが、実はSFに主点があるわけじゃなくて、エリオット少年の心の旅路みたいな映画だったんでしょう。ヒットした理由はあると思っています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「レッドオクトーバーを追え!」という映画の原作に、ソ連の将校に「E・T」見せたら大感動、という描写があります。副艦長かな。「素晴らしい!」って。でも「アメリカの子供たちはあんなんなんですか?」という質問もしていた。ハニーと同じメンタリズムで実はハニーの言い分にデジャビューを感じたのでした。さすがに「レッドオクトーバー」は読んでいないかな~。読んでいたらびっくりだが。しかし、これは映画の話なのか、本の話なのか。E・Tだから映画に分類したけどちょっと迷う話ですねぇ…。NBCユニバーサル NBC Universal Entertainment E.T. 【ブルーレイ ソフト】【中古】 E.T. / ウィリアム・コツウィンクル, 池 央耿 / 新潮社 [文庫]【宅配便出荷】ノベライズの新品がみつからん…。【中古】 レッド・オクトーバーを追え(上) ジャック・ライアン・シリーズ 文春文庫/トム・クランシー(著者),井坂清(訳者) 【中古】afb【中古】 レッド・オクトーバーを追え(下) ジャック・ライアン・シリーズ 文春文庫/トム・クランシー(著者),井坂清(訳者) 【中古】afb書き終わった後にウィキペディア見たらキースって「鍵の男」だったんですねぇ。keys?あらすじ見ても記憶と差異ないし、「鍵の男」の私的に重要と思われるセリフも書いてますね。つか、ピーターコヨーテじゃん。エリオットママも当時けっこうキャリアのある女優さんだったんですよね、確か。てか、ちょっと調べたら今昔の写真が出てきてうわぁぁぁぁぁぁぁ。いいんだか悪いんだか。いや、便利な時代ですねぇ。