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2006/02/24(金)00:27

着物のお仕立て

着物ネタ(293)

着物好きの皆さん、きっと一度は 「仕立て代って高いよね!」「自分で仕立てができるようになりたいなぁ」と思ったことがあると思います! 仕立て代、確かに結構かかりますよね。 お店などで、反物気に入っても、それでは着用出来ません。 店員さんにあれこれ言われるままに聞いていると・・・ 例えば1万~2万位の正絹反物<sale品ですね、この御値段だと>を 気に入ったとして買おうと思っても、仕立てるとなると なんだか反物の倍くらいかかるじゃないの!と思うことも。 お店によりピンキリではありますが、 仕立て代が小紋や紬で2万前後、 袷の時期だと、それにプラスで胴裏と八掛も必要。 湯のしもしないとね・・・ 今回、『七緒』VOl.5に、和裁に関する記事がありましたが、 いやぁ~、ホントに職人さんです。 体を使って体で覚えて仕立てる・・・ これをみたら、なかなか出来る事じゃないと思いました。 私の母は和裁学校を卒業していますので、 着物の仕立ては出来るんですが・・・時間がとってもかかります。 気分が乗らないとやる気にならないそうです^^; なので、亡き父の浴衣は、30年以上かかっても出来上がらないまま 父はこの世を去りました。多分、母は余り気にしていませんというか、 きっと数年経ってしまってからは作る気無くしたと思います。 ということで、私は母が着物を仕立てる場面、 そんな頻繁ではないですが、見てきました。 広いスペースがないとできないなぁ・・・と小さいながらに 感じたものです。 最近、別の用件で、和裁道具のカタログを見る機会がありましたが、 和裁をするとなると揃えるモノも必要。置き場もない。 狭い我が家では、絶対に不可能だと感じましたね。 と、今日のお話はここからが一番言いたい内容です! ここ数年、海外でのお仕立てが増えて来たように思います。 そう、着物を購入したら、仕立ての為に海外に送り、 出来上がったら海外からまた送ってもらって手元にくるのです。 海外製だからどうのこうの・・・って差はそんなにないと思いますが、 デメリットは「時間がかかること!」ですね。 海外に持って行く時間がかかるからです。 ちなみに、海外といっても、大抵は中国はじめ東南アジア。 中国は蘇州刺繍など、刺繍が大変に盛んであり、技術も素晴らしい! なので、あちらの方々はこういう縫い物のセンスは十分あると思います。 海外に輸送するのでコストがかかりそうですが、 あちらは人件費が安いので、トータルで考えると、 海外仕立ては安くなります。 更に、最近はハイテクミシン併用ということで、直線縫いの部分だけ ミシンを使うのです。 これは以前から国内でも行われていたものですが、 これも海外でハイテクミシン併用にすると、もっと割安価格で 仕立てられるのです。 私は殆ど手縫いで仕立ててもらっていますから違いを比べる 機会はないのですが、やはり着心地等に違いはあると言いますね。 でもでも、やっぱり仕立ては国内がいい!という こだわり派の方々も沢山おります。 国内手縫い仕立てが一番御値段高いと思います。 が、仕事は速いです! 先日も、生徒さんが頼んだ品物が、10日程度で出来上がって 届きました! 急ぎのものは、やっぱり国内ですね。 それに、国内だと、仕立てやさんとも万が一何かあったときに 連絡が取りやすく、相談しながら仕立てることも可能です。 相談もそうですが、昔からの経験等を生かして、仕立ての細かい部分で 例えば柄あわせ等、すごく気を遣って下さることが多いです。 そう考えると、数千円違いなら、やっぱり国内できちんと手縫いで 仕立ててもらいたいと思う私。 更にできれば、仕立てている人の顔が見える方が より親しみが沸きそう! 仕立屋さんと仲良くなりるというか、信頼できる仕立屋さんを 見つけて、顔なじみになれたら、着物通になれるように思います。 これは余談&豆知識ですが、 急ぎでどうしても・・・というのは仕方ないと思いますが、 仕立てた着物のしつけは、なるべくギリギリまで取らないでおいたほうが 良いです。 しつけで裾などがぷかぷかにならないように押さえています。 生地が落ち着くまで、しつけはそのままに・・・ でも、お客さんや生徒さんでもそうなんですが、 どれがしつけ糸だかわからない方、取り忘れている方も いらっしゃいますので、特にお着物の場合は、目立つ位置にしつけ糸 ついておりますのでご注意くださいませ!

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