きものあれこれ大和撫子  ★楽天バージョン★

2006/10/05(木)15:21

目的達成って?どこ?

着物ネタ(293)

着付を習うとき(いや、未だ習っている生徒さんもいるでしょう) 何を目的にされていましたか? 自分が着物を着られればいい 友達の結婚式に訪問着着れるようになりたい 娘に振袖を着付けたい などというのは良く聞かれる例です。 で、大体、ある程度のコースなり終えて 自分でなんとか着られるようになってお稽古終わりに される生徒さんもいますね。 もちろん、当初の目標を超えて、 更なる挑戦をされる方も沢山! でも、私ってば意地悪かしら? 一人でなんとか着られるようになった生徒さんも 自己満足で終えてしまわれると 「本当に、良いの~?ここでやめちゃって大丈夫?」と 思う訳ですよ。 入学迷われる方からも、良くある質問ですが 「どの位で着物が着られるようになりますか?」 う~ん、こればかりは答えられません。 3ヶ月で大丈夫だとか、一応授業のカリキュラムからの お答えはしますけど、3ヶ月でマスターできない生徒さんもいるし、 どの程度を「着物が着れた」で満足するかで、 変ってきますよね・・・ 変な話、グチャグチャでも、着物が着られて満足してやめられちゃう って方もいると思います。 周りがみて、ちょっと・・・と思っても、本人が気にしなければそこまで。 最近、色々なケースを見てきましたし、 私自身も責任もって真剣に取り組んでいるからこそ、 安易なお答えはできません。 着付の技術って奥が深いですよ。 一日二日で、マスターできるようなものじゃないのですが。 私も未だに、心の底から満足できる着付って、 本当に数える程しか出来てないと思います。 もちろん、どんなときも精一杯やりますが、 生身の人間扱って居るわけですから、マニュアルどおりは進みません。 色々な試行錯誤と創意工夫をしながら、取り組んでいます。 お茶やお花のように、生涯かかって習得するものだと 思っていますが、そういう認識はあまりされていないのが残念なところです。 まぁ、浅く狭くでも、少しでも着物に興味持ってくれたらいいのかな? でも、適当で生半可な知識と技術で、間違って人に伝わったらいやだな・・・ と、なかなか複雑な心情の着付講師です。

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