きものあれこれ大和撫子　　★楽天バージョン★

呉服屋さんって敷居が高い！

って思う方、世の中に多いですよね～。
敷居が高いというのもあるし、なんか入ったら買わされそうという心配も。

今日はとあるお店に潜入してきました。
って、ちゃんと目的があってのことですけどね。

それにしてもココの販売方法は好きではありません。
セールストークも下手。
私はあえて素性を明かさず、話を聞いてみました＾＾；

とりあえず、好き勝手には見せないのは、商品汚されたり
何かあると困るからということもありますね。
で、店員が説明をしながら見せるのですが、
そういうときに好みを聞かない、何を目的に見たいのかも聞かない。
店員の一方的なオススメだけ。
で、適当に持ってきては「お似合いですね」「あわせてみませんか？」と
声を掛ける。
うんともすんとも言わないうちに、勝手に半衿もどきをつけられてしまう。
そしてついでに言えば、ここで「あわせる」のが要注意です。
ちょっと色見るだけでもといいながらも、ココであわせて簡単に巻きつけ、
そこで電卓をはじくわけです。
お客は簡単には脱げませんよね・・・
下手すると「買う」といわない限り、脱がさないような
脅迫まがいのお店もあるので注意です。

私は仕事柄、今までに沢山の着物を見て、触って知っています。
そして、自分の好みも、どういうものが似合うのかも理解しています。
もちろん、自分の思っているものと違うものが意外と良いこともありますが、
初対面のパート店員の見立てよりも、自信はありますね（笑）

今日も勝手に適当なものを合わせられ、
「お似合いですね！」と言われる、このマニュアル的な方法を
あえてじっくり見てました。

その前に、着物欲しいなんて言ってないんですが・・・
私が欲しいのは長襦袢だったのです。（特価品でしたが）
最初に長襦袢が見たいって言ったのに、ぜんぜん襦袢のあるところまで
行かせてくれないので、そろそろ帰らないと困ると逃げたところ、
やっと長襦袢を見せてくれました。

どうしてこんな販売方法を未だにとるのでしょうね・・・
某チェーン店は、このような販売方法で問題となり、潰れました。
それに、だいたい大目玉のセールの最終日にあれだけ商品残っている
時点で、アウトかな。

だから着物がブームになりきれない。
そして、着物が好きな人が呉服屋に行かずに、ネットで買ったりする。
当然ですね～。
そして、ネット使える着物愛好家は、ネット上で自分が良いと思う
商品を見つけて値段の相場も分かっているのですから、
今までの「定価は５０万ですが、今回は特別に３０万！」というような
いかにも特価だという言い方は通用しませんね。

私も、呉服屋のこういう嫌な部分を分かっていることと、
逃れる方法をも分かっているので、自分の時間と気持ちに余裕があれば
行くことが出来ますが、やはりなかなか素人さんや生徒さんを
連れては行かれませんね・・・

呉服の世界のこのやり方、
もう少し考えないと、着物離れになりそうです。

私もこの事態を反面教師に、着物普及に努めたいと思います。