カテゴリ:本
奥田英朗はけっこう好き。 「空中ブランコ」のめちゃくちゃな精神科医に笑ってから、 ほとんどの作品を読んでいる。 中でも「サウスバウンド」はよかったなあ。 あんな父さんを持ったら大変だろうが。 私は、どうも子どもとか動物に弱い。 割とみんなそうかもしれないけど。 さて、「ガール」を読んだ。 30代の女性たちを主人公にした連作だ。 「ヤングユー」(もう休刊になっちゃったけどね!)とか「キス」に 載っていそうなOLマンガとどこが違うかと言われると、言葉につまるが、 まあ、違わなきゃいけないということもない。 うまいなあ、と思う。 マンションを買うことに決めたとたん、保身に走る男たちの気持ちがわかるようになる、ゆかり。 32歳、いつまで「ガール」でいられるのか、悩み始めた、由紀子。 職場に復帰したシングルマザー。 一人一人の気持ちが、ストレートに伝わり、おかしくて、せつない。 「ララピポ」なんかでは、本来の?下品なジョークが表に出すぎて、 ちょっと引いた私だけど、 今回は主人公が女性だけあって、遠慮したのか? すんなりと読みやすくなっている。 それに、「空中ブランコ」もそうだったけれど、連作という形が、 この人には合ってるように思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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