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2022年06月29日
全19件 (19件中 1-10件目) 本
カテゴリ:本
図書館の本、3冊目読了。
「小石川の家」青木玉 ![]() 幸田露伴の孫、幸田文の子どもである彼女が、9つのときから、 母の離婚後、気むずかしい祖父、露伴とともに小石川の家で暮らした当時の思い出を 書きつづったもの。 エッセイではない。「随筆」という言葉がふさわしい。 文章は読みやすくはないのだが、さすがに祖父・母の薫陶を受けて育った彼女。 また時代のせいもあるのか、言葉の選び方に今は希薄になってしまった、日本の心を感じる。 この人の本は、 「幸田文の箪笥の引き出し」 ![]() をまず読んだ。 この時点では幸田文の本も読んだことなかったんだけど。 ![]() 幸田文よりも、「箪笥の引き出し」に惹かれたわけだ(爆) でも、「健康優良児の菜の花の留袖」や「虎縞の着物」に代表される幸田文の凛とした生き方に感心し、その後、幸田文の本もぽつぽつと読むようになった。 「きもの」 ![]() 「台所のおと」 ![]() など。 着物を日常的に着ていた人たちの時代の、工夫や美学が心に染みた。 こうなってくると、いよいよお祖父さんの本まで読まないといけないかなぁ。 ![]() 露伴先生の本は、なかなか手を出しづらいので ![]() またずるをして、このあたりから入るか…… ![]() ![]()
最終更新日
2006年05月20日 11時37分16秒
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2006年05月18日
テーマ:着物(531)
カテゴリ:本
図書館から借りてきた本☆
二冊目、読了。 ![]() 「琉球布紀行」澤地久枝 ![]() 松屋さん のきもの市で、久米島紬 や 宮古上布 を頭にインプットしたおかげで、 この本にもぐっと惹かれ、手にしたわけだけども…… 美しい琉球の布たちが、どのようにして織られていくのか、 その過程を追っていくうちにつきあたることは、 過去の琉球王国や薩摩藩、そして明治政府による過酷な人頭税 そして戦争の傷痕 ほとんどの織物が、過酷な税を納めるために織られていて、見事な織物も、 つい最近までは、産地の人々が自らまとうものではなかったこと。 今、私たちが目にする織物は、 第二次大戦のせいで、ほとんどの織物が一度、壊滅しかけて、 それを血のにじむような努力で、復興してきた人々のおかげであること。 このふたつはくり返し思い知らされました。 でも、そんな悲しい歴史を吹き飛ばすほどに布は美しく、 そしてそれを織り上げることに、情熱を燃やす人たちの物語には、耳を傾ける価値があります。 通り一遍の取材ではなく、何度も工房に足を運び、作り手との信頼関係の中で書かれたものであることも、この本の重みを増しています。 というより、本というのは、こうして書くのが本当じゃないかな、と思った。 澤地さんが、いかに琉球の布を愛しているかが、とてもよくわかる。 うらやましいのは、実際、本物を所有してらっしゃること。 そう。この本の唯一の欠点は、 自分も、紅型や、久米島紬や、芭蕉布や、宮古上布や、花織や…… が、ほしくなってしまうこと。(笑 とはいえ、よい本に出会えて幸せです。 ……だけど、この本、私が知らなかっただけで、着物人?のあいだでは、かなり有名な本なのですね。調べてみたら、今更ながら、あちこちで発見。 まあ、それも当然だと思う。とってもいい本だもん。 図書館のは単行本だったのですが、今は文庫化されてるようだし。 自分でも改めて買うと思います☆
2006年05月17日
テーマ:着物がダイスキ♪(1985)
カテゴリ:本
図書館カードを更新しなきゃいけなくて、
久々に図書館へ。 ついでに着物本をいっぱい借りてきました。 うちの近くの図書館は、ほんとにいやになるくらい本が充実「してない」 という印象だったのだが、こと着物本はそうでもないということが判明!! それに、着物本(と洋裁や手芸の)コーナーには、けっこう人が入れ替わり立ち替わり来ていた。 やっぱり着物ブームなんだな、と実感。 需要が割とあるんだな。 借りられちゃってる本も多かったが、予約もできるから、 しばらく図書館通いをしようかな、と思った。 今日借りてきたのは、 「着付師一代 ~ きもの語り」 根津昌平 (聞き書き 岡田喜一郎) ![]() 初代水谷八重子が、「わたしの手ばなせない男」と言ったという人。 聞き書きなので、語り口調でささっと読める。 着付けの参考にというよりは、舞台の裏話、役者の素顔、みたいな話が多かったけど。 あと、「補正が何より大事」というところも、着心地よりも見た目を大事にする舞台では当然と思うけど、あんまり日常着物の参考にはならないかな? 「琉球布紀行」澤地久枝 ![]() 「昭和史のおんな」とか昔読んだような気がするのだが(内容は覚えてない…… ![]() 沖縄で二年以上も暮らしてらしたとは知らなかった。 紅型、大島紬、宮古上布……いろんな布のことを追いかけて島から島へと渡ったらしい。 まだ読んでないけど、面白そう。 ![]() 「小石川の家」青木玉 ![]() 幸田文さんのお嬢さん。 「幸田文の箪笥の引き出し」 ![]() 別冊太陽「日本の自然布」 ![]() オヒョウ、藤布、芭蕉布、天蚕、芋麻布など…… 「素晴らしい装束の世界」 ![]() 買おうかなんて迷ってたけど、こういう大きい本は、図書館で借りた方がいいよね。 ![]() 装束の着方や解説が写真付きで載っている♪ 「昔きもののレッスン十二か月」 弓岡勝美 ![]() これも買わんですんだ。 ![]() これからは、とりあえず図書館で読んでから、 気に入った本だけ改めて買うことにしよう、と固く誓ったのだった……
2006年04月19日
カテゴリ:本
![]() ![]() ![]() お友達のブログをのぞいていたら、 一本麺とか刀削麺とかいうものが出てきた。 それで思い出した、このマンガ。 美しいけど意地悪で、だけど食べることが何よりもお好きな劉家の奥方、沈夫人。 その夫人を敬愛し、少しでも喜んでいただけるようにと、李三は今日も腕をふるう。 いじめられればいじめられるほど、おいしい料理を作る李三。 夫人の無理難題に知恵を絞って出してくる料理が、実においしそうなのだ。 料理マンガは数あるけれど、これはなかなかお奨めです♪ 私はビッグコミックで読んでるんですが、単行本にはレシピもついてるらしい☆
2006年04月17日
カテゴリ:本
最近なんか、12世紀イングランドに縁があり?
続けて本を読んでいる。 修道士カドフェルは 歴史ミステリの傑作シリーズ すでに20冊くらい出てるらしい。 修道院から一歩も出たことのない、世間知らずの修道士たちとちがい、 カドフェルは十字軍に行ったこともあるし、何人かの女性と恋愛経験もあり、 人の心の機微がわかっている。 今は、修道院の薬草園を守り育てることが何よりの生き甲斐だが、 修道院内外で不思議な事件が持ち上がるたびに、 彼の鋭い観察眼と人間に対する洞察力が頼りにされる…… 謎解き自体はそれほど複雑でもないですが、 カドフェルさんや、回りのキャラクターもよく書けていて、 楽しみに読んでいきたいシリーズです♪ ドラマ化もされてるから、ご覧になった方もいるかも ![]() ![]() そしてこのGW。風邪っぴきの私がベッドでごろごろ読んでたのが、 ケン・フォレット作・「大聖堂」 ![]() ![]() ![]() 上中下と三巻もあるうえに、一冊一冊が分厚いよ。 ![]() でも、とちゅうだれることもなく、一気読みできる面白さ!! 久々に物語らしい物語を読んだなって感じ。 ![]() 荒れ果てた修道院を立て直し、壊れた大聖堂を再建しようとがんばる若き修道院長フィリップと、 美しい大聖堂を建てることが生涯の夢であるトム。 二人が出会ったとき、奇蹟が始まる…… カドフェルさんのおかげで、12世紀イングランドの修道院の様子がなじみ深かったというのもあるけど、そうでない人でも、きっと楽しめると思う。 波瀾万丈で、感動的なお話です。 この本を読んでから、大聖堂を眺めたら、また感激もひとしおだろうなぁ。 寺社仏閣を建てる話で、日本でもだれかこういうの書いてくれないかな。 すてきな着物の描写がたくさん出てきたら、なおうれしい。 ![]()
2006年04月05日
カテゴリ:本
![]() はいはい。やっぱり買っちゃいました ![]() 「昭和モダンキモノ~叙情画に学ぶ着こなし術」 ほかにも、何冊も買っちゃったけど、それはまあ、おいおい…… うーん。やっぱり、昔のキモノの柄って、すてき ![]() 孔雀・鈴蘭・薊・チューリップ…… 薔薇や椿は今でもよくあるけど、何がちがうんだろう。 もっともこれは高畠華宵や蕗谷虹児・竹久夢二なんかの叙情画によって、 当時の着こなしを学ぼうって本だから、 この画家たちのセンスがいいのかもしれない。 同じく絵だから、構図を考えて、ってこともあるかもしれないけれど、 着物の着方も、本当にずいぶんちがう。 半衿はたっぷり出して(うなじからものぞいちゃってるし~) おはしょりも、ぐちゃぐちゃ。 帯揚げも左右不対称だったり。 それに、帯板入れてない~~ ![]() この本にも、 「現在の着物を着るときには普通帯板を使うが、戦前、そのような習慣はなかった。 帯板を入れて、固くあまりにも立派になってしまった帯は身体になじみにくく、 戦後世代を着物から遠ざける一因になったのではないだろうか」 と、書いてあった。 (・・)(。。)(・・)(。。)ウンウン 私、どうもあの帯板、好きになれなかったの~~。 できたら省きたいと思ってたんだけど、 着物を着て出かけるようになってから、 真っ先に指摘を受けるのが、そこ。 みっともない、って言われちゃう~ ![]() それで、外に行くときは、しかたなくつけていくんだけど、 お腹をポンとたたくとやたらといい音がすること以外、 あんまりメリットを感じてなかったのよね。 うーん。こういう着方の方が好きなんだけど。 でも、ぜったい直されるよなぁ。。。
2006年03月31日
テーマ:KIMONO LOVE(469)
カテゴリ:本
すぐには買えなくても、そのうち……と思ってる本を、メモ代わりに貼り付けておこう。
![]() 十二単や束帯。着つけ方法まで書いてあるというし。 ![]() かさねの例に実際の生地を使った写真を載せているというところに惹かれる。 ![]() 髪型の変遷をモデルを使って再現。 ![]() 貴重な写真集♪ ![]() 宣伝文句は→「黒縮緬」「インヴァネス」「小倉の袴」など、現代人にはわかりにくいファッション用語を文学作品からピックアップ。イラスト+解説で、粋な「古きよき日本のよそおい」を再現する。 ![]() 大正・昭和の乙女ライフ。当時はやった髪型とか。広告記事なんかも載ってるらしい。 古き良き時代の挿絵画家たち ![]() ![]() ![]() ![]()
2006年03月16日
テーマ:着物がダイスキ♪(1985)
カテゴリ:本
昨日、山岸涼子の話で、彼女のマンガに出てくる着物のことが話題に上った。
「日出処の天子」なんかの華麗な衣裳もよいのですが、 「白眼子」 戦後まもないころの話 目が見えないけれど、不思議な力を持った白眼子のお姉さんが着ている着物がかっこよかったような記憶が(今、手元にないんだ~) 着物関係ですぐに思い浮かぶマンガは 大和和紀の「はいからさんが通る」や「あさきゆめみし」かしら? ![]() 岡野玲子の「陰陽師」も平安時代の着物がステキ♪ ![]() 現代物で特に心に残っているのは、萩尾望都の「小夜の縫うゆかた」 たった16ページのマンガなのだけど、 一昨年、お母さんを事故でなくした小夜が、14歳の夏、ひとりで縫うゆかた。 縫いながら、毎年毎年、お母さんが縫ってくれたゆかたにまつわる思い出を思い出す。 たったそれだけの話なのですが、何年たっても強烈に印象に残っています。 (「11月のギムナジウム」っていう短編集に入ってます) ![]() あと、忘れられないのは、滝田ゆう の独特な線で描かれた女の人や 白土三平のマンガに出てくる 忍者やくのいち がかっこよかった~ 坂田靖子の民話のマンガ 近藤ようこ なんかも、着物を描くのが上手よね。
2006年03月15日
カテゴリ:本
「アラベスク」以来の山岸涼子ファンとしては、
ダ・ヴィンチ掲載中の「テレプシコーラ」ももちろん読み続けている。 そのためだけに、ダ・ヴィンチを定期購読しているほどだ。 山岸涼子のバレエ漫画は、 本人にバレエ経験があるせいか、 他のバレエ漫画の追随を許さないリアリティーがある。 ことにこの「テレプシコーラ」は、がロシア(当時はソ連か)が舞台だった「アラベスク」に比べて、日本物、しかも中学生の少女が主人公だけあって、 娘も私も、登場人物に思いっきり感情移入し、 「大変、千花ちゃんがけがをしたのよ!!」 とか 「六花ちゃんえらい!」 などと、本当の友達のことのように一喜一憂している。 月に一度、六花ちゃんたちからお手紙が来るみたいな感覚である。 休載の月などはもう、がっかり…… それでも、ちょっとでも早く六花ちゃんたちの近況を知りたいので、 定期購読はやめられない。 我ながら、お馬鹿だなぁと思うよ。 ![]() ![]() 現在、コミックスは8巻まで出ている。
2006年03月14日
テーマ:KIMONO LOVE(469)
カテゴリ:本
![]() 本棚にあった本をふと手に取る。 「ひとりで着るきものの本」村林益子・著 昭和47年に二刷というから、30年以上前の本だ。 そういえば、昔むか~し、日舞をかじったとき、 家にあったこの本で、てきとー着つけをしたような記憶がある。 ぱらぱらとめくってみると、 きもの自体は、古くさく感じる柄もあるけど、 縞のきものとかは、当たり前だけど、今でも全然オーケーだ。 ただ、メイクとか、髪型なんかは、時代を感じる。 それに、記述の方が…… やたらとていねいで、しかも語りかける口調がなんとも。 お嬢さんや「ヤングミセス」が対象のようだが、 たとえば、 ![]() この写真のタイトルは、 「その日の朝では遅すぎる」 そして 「まあまあ、このすてきな晴れ着姿は? 五年後、それとも十年後のあなたでしょうか? 幼稚園の入園式といえば、きもの全盛。←そうだったの? へぇー。 でも、果たしてご自分で着られる方が何人いらっしゃるか? ……中略……「お母様ァ、キセテェ!」 ←このちっちゃなカタカナは何? とおさとのお母さんにお願いにいらしたり。 「奥さま、帯しめてェ……」と、お隣のお宅にかけこんだり。そんな情けないことにだけはならないように、今のうちからきものになれておきましょう。」 それから、振袖でトイレに行くときの注意には、 ![]() 「あらあら、そんなに恥かしがることはありませんよ。……中略……こうしてきものの裾の中に、すっぽりと両袖をつつんで、腰紐で結んでしまえばもう大丈夫」 30年前には、まだ恥じらいというものが残っていたんだなぁ、と実感。 また、この著者の方は、晴れ着だけじゃなく、ふだんにきものを着て欲しい、というコンセプトで書かれているようだが、 ![]() スーパーの買い物かごをさげた奥さま同士の写真とか、なんかほほえましい♪ 一番驚いたのは、 ■買いものコーナー 「先日、あるO・Lの方からこんな相談をもちかけられました。 『先生、二万円ほどで、おしゃれ用のきものと帯などの一そろいがほしいのですが、この予算ではむりでしょうか?』」 30年前の話なのに!! 物価のこととか考えると高くない? 結局決めたのは、三千円のウールの反物だったけど。 お仕立てして、帯や何かを買って…… やっぱ、きものって敷居が高かったのね。 今なら仕立て代はぐっと高くなっちゃっているけど、 ネットを探せば1万円でもプレタのきものと帯がそろうし、 リサイクルでよければ、正絹だって買えちゃうし。 そう考えると、今はいい時代になってきた……ような気がする。 全19件 (19件中 1-10件目) 総合記事ランキング
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