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2007.04.07
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今週から、小中学校では新学年の新学期がスタートしました。

弟子猿は・・・

小学3年生になりました。

始業式の前日、明日の学校の準備をしながら何だかとても楽しそう♪

その訳は、新しく買った筆箱とスポーツシューズ♪

筆箱は2歳の頃から6年間使った物が遂に修復不能になり、今週新しいのを買っ

たのです。

靴は今までの物よりも"お兄さんタイプ"を選びました。

「この靴だと、いつもよりすご~く速く走れそうだね^^」と言うと、息子のほっ

ぺがキュッと上がりました。(〃^v^〃)キュッ♪

始業式の日の朝。

早目の時間に支度を終えると、玄関からゴムまりみたいに弾んで出掛けて行きま

した。

姉子猿は・・・

中学2年になりました。

去年の11月から体調を崩して(起立性調節障害)学校を長くお休みしています。

正直なところ、私は新学期からの娘の復帰はまだ無理だと思っていました。

今年に入ってから、私は娘に対して学校へ行く事や勉強する事をうるさく言わなく

していました。

私が言う事が、娘にとって逆効果になる事を去年十分に思い知っていたからです。

娘の症状は徐々に回復はしてきている(朝目覚める時間が少しずつ早くなってきて

いる)ものの、自律神経による血圧のコントロールはまだ安定しておらず、時折顔

からさっと血の気が引いて気分が悪くなる事が一日のうちに何度かありました。

でも、去年のような苛立ちは見られず、精神的にとても穏やかに落ち着いた毎日

を送っていました。

この静かな日々がまだしばらくは続くものと思っていました。

私の心も不思議な位穏やかでした。

娘の笑顔を見るたびに、

「この子は、大丈夫。」と心の中に静かな自信が生まれました。

そして、始業式の前日。

一年生の時の担任の先生に連絡して、明日の始業式の日に提出する書類を私が持参

するのに何時頃学校に行けばよいかを伺うつもりでした。

その電話で、先生が私におっしゃったのです。

「午前中生徒達は一年生の時のクラスに行き、そこから自分の机と椅子を新しいクラ

 スに持って行きます。

 この作業を是非、自分自身の手でやって欲しいと思うのです。

 そして、新しいクラスの顔ぶれを自分自身の目で見渡して欲しいのです。

 それが、本人にとっても一番自然な形での復帰になるのではと思います。」

私の中で、何かスイッチが入ったのがわかりました。

そうか、このタイミング。

これを逃したら、次に娘が乗れる波はいつ来るか。。。

まだ体調は万全ではないけれど、少し頑張れば何とかなるかも知れない。

娘がそのレベルまで回復してきているのは私の目にもわかっていました。

ただ、学校への復帰は娘が自分から言い出すのを待とうと思っていたのです。

去年のような無理強いはしたくない。

その思いが強かったのです。

先生のお話からは、心から娘を思って下さっているのが痛いほどわかりました。

祈りにも似た感覚でした。

決して無理強いではなく、でも強い意志を持って、この始業式復帰を娘に提案しよ

うと思いました。

早速娘に話すと、やはりひどく動揺して強く拒否されました。

でも電話での先生のお話しや思いを伝えていくうちに、娘の表情は変わって行きま

した。

そして、実に5ヶ月ぶりの教室登校が実現したのです。

始業式の日の朝。

私は娘と並んで歩いていました。

通学路には娘と私ふたりだけ。

時間は8時半を回り、一般の生徒達はもう学校にいる時間です。

でも娘にとってこの時間にこうしていられるのは、驚くべき進歩です。

空は青く晴れ渡り、春の日差しが降り注いでいます。

娘は機嫌よくあれやこれやと話しては笑っています。

道々、知り合いの人に声をかけられると、少し照れ臭そうに挨拶しています。

商店街を抜けて住宅街に入り、学校まで20分のみちのりの途中途中で何度か立

ち止まって休みを入れました。

学校がだんだん近付いてくると、不安な気持ちになるせいか、娘の顔から血の気

が引いていきます。

そして校門の前に立つと、娘は表情をこわばらせ立ち尽くしました。

登校時間が過ぎて閉められた大きな黒い門の向こうに、満開の桜の木が見えます。

去年の今頃、入学式の日に、あの桜を背景に校門の前で娘の写真を撮った事が、

まるで昨日の事の様に思い出されました。

写真の娘は着慣れない制服姿で、キュッとほっぺを持ち上げていましたっけ。

あの時の私には、一年後にまたこういう形で娘と校門の前に立つ事など思いもよ

りませんでした。

桜色の大きな綿菓子のような巨木は、花びらを散らせる事無く、私達を待ってい

てくれました。

鼻の奥がつうんとしました。

「行ってみようか。。」

そう言って門をあけると、後について娘も校内に入りました。

娘の心臓の鼓動が聞こえてきそうでした。

極度に緊張していたのでしょう。

数歩進んで立ち止まり、またぎこちなく歩き出しました。

「全校生徒のそろった体育館に途中から入りたくない。」

娘はそう呟きながら、おずおずと歩きました。

校舎に近付くと、学生服姿の男子が大きなゴミ袋を持って出て来ました。

娘がまた固まりました。

「今、掃除の時間だったんだね。・・・」

と私が言って振り向くと、娘がいません。???(-。-)エッ?

校舎を見ると、トイレの窓から娘の仲良しの女の子が3人顔を出していました。

外から背伸びをして話す娘の横顔に赤みがさしていました。

「一緒に教室まで行こうか?」

そういう私に、娘は一文字の口元で首を横に振りました。

そして、足早に校舎に消えて行きました。

娘が校舎に向かって歩き出す時、その後ろ姿から、かすかに、

「ありがとう。」

という声が聞こえました。

私の方こそ、ありがとう。





今年の桜は、格別です。






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最終更新日  2007.04.07 22:49:02
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