むらっ記
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今日は営業所でお勉強会 内容は、幾何公差についてみんなで議論 幾何公差って 簡単に言うと、図面の中にある寸法 その寸法表示方法の中でもちょっと規制を明確にしたもの、 普通の寸法表示より、ちょっと複雑って感じの寸法表示 例えば、普通、寸法を入れるとなると MONO消しゴムの長さ、54mm(PE-04A) でも、これを100個測定したら、53.8~54.1mmだった←例えばだよ 寸法ズレてる ってことになる。 いや、そうじゃない そう、全部が全部ピッタシな寸法じゃないんだっていうか 逆に沢山作った部品の寸法全部をピッタシの長さにするのは難しい TOMBO社のmono消しゴムの設計図には54±0.5mmとかなってるかもしれない。 54±0.5mmってのは、54-0.5~54+0.5mmってことで、53.5~54.5mmってことになる 寸法に余裕(許容範囲)があるはず その±0.5mmの余裕っていうのを公差って言うんだ。 物によっては±0.01mmとか、逆に±5mmとか。 精密な機械(時計、カメラ)とかには公差は小さく、 日曜大工の犬小屋には公差を大きくとかね じゃ、幾何公差ってのは 公差に部品の幾何学的な特性を考慮したもの 先に公差の種類の一覧から。 <幾何公差に用いる記号> <幾何公差に用いる記号2> 例として、記号の中から「真円度」 おもちゃの自転車があります。 次のおもちゃの自転車のタイヤ 草色の自転車は、ひどいですね これじゃ前に進まない・・・ 設計図はどうなってるんだ 寸法には、真円度10となっています。 これは、対象としている平面内での公差域は、 10mmだけ離れた二つの同心円(中心点が同じ円)の間の領域にあること。 設計図通りにおもちゃはできてる・・・ 作った人は、何も悪くない・・・ でも、おもちゃとしては面白くない・・・ それじゃ、ここの値をもっと小さくすれば、もっと滑らかの円になるはず 10 → 0.2って、変化が大きすぎ(笑) それじゃ、もしかして、そんな変更やばいんじゃ コストアップ 製造する時間が延びる 精密に作る新しい機械を導入するから機械を購入 ま、設計者と製造部署が打ち合わせした結果、 この数値までは今の機械で同じ早さで作ることが可能となれば コストアップせずに、おもちゃの値段も上がらずに問題なし ってことに、いろんな設計で行われたりする 精密に作るか、ラフに作るかで、値段も変わってくる。 どこまでを許容範囲にするかは、その機械的要素によって変わってくる 寸法を細かく指示しないと、組みあがった時に、 はまらない ガタガタ 油が漏れてきた ブレーキがちゃんと効かない 車が止まらない 事故に繋がることも 製品化するには、何重にもチェックするので心配は無いけど。 チェック項目以外の予想外の出来事は、事故にも繋がる 車だと、リコールで部品交換とかするよね。 部品に問題があって、交換しないと事故の可能性があるので、メーカーは大慌て そして、無償で交換するから、その工賃と部費代で大損害、イメージもダウン 寸法一つ間違いで、大問題も かといって、設計者が全て悪い訳じゃない 製品は一人で作るもんじゃない、いろんな部署の人たちが力を合わせて作ってることを なんか、幾何公差から離れてしまった・・・ 真円度は解ったかな 他に良く使う、データムの説明。 最初の表には、「データム指示の要否」があったね 二つ目の表に、実際の「データム指示」の記号が載ってる ▲から芽が出て箱が出て、その中に英語 三角は▲でも△でも意味は同じ お好きな方を使ってください 使い方は、さっきの幾何公差に、もういっちょ制限を追加 ここに穴の開いた部品があります これを、側面から見た断面図と正面から見た図に表すと 幾何公差の表示が平行度0.1mmになってます。 それに、「A」という文字も追加されてる 側面からの断面図には、データムAという新しい記号が出てきました。 データムAは中心軸を基準にしてますよ~って言ってます 中心軸をと赤い天面を赤い破線 - - - - で示します。 赤い破線 - - - - だけを注目すると 中心軸に平行な線と天面に挟まれた面の空間。高さは0.1mm そこにもっと注目 この空間に面が収まってれば、幾何公差の許容範囲内に入ってるので 長かった~ ここで、ちょっと勘違いというか、新しく知った・・・ データムの位置。 これが寸法の真上とちょっと横とは意味が違うそうだ。 左は、上で説明したとおり、中心軸を基準にしてる。 右は、寸法からちょっとズレて配置。それだとその寸法補助線上の部分が基準に・・・ 左と右じゃ寸法が全然違ってくる 中心軸は、図面上の基準(部品が完成した時の測定する基準、原点みたいなもの)だけど、 右は、中心軸から半径7.5mmの場所にあるから7.5mmの場所を確認してから 平面度を確認しなければいけない二度手間がかかる それに、そこ曲面で測定もしにくい 基本、寸法の真上に付けようって心に誓いました 簡単ですが、幾何公差はここまで ややこしいけど、ちゃんと知っておかないと
この日が来た! 2010.03.15 コメント(1)
TOICA 2010.03.12
モノマネ 2010.02.23
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t_185cm
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