カテゴリ:自宅待機
ねじの話を以前したときに、ちょっと忘れてたこと。
ねじの計算問題。 これも重要だからチェック。 例題から学んでいこう。 これ、H18機械設計2級から引っぱってきました。 1) 角ねじを用いたねじジャッキがある。 角ねじの外径dは50mm、ねじのリード(ピッチ:P)は8mm、おねじとめねじとの間の摩擦係数μは0.1とする。 その時の各問いに答えよ。 <1>このねじのリード角(斜面の傾斜角)を求めよ。 これは前回ねじの話をした時の公式を使うと。 tan α = リードL/(π・直径d) = 8 / (3.14 × 50) = 0.050929581 α = 2.92° (←計算機の計算方法は「tan-1」で出るよ) <2>ねじの効率ηを求めよ。 ねじ効率?そこがちょっと解らない。 色々調べて見ると、Wikipediaにも載ってない・・・ 参考書にも解き方はあるけど、具体的な説明が無い・・・ 断片的だけど、、、、 ねじを回す時の摩擦が大きい程、ねじ効率は下がる。(公式からも解る) 逆に摩擦が小さいと、締め込みがどんどん入る、ねじ効率は上がる。 ねじがゆるまない条件としては、リード角と摩擦角が同じ時が条件。 そのときのねじ効率は50%だそうだ。 とりあえずねじ効率ηを算出してみる。 算出するには、リード角αと、摩擦角ρが必要 摩擦角・・・tan ρ = 摩擦係数μ tan ρ = 0.1 ρ = 5.71° ねじ効率η = tan2.92 / tan(2.92 + 5.71) ×100 = 33.6 % <3>質量1000kgの物体を持ち上げるのに、腕の有効長さ550mmのハンドルを用いた場合、いくらの力F(N)が必要か。 トルクTを出す公式として、 T = Q・r tan (α + ρ) その上記の式のr:ねじの有効径の半径 ←を出す公式として、 ねじの有効径 2r = d-(P/2) 先にねじの有効径の半径rを出す。 2r = d-(P/2) 2r = 50-(8/2) 2r = 46 r = 23 次にトルクTを計算。 (Q:重量物の荷重) T = Q・r tan (α + ρ) = 1000 × 0.023 × tan(2.92 + 5.71) = 23000 × 0.152 = 3.49 kgf・m = 34.2 N・m 次回はねじの引っぱり強さを見てみます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.22 03:38:22
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