2009/02/05(木)00:21
院内たらい回し
他医療機関のドクターからの入院依頼の電話は、院長に繋ぐことに決まっている。
それは例え院長が、外来診療中であったとしてもだ。
院長が休みの日に限っては、診療部長兼副院長のM先生に電話を回すことになっている。
でもって、院長も副院長も休みの水曜日は、もう一人の副院長のN先生に出てもらうのだ。
この日は、院長も居るし診療部長兼副院長のM先生も居るので、最悪院長は外来診療中で、
話を聞くことができない場合は、院長から指示されてM先生に回すのが通常だ。
総合病院のドクターからの入院依頼の電話を後輩さんが取ったのは、午後の3時半過ぎだった。
当然、マニュアルどおりに院長に回した。が、院長はまだ外来診療中だった。
院長:「じゃね、わたしからってことでM先生に回してください。」
・・・いつものパターン。。。
後輩さんは、M先生のPHSに電話を回した。・・・・が、
M先生:「えー入院?えっと、今ちょっと・・・・病棟で手が離せなくて、んーと、どうしよー。
悪いんだけど、その電話セクスィー先生に出てもらってくれる?」
・・・・た、たらいまわしかよ!!!
後輩さん:「ど、どうしたらいいですか?」
おいら:「ってかさ、セクスィー先生だって、さっき外来ほっぽりだして病棟に紹介状書きに
行っちゃってたよ。」
この日入院となった患者さん、が、検査してみると合併症が発覚、このままここでの治療は不可能
と判断し、入院を取りやめてすぐ専門病院に入院の手続きを取っていて、セクスィー先生が紹介
状を書き上げた段階で救急搬送することになっていた。
後輩さん:「えー、どうしよー。」
おいら:「でも、もう出てくれるのはセクスィー先生しかないんだから、回しちゃえ!」
・・・後輩さん、先生に断る隙を与えないように捲くし立てるように話すと、強引に電話を
つないでしまった。
おいら:「なんかさ、今日ってこんな電話多くない?」
後輩さん:「ですよねえ。朝も院長が入院依頼の電話受けてたし。昼もあったし。。。」
おいら:「でも、断ることになるのかもね。対応出来る部屋がないんじゃ受け入れられないし。」
後輩さん:「こんなこと言っちゃあれですけど、M先生がおかしかったですよ。」
おいら:「何で?」
後輩さん:「M先生、『入院依頼』って聞いたとたん、あせってんですよ。」
おいら:「そりゃ焦りもするよ。担当入院患者ダントツだもの。これ以上受けもったら身がもた
ないでしょー。」
入院依頼の電話は、セクスィー先生が受け入れることに決めたのだが・・・・、その後なぜだか
キャンセルとなってしまった。
ひ、人騒がせな。。。。
でも、院内での電話のたらい回しも、勘弁してほしいもんだ。