2009/05/14(木)02:03
『貸し』
うっかり、大事なことを忘れてしまっていたおいらが悪いんだけどさ。
自分が悪いのに、そのフォローを他人にお願いするんだから、どう考えてもおいらが悪いんだよ。
だからって、そんな意地悪言わなくても良いのにさ。。。
どしてそんなにセコいんだよ!!!
時間外まで延びてしまったこの日の外来、早番の同期さんや子供さんの迎えがある先輩はもう
帰ってしまった。
なのに、セクスィー先生の最後の患者さんのカルテがなかなか戻ってこない。
やっと戻ってきたときには、すでに患者さんは待合には居なかった。
外来看護師さん:「お薬はないの。紹介状を書いてたから遅くなったみたい。患者さんは明日
紹介状をもらいに来るから、そのときに会計もするってことでもう帰られたわ。」
・・・そうだったんだ、じゃ、この紹介状も明日処理すればよいや!!
と、カルテに紹介状を挟もうとすると、・・・あ゛!!診察した際押すべきゴム印が違ってる!
あちゃちゃ、急いで外来の廊下のゴム印を借りに行くと、診察室から出てきたセクスィー先生に
遭遇した。
あ、ちょうど良いタイミング!!
おいら:「先生、ちょっとお伺いしたいことが。(←最初はとーっても下手に出るおいら)」
セクスィー先生:「ん?何?」
おいら:「伊達めがね先生のメルアド知ってる?」
セクスィー先生:「え?なんで?」
おいら:「ちょっと連絡したいんだけどさ。先週うっかり伝言し忘れてて。知ってたらメールして
もらいたいな~と。」
セクスィー先生:「あー、どうだっけっかなぁ。」
そういうと、白衣の下のズボンのポケットから携帯を取り出し、伊達めがね先生のアドレスを
検索してくれた。
セクスィー先生:「で、何なんだよ、伝言ってのは?」
おいら:「えへへっ、うんとね、『水曜にやるよ。やる気があるならラケット持っておいで!』
って伝言したいんだ。」
セクスィー先生:「ラケット?何する気だ?テニスか?」
おいら:「うんにゃ。バドミントンだんねん!」
そうなんだ、このとき(4月23日の日記参照)に、医局でダイエットの話から、
伊達めがね先生:「ダイエットするならやっぱり運動しなきゃダメだよ。」
と、サプリメントダイエットを始めたばかりのおいらに、なんともまっとうなご意見をされ、
むっとしたおいらは、こう言い返したわけ。
おいら:「運動してるもん!したもん!バドミントン始めたんだもん!」
まだサークルの活動は2回で、しかも1回は体調不良で参加しなかったから、つまりは1回しか
してないのに、声高々と『運動したもん!』と主張したのだ。すると、
伊達めがね先生:「あ、ボク、学生時代バドミントンサークルだった、幽霊部員だったけど。」
おいら:「へー、おいらもバドミントンクラブだったよ。一年間。ルール知らないけど。」
と、バドミントンの話で盛り上がり、当然こういう展開に。
おいら:「じゃ、うちらのサークルに参加する?」
伊達めがね先生:「そうだなぁ、やろうかなぁ。」
はいっ、上手な人一人、勧誘しましたー!!
で、伊達めがね先生の夜勤の無い今週の水曜が、運よくサークルの活動日になっていて、ただ、
まだだいぶ先の話だったから、
おいら:「じゃさ、ゴールデンウィーク明けの週にもう1回ちゃんと誘うね。」
と、言ったのだった。
が、しっかりそのお誘いを忘れてしまったおいら・・・。。。
セクスィー先生:「へー、で、俺を使うわけか。」
おいら:「良いじゃん、メールするくらい。。。」
セクスィー先生:「あ、メルアド、入ってない。」
おいら:「ダメじゃん!使えねーじゃん!」
セクスィー先生:「電話だったら判る。」
おいら:「あ、じゃ、後で電話しといてよ。」
さすがに診療は終わったとはいえ、ここは外来の廊下です。
自分でも分かってたんだよ。常勤医をパリシに使うことの大胆さ。。。。
そ、そりゃあまり他人に知られるのは宜しくないし。。。
が、そういうことにとんちゃがないセクスィー先生は、その場で電話をかけてしまった。
おいら:「ちょ、ちょっと、ここで話したら聞かれるでしょ!あっちの診察室で喋ってよ!」
焦ってセクスィー先生を奥の診察室へ押し込むと、ほぼ同時に、電話が繋がった。
セクスィー先生を押し込んだ診察室の廊下で、両手を合わせて拝むポーズのおいらを見ながら、
電話の向こうのたぶん伊達めがね先生と話すセクスィー先生。
セクスィー先生:「あー、実はさぁ、伝言頼まれたんだけどー。うんうん、『明後日ラケットを
持って来い。』って。そう、それを俺に伝えろって言うんだぜ。良い根性してるよなぁ。ってか、
俺パシリじゃん。ああ、だよなぁー。ホント、奢らせるかなー。うんうん、じゃ、そういうこと
なんで、よろしくー。」
それだけ言うと、電話を切ったセクスィー先生。
おいら:「えへへっ、ありがとう先生。すまなかったねぇ。」
セクスィー先生:「これ、『貸し』だからな!」
おいら:「は?『貸し』」
セクスィー先生:「1貸し!奢れよ、今度。」
・・・・で、電話なんて、所詮1分も話してなかったじゃん。
そんなんで、おいらの奢り!?
おいらよりも数倍の高給取りのドクターに???
こんな薄給の下っ端事務員に、たかるわけ???たかられるわけ???
有り得ないしーーー(凹)
ま、だけど、そんなんでホントに奢るわけないけどねーだ。