手放されたＢ●Ｗ・・・

朝医局とパーテーションで仕切られた図書室へ行った。 どうしても至急でプリントしたい個人的な書類があったからね。 ついでにセクスィー先生とせっかち先生がいればなって。。。 が、図書室に入ると聞こえてきたのは、診療部長の声だった。 コーヒーをすする音とともに、セクスィー先生の声も聞こえるのだが、 診療部長がメインで話しているようだ。 ・・・もう少し後にしよう。。。。っと。 先に図書室のパソコンを起動してプリントをしようとした・・・ところ、 診療部長は、電話で病棟に呼ばれて出て行ったようだった。 なので、図書室からちらっと顔を出すと、セクスィー先生とせっかち先生だけが医局に居た。 挨拶だけして、先にパソコンで仕事しだすと、 せっかち先生が、とことこと奥のソファにやってきた。 そこからだと、パーテーションの切れ目から図書室の人間と会話が出来るんだよね。 図書室のパソコンに座るおいらに向かって、何を言うかと思ったら・・・、 せっかち先生：「Ｂ●Ｗ売っちゃいましたよー。」 ・・・あれ？先生、おいらその話、すでに聞いたよ。 ほら、忘年会のときに言ってたじゃん！！ お開きになってホテルのソファでおいらが寛いでいたら、横に座ってきて、 二へラ顔で、『売っちゃたー。』って！！ おいら、すっごく怒ったのにー。『どして売る前に乗せてくれなかったんだー！』って。 だからそのとき結構話し込んだのに。。。 先生ってば、その会話したこと忘れてるの？完全に酔ってたってこと！？ ま、しょうがない。初めて聞いた振りして相槌打つか！ と、思ったら・・・あれ？ひょっとして・・・。 おいら：「ちょっとまってください。あれ？もうないの？手元にも？」 せっかち先生：「そう、もうないの。売っちゃった。」 おいら：「えー、マジっすか？い、いくらで売ったんすか？」 せっかち先生：「ガリ●ーでは60万って言われて、だからディーラーで90万だったから。」 おいら：「えー、それって相当足元見られてません！？もっと高く売れますよー。」 せっかち先生：「そうなのかなぁ。でももうないんだ。」 ・・・あああああぁ。。。あのＢ●Ｗをたったそれだけで手放してしまうだなんて。 だったらおいらが100万で買いたかったああああっ。 まだまだ走行距離も少なくて、年式だって悪くなかったってのに。。。。 おいらががっかりすることじゃないけれど、すっごい悲しいなぁ。 それでも、せっかち先生は来月納車される新車に、うきうきといった様子。 おいら：「ボディーカラー何色にしたんすか？」 せっかち先生：「ブルー。」 おいら：「今度カタログ見せてくださいよ！」 来月かぁ。いーなー、新車！（っておいらもまだ新車だけどね。） 新車が来たら、乗せてもらおーっと。 おいら：「じゃ、先生、新車購入決定祝い！ほい。」 せっかち先生：「ん？何ですか？」 おいら：「九州土産。はい、セクスィー先生にも。」 セクスィー先生：「おい、またこりゃ怪しげだなぁ。」 おいら：「えへへっ、バナナサイダー。見つけた瞬間買っちゃった。でも大丈夫、果汁入りだから。」 セクスィー先生：「栓抜きないかなぁ。」 おいら：「今飲むなー。冷やしてから飲め！美味しくなかったら報告してね。」 九州小倉で、新幹線に乗る前にお弁当を買いに行ったお店で見つけたんだ。 門司港レトロ限定のバナナサイダー。 重たいかと思って二瓶だけ買ってきたんだ。 結局、どっちからも『まずかった。』って報告がないから、きっと美味しかったのかな。