2007/05/11(金)00:53
「国民投票法」廃案求める「緊急声明」(障害者・患者9条の会)
事務局している障害者・患者9条の会で
11日にも国会委員会採択の動きという、
平和憲法の改悪をめぐって緊迫した情勢の下、
つぎの「緊急声明」を発表しました。
これをもとに可能な限りのアピールをしていきたいとおもいます。
できましたら、みなさんの関係する組織、グループやマスメディアなどで
ご紹介いただければ幸いです。
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緊急声明
障害者・患者は「国民投票法案」の廃案を強く求めます
2007年5月10日
障害者・患者9条の会
私たちは平和憲法を守り、戦争や暴力のない社会をめざしていこうとする
障害者・患者を中心とする市民の集まりです。なんとしても「改憲」のくわ
だてを阻むため、あらゆる努力を行なうことを決意しています。
安倍首相は自らの内閣で「憲法改正をする」と公言し、その手続きを定め
る「国民投票法案」をこの国会で強引に成立させようとしています。
4月12日、衆議院で多くの市民や野党が強く反対しているにも関わらず、
強権的な採決によって通過を図りました。すでに、最低投票率の規定の欠落、
広告規制のあり方、公務員への過剰な縛りなどの問題が指摘されるなど、議
論は不十分です。にもかかわらず、安倍政権が強引にこの法律を成立させよ
うとしているのは、日本を、アメリカが世界のいたるところで行なっていく
戦争に進んで参加する国にさせようと、憲法の改悪を強行するためだからで
す。
私たちは平和憲法を改悪させないという立場から、現在論議されている
「国民投票法」の廃案を強く求めるものです。
「障害」がつくりだされる最大の原因は戦争による暴力です。戦争になれ
ば、障害者・患者など『弱者』と呼ばれる人々が真っ先に切り捨てられてし
まうことは歴史の多くの事実が物語っています。第二次大戦でも軍隊に殺さ
れた障害者は少なくないと証言されています。
世界ではいつもどこかで戦争が起こっています。しかし、『弱者』と呼ば
れる『弱さ』の中に人間としての真実を見出だせないでしょうか。いま、す
べての人々との調和を築くための"知恵"が必要とされているのです。日本と
いう国も世界の中でそうあるべきではないでしょうか。その具現化がまさに
平和憲法そのものなのです。
いま日本は分岐点にあります。
過去の過ちを繰り返さないためにも平和憲法を守っていくことが私たち日
本の市民に課せられた責任です。多くの人たちと心をあわせ、あらためて
「国民投票法案」にかたい決意で反対していくものです。
障害者・患者9条の会事務局
〒169-0072 新宿区大久保1-1-2 富士一ビル4F 日本障害者センター気付
TEL:03-3207-5621 FAX:03-3207-5628
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