2008/04/09(水)01:44
あなたの夢は
4月7日、都内で
国際理解講座=世界一の福祉先進国デンマーク
があったので、参加しました。
講演は「デンマークの障害者福祉制度について」
片岡豊(エグモント・ホイスコーレ教員)さん
40分というおそろしく短時間ながら、コンパクトに
世界一の福祉制度ではないが、幸福度は世界一であろうデンマークについて
レクチャーしてくれた。
興味深かったのは、きょうされんの藤井克徳さん司会の60分のシンポジウム。
デンマークのエグモント・ホイスコーレという国民学校で学んでいる
○運動機能障害のある24歳の女性
(看護士養成学校では実習が受けることができず、中退。
現在、いろいろ考えるためにエグモントで学んでいる。
障害者年金は手取り1万クローネ(約20万円)一人暮らし、両親の購入の家に住む。
○知的障害のある29歳・女性
障害児学校に学び、現在は、アパート(グループホーム)で暮らす。乗馬が趣味
卒後、園芸学校に行き、エグモント卒業後はケーキ作りの会社に行きたいと決めている。
○未熟児で生まれ手足の運動機能マヒのある横浜の女性
現在、作業所への通勤に往復3時間。一日3交替のヘルパー使い、自立生活する
障害者年金は1級=月8万6千円、デンマークの3分の1
○中野のグループホームに住んで働く知的障害のある女性
給料は月1万円+年金は2か月に一度支給される月6万6千円
「働いてもお金(利用料=月3750円)払っているのはおかしいとおもう」
この4名の女性が、それぞれの夢を最後に聞かせてくれた。
デンマークの二人は、
○24歳は、「障害をなおすような治療を。それがかなったら、看護士になりたい」
○29歳は、「読み書きできるようになりたい。教育を受けて、たくさんの本を読みたい」
日本の二人は・・・
○電動車椅子の女性=「お金が必要なので、一般企業で働けるようになりたい」
○知的障害のある女性=「ともだちつくってなかよくして、仕事でも生活でもしあわせに」
デンマークの二人の夢は、人生を豊かにするという大きな広がりを感じる。
一方で、日本の二人の夢は、けなげであり、せつない。
その違いはどこからくるのだろうか。