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テーマ:天気、気候について(204)
カテゴリ:お天気・台風・豪雨・豪雪・猛暑・極寒など
気候変動から見た日本の歴史
過去の降水量を正確に復元 環境変化に対応できる社会を探求 気候変動に人間社会はどのように対処してきたか―。日本科学者会議愛知支部は1日、名古屋市内で、中塚武・総合地球環境学研究所教授を講師に「気候変動から見た日本の歴史-最新の古気候データを用いて」の講演会を開きました。その一部を紹介します。(松田繁郎) 総合地球環境学研究所教授 中塚武さんの講演から 中塚教授は、総合地球環境学研究所の「高分解能古気候学と歴史・考古学の連携による気候変動に強い社会システムの探索」プロジェクトのリーダーです。 「地球温暖化や水害が大題問題になるなかで、歴史学者や考古学者の多くは気候変動が社会にどんな影響を与えてきたかという議論を苦手としていました。過去に起きた大きな社会の変化の原因がわからないときに、気候変動が原因かと想像して古気候データと見比べてみても、ざっくりとした不正確な古気候データしか見当たらなかった」といいます。 樹木の年輪使いデータ精度向上 そこで、中塚教授たちは、樹木の年輪の「酸素同位体比」(注)を使った分析によって過去の降水量の詳細かつ正確な復元に成功。そのデータを歴史文書や考古資料と対比し、気候と社会との関係性が確認できるようになってきたといいます。 データに表れた大きな気候変動の社会への影響が確認できない場合、従来なら、古気候データの方が信用できないとされてきました。「古気候データの精度が高まったことで、『なぜ、その社会は気候変動の影響を受けなかったのか?』、そのメカニズムを解明できるようになってきました。今、地球温暖化の問題に対し社会は十分に対応できていませんが、歴史の中には、なんらかの形で気候変動を乗り越え、影響を管理できる社会システムが存在している可能性がある」と指摘します。 「気候や環境の変化に強い(弱い)社会とは何か」の探究への道が開けてきました。 実線:年輪酸素同位体比の変化(上ほど降水量が少なくなるように表示) 破線:琵琶湖周辺3カ村で平均した米の収穫量の変動パターン 共に経年変動の大きさを「規格化」(平均値を0、標準偏差を1に)して表示 鎌谷かおる・佐野雅規・中塚武(2016)「日本近世における年貢上納と気候変動―近 世史研究における古気候データ活用の可能性をさぐる」『日本史研究』646号から作成 (注)酸素には、重さの異なる同位体が3種類あり、重い酸素18の軽い酸素16に対する存在数の比を、同位体比と呼びます。晴れた日には葉から水が活発に蒸発し、軽い酸素16が優先的に蒸発するため、葉内水の酸素同位体比が高くなり、それが年輪に記録されます。 鎌倉時代の紛争 江戸時代の収穫 樹木の年輪分析から判明した過去の降水量の詳細な復元結果をもとに中塚教授たちは、鎌倉時代(1185~1333年)の「紛争」について気候変動の影響の検証を試みました。日本中世史研究者の故竹内理三氏が編集した鎌倉時代の古文書・金石文などの編年文書集である『鎌倉遺文』全体に占める、年ごとの「悪党」(鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて、秩序を乱すものとして支配者の禁圧の対象となった武装集団)の関連文書の割合を調べたところ、1260年以降、「悪党」の出現頻度と、夏の降水量との聞に相関関係があることがわかりました。数十年周期での降水量の大きな変動が、雨の多い時期に日本中に水害をもたらし、地域紛争を激化させ北ことを示唆しています。 江戸時代の米の「収穫」についても気候変動との関係性を調べました。1700年から1800年にかけて琵琶湖沿岸部の3カ村の米収穫量(免定=実地検分の上、領主から村へ届く年貢の請求書)の平均と降水量の変動を比較したところ、「降水量の増大」による湖面水位の上昇が、水害を招いてきたことがわかったといいます。 なぜ水害起こる 乾燥から湿潤に 中塚教授は「ところで、水害はなぜ起こるのか」と問題提起をしました。 「大雨が降るからだけではありません。大雨が降ったら水に漬かる場所に家や田んぼがあったからです。では、なぜ、そんな場所に家や田んぼをつくるのでしょうか?そこは、以前、水に漬からない場所だったからではないでしょうか」と述べました。 そのうえで「水害は、降水量が多いことで起こるのではなく、降水量が変動し、乾燥気候が湿潤気候に変化することで起きるのではないか」との仮説を紹介しました。 気候変動から見た日本の歴史の研究は日々、進展を見せています。 「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年9月12日付掲載 年輪酸素同位体の変化によって、800年前や300年前の気候変動が分かるんですね。 鎌倉時代に悪党が反乱を起こしたのは、作柄が悪かったから。江戸時代の収穫と気候変動がピッタリ一致。 なぜ、氾濫する場所に田んぼや畑があるのか? それは単純明快。作られたときは氾濫しない場所だったから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年09月22日 21時59分07秒
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