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テーマ:言葉の魅力(70)
カテゴリ:知って役立つシリーズ
村上信夫のことば磨き① 心の使者を遣わすように
むらかみ・のぶお=1953年、京都生まれ。元NHKエグゼクティブアナウンサー。「おはよう日本」「ニュース7」などを担当。2001年から11年にわたり、NHKラジオの「声」として活躍。現在、「うれしいことばが自分を変える」をテーマに全国各地で講演。「ことば磨き塾」を主宰。文化放送「日曜はがんばらない」に作家・医師の鎌田寛さんとともに毎週出演。著書に『人は、ことばで磨かれる』(清流出版)など。 http://murakaminobuo.com はっきりくっきり字幕スーパーが現れた。 NHKを辞めようかとどまろうか逡巡(しゅんじゅん)していたとき、脳内に「ことばの種まき」という字幕スーパーが現れた。その時点では、その意味するところが判然としなかったが、ことばの神様に自分のするべきことを教わった気がした。そのことばに導かれるようにしてNHKを退職し、全国を回ってうれしいことばの種まきをするようになった。 武器ことば横行 ことばという道具は、誰しも自由に使うことができるが、その取扱説明書は、どこにもない。その都度、自分で考えて使うしかないのだが、ほとんどの場合、無意識に不用意に使っている。 だから、思いもよらぬことで誤解されたり、相手を傷つけたり、伝えたつもりが伝わっていないことが、往々にして起こる。 ことばは時として武器になる。人を傷つける刃(やいば)になる。特にコロナ禍の中、武器ことばが横行している。 マスクをつけないで電車に乗っていると「マスクをつけろ!」と怒鳴られる。県外ナンバーの車でスーパーに買い物に行ったら「コロナをまき散らすな」と追い出されそうになったそうだ。 「東京は、諸悪の根源だ」と口を滑らせた知事もいた。旅行の自粛の呼びかけをするとき「マズイところに来てしまったと後悔してもらえばいい」と強い調子で言った知事発言は炎上した。一方で、「会いたいからこそ、今は会わないようにしませんか。それが収束を早めます」と訴えた県には、「すてきなメッセージが心に響いた」と賛意が寄せられた。非常時こそ、リーダーたちのとっさのひとことが問われる。 カタカナことばも乱発される。爆発的な患者増加と言わず、オーバーシュート。都市封鎖と言わず、ロックダウン。感染者集団と言わず、クラスター。 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、政府や専門家が、国民に呼びかけるとき、なぜか「カタカナ語」を常とう句にしてきた。 国民をけむに巻くために使ったのではと疑念を持つ人もいた。不都合な真実を伝えない意図を感じてしまう人もいた。パンデミックのように、一言で危機感が伝わりやすいカタカナ語もあるが、誰もが理解しえないカタカナ語を乱用するのはどうかと思う。 ちなみに、オーバーシュートは、本来は為替相場などで「景気の実態から外れた行き過ぎ」を指す経済用語だったが、転用された感がある。 コロナの悪巧み 古来、日本人は、まるで心の使者を遣わすように、人の立場や心情に思いを巡らせてきた。結果、素晴らしい「思いやりのことば」を使ってきた。その感性はどこへ行ってしまったのか…。だが、そのDNAは受け継がれているはずだ。コロナウイルスのたくらみに乗せられて、武器ことばで人間社会を分断させてはなるまい。 時代はことばをないがしろにしている。ことばは、いま瀬戸際。ことばの取り扱いに気を配りながら、いまこそ、ことば磨き。 「しんぶん赤旗」日曜版 2020年9月20日付掲載 言葉は、誰しも自由に使うるが、取扱説明書があるわけではない。 古来、日本人は、まるで心の使者を遣わすように、人の立場や心情に思いを巡らせてきた。 言葉は力を持っていて、人の生き方に働きかける。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年10月10日 08時10分07秒
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