映画「グレタ　ひとりぼっちの挑戦」（スウェーデン）　地球守る１０代　希有な記録

2021年10月24日

映画「グレタ　ひとりぼっちの挑戦」（スウェーデン）　地球守る１０代　希有な記録

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映画「グレタ　ひとりぼっちの挑戦」（スウェーデン）　地球守る１０代　希有な記録

気候危機への警告を続ける１０代の環境活動家、スウェーデンのグレタ・トゥンベリ。その活動、素顔を伝えるドキュメンタリーである。
２０１８年８月、ストックホルムの国会議事堂前。１５歳のグレタは、「学校ストライキ」の自作看板と資料を携え、一人で座り込む。気候対策を選挙の争点にという願いだった。その取材をと始めた撮影が、共に座る人も出てきて注目され、やがて金曜日ごとのストライキ「未来のための金曜日」として世界に広がり、１年後、国連気候行動サミットでの訴えに至る希有（けう）な記録となった。

映画「グレタ　ひとりぼっちの挑戦」公式サイト

©2020 B-Reel Films AB, All rights reserved

飢餓にあえぐ動物や自然の異変を伝える映画を学校で見て以来、食事もとれず餓死に近くなったグレタ。アスペルガー症候群で、仲間はずれにもされ、３年間は家族としか話さなかったという。
そんな成育過程を明かしながら、カメラは、ポーランドでの「ＣＯＰ２４」や欧州議会など数々の国際会議に招かれ、父とともに出向く姿を映し出す。「首脳陣の裏切りに気づいてください」「子どもたちの未来を奪わないで」と地球の危機への対応の鈍い指導者たちに繰り返す真摯なスピーチ。フランシスコ教皇、マクロン仏大統領らに会っても臆することはない。脅迫され、あどけない面差しにときに孤独な涙も浮かび、胸が熱くなる。家族に見せる笑顔、愛犬や馬をなでるひととき。異才の少女にもっと安らぎをとの思いもよぎる。
己の主張が伝わっているのか、ある会議場で「マイクはオンですか？」と痛烈に間う。その声は私たち一人ひとりに向けられている。監督＝ネイサン・グロスマン。
（児玉由紀恵）
２２日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開．

「しんぶん赤旗」日刊紙　2021年10月22日付掲載

映画「パンケーキを毒見する」は、明らかに総選挙を意識して作ったと言う事だか…。
この映画はそういうことはないが、気候危機が総選挙の争点の一つになっている時、選挙真っ最中の１０月２２日に公開となった。
気候危機にどう対応するか、各政党に問われる。
兵庫県では、シネ・リーブル神戸で10月29日から、ＭＯＶＩＸあまがさきで10月22日から公開。
日本共産党の、「気候危機を打開する日本共産党の２０３０戦略」

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最終更新日 2021年10月24日 07時23分44秒
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